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★とらない権力★政治家や創価学会は面倒くさい、大企業は相手が大きすぎて分析しきれない。税金を徴収する権力というより、誰から徴集しないかを選べる権力が隠れていることが国税庁の恐ろしさなんだと改めて痛感した。60歳を過ぎた元朝日新聞の国税庁担当記者が書いただけあり、歴史と内容に深みがある。ついでに言うと、最近は大企業相手でも移転価格税制に基づく追徴課税が目立つなあと思っていた。これは外国との税金の取り合いなので、裁判で負けるのをさほど不名誉としないからという説明に納得。
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国税庁についてニュートラルな目でみて書かれた本でした。
国税庁・国税局の職員はこんなにがんばってるんだ、みたいな礼賛記事でもなく、
中小企業には厳しいが、大企業や大宗教法人(●価)には甘い現実もきっちり書いています。
おわりに、でちょろっと書いている会計検査院について、別書でいいからもっと突っ込んだ情報がほしいなあと思いました。
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仕事の関係で読んでみた。
これ、とっても参考になったし、内部の仕組みがよくわかった。
税金の使い道もとっても大事だけれど、
入り口って、かなりブラックボックス。
この人たちに睨まれる生活というのも、
ある意味頑張った成果なのかもしれない。
よく知らないまま関係している方々、
この本に目を通すだけでも、よくわかるよ。
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2008/10
ニュースで取り上げられることはあるが、ほとんど知られていない国税庁の姿。映画『マルサの女』で描かれたような面ばかりが表に出ているが、こと細やかにレポートされている。もちろん守秘義務の関係もあり一部分だろうが、少しでも公になるのはいいことだと感じる。
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国税担当の新聞記者だった著者が、金丸信の摘発、国税への政治家の介入、検察との関係、創価学会への課税調査など、国税庁の徴税の現場を生々しく描いている。昭和~平成初期の事案が多いので、現在も同じような状況なのかは微妙だと思うが、非常によく取材されており、優れたルポになっている。
評者は、増税は必要という立場だが、本書を読むと、現行の税制でも課税の対象になるのに、十分に手が付けられていない「聖域」的な部分が結構あるということを感じ、増税の前にまず現行税制の適用を徹底すべきであると感じた。
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国税vs○○という構図で描写されていることもあり各章共に躍動感がある。
内容としては、第七章マスコミとの攻防がうなるものがあった。
新聞記者の取材費の請求書から国税庁の情報リーク者をあぶり出すために税務調査をしかけるなど徴税目的だけでなく使用される税務調査。
その他の章では大手宗教法人への調査の少なさから、租税法の根本たる課税の公平もなんのそのといったような国の状況を垣間見ることができる。
税理士さんでもお客さんとのトークに使えるかも!?