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紙の本
七十人訳の解説書。
2009/08/27 22:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いささか空想や論理の飛躍が目につくが、七十人訳聖書の成立から校訂本、そして著者御自身が翻訳にかかわっておられる現代語訳まで網羅した本。
著者御自身が翻訳にかかわった新共同訳のような基本的に注釈がない日本聖書協会の聖書はともかく、注釈がついた聖書の翻訳や注釈書を読めば七十人訳をはじめとする古代訳の存在がヘブライ部の写本の読みとの異読や異訳として紹介されているものだ。
クルアーンのようにアラビア語からの翻訳は注釈書として扱われない聖典ならともかく、仏典同様聖書も古代訳が研究に重要な要素を持っているのに、それを扱った本は案外少ない(日本語訳の歴史についての本も少ないが)。
「乗っ取られた聖書」という題名は本来著書によればアレクサンドリアのユダヤ教徒がギリシャ人達に対する護教論として翻訳されたはずの七十人訳がキリスト教徒に利用され、彼等の「旧約聖書」として使われた事からきている。ユダヤ教徒達が七十人訳の代わりとなる新しいギリシャ語訳聖書を翻訳されたのは記されているが、いつ頃からユダヤ教徒達がギリシャ語訳聖書を使わなくなったのだろう?そこが記されていないのが残念だ。
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