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暗殺者(アサシン)として育てられた主人公,涼。その涼はとある任務の最中にある少女と出会う。
組織は,涼が無意識のうちに助けてしまった少女に対して非情にあることを命ずる。
涼は少女を殺すか戸惑う。そして少女,リオのその純粋無垢な態度に接するうちに,非情になれないもうひとりの自分が内に存在することを知る。
どこで聞いたことがあるようなストーリーでもある。
最後の涼とリオの会話には心に響くところがあった。
あの後は,エピローグのあとはどうなったのだろう?気になる。
物語を読んでいて感じたのは,リオが涼に心を許すのが早すぎないかなぁ,っていうところ。
それと,親友である岬との絆。親友というには,ふたりの絆を表す描写が少なくも思えた。まぁ,スクール時代に一緒だったことを考えて,いろいろあったんだろうな,と頭の中で補足するしかない。
ある場面で,車のウィンドウガラスを少しだけ開き,銃口を突き出す。そのシーンは「悪の華」(聖殺人者だったかな?)でもあっためイメージが重なった。
エピローグのあと,リオが真実を知ったときのことを考えると切なくなる物語でした。