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ジャーナリストの視点からネット社会を記述している興味深い内容。これからのネット社会の流れを感じることができる
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Winnyにまつわる一連の騒動を中心に、ネット世界とリアル社会がどう関わりを持つようになってきているかを分かりやすく解説されています。Winny関連から始まる本書だけに上っ面だけの内容かと思いきや非常に深い洞察はさすがと思いました。
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Winny事件によって明るみに出ようとしているネット(協調社会)とリアル(統制社会)の衝突。Winny作者の思想を探ることを通して、ネットがリアルのインフラとなり、統制されていく現状に対するネット側の反発を描いている(後半はちょっと違った内容だったかも)。個人的には前著「グーグル Google」より考えさせられるものがあり、興味深かった。
ただ、サブタイトルの「誰がウェブ2.0を制するか」はちょっと違うかな。ウェブ2.0についてはあまり触れられてないです。それが引き金とはなっているんだけど。
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Winnyって流行ったけどなんだったかも知らない状態で読み始めました。
次世代ウェブにも出てくるんだけど、P2Pって技術的な革命であり、とてもウェブ2.0的であり、著作権にとって大問題だったんですね。
いやはや、すげぇ世界です。
「包丁を作った人が、包丁を使って他人が人を殺した場合罪に問われるのか?」
この言葉は非常に重い。
でも、僕を含めITリテラシーの低い人がまだだ多い今、そこを整備するのは難しそうだな…。
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いやー前回読んだ佐々木さんの「グーグル」の時のような軽いノリでこの本を買ったのが失敗(笑)ネットの専門用語がバンバン出てくるは、引用の文が出てきたりで非常に難しくて気力で読みきったって感じです。内容はというと、Winnyでの裁判やネットの歴史を記していて実生活とはかけ離れた内容でした。
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梅田氏の「オプティミズム」なウェブ2.0時代の捉え方とは異なり、一連のウィニー事件を中心に「悪意」が潜む脅威を描いている。より現実的なミクロ視点が学べる。
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聞いたことはあるけど詳細を知らなかった事件(Winnyやら)が出ている。安倍官房長官がWinny を利用しないように、と会見した。
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科学者同士の平和なコミュニティだったインターネットは今、「ウェブ2・0」という新たなパラダイムの出現により大きな岐路に立たされています。
ネット社会は、ウィニー事件に象徴されるように国家と激突し、世界ではインターネットの覇権を巡って国家同士の総力戦が開始されました。
“第五の権力”となったインターネット文明の行方を渾身の力で描きます。
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こいつを渡米前日に読みはじめたせいで
まだなんもよういできてない。
とりあえずこれも帰国後。
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(2009.07.26読了)
匿名で、画像データ、音声データ、テキストデータ、等を掲示、送りつけ、取り込み、いろんな事が出来てしまう仮想のネット世界。現実の世界では、犯罪となるので、おおっぴらにはやりにくいことでも、やすやすとできてしまう。
この本の前半部分は、Winnyをめぐる裁判について書いてあります。読み始めてしばらくして、いつまでもファイル交換ソフトWinnyの話題が続くので、本の題名を見直してしまいました。(これってなんの本なんだろう…)
2003年11月27日、京都府警は、ファイル交換ソフトWinnyを使って映画やゲームなどのファイルを違法に公開していた男二人を、著作権法違反(公衆送信権侵害)の容疑で逮捕した。この時点では、Winnyの開発者の金子勇さんを逮捕、起訴する予定ではなかった。
それに、金子さん自身の使用しているWinnyは、アップロード機能が使えないようになっていた。著作権では、ダウンロードして閲覧したり、使用したりする行為は、禁じられていない。他人の著作物をアップロードすることが禁止されている。
金子さんは、参考人としての聴取に対して、「著作権を侵害する行為を蔓延させて、著作権を変えるのが目的だったんです」と述べたという。
2004年5月10日、金子さんは、著作権法の公衆送信権侵害のの容疑で逮捕される。
裁判の結果は、本が書かれた時点ではわからない。
ただ、この後も、Winnyユーザーのパソコンに感染すると、ハードディスクに保存されているデータを無差別にインターネットに放出してしまうウイルス「アンティニー・G」によって、個人情報が流出する事件が多発して、世間を騒がせ続けている。
Winnyユーザーに対する天罰なのか?(いったい誰が何の目的でこのウイルスを作ったのだろう)
そのほかの話題は、TRONの話題を含む標準化について、オープンソースについて、IPアドレスとドメイン名について、iPodについて、国産検索エンジン開発構想、などが取り上げられています。それぞれ興味深い話題です。
著者 佐々木俊尚(ささき としなお)
1961年、兵庫県生まれ
早稲田大学政治経済学部政治学科を中退
1988年、毎日新聞社入社、警視庁捜査一課、遊軍などを担当
1999年、アスキーに移籍、月刊アスキー編集部など
2003年からフリージャーナリスト
(2009年7月28日・記)
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Winnyの奥深さを知った。
P2P技術が今後のネットワークで欠かせないなくなるような気がした。
裁判をきっかけに、ちまたでのWinnyはやたらと悪の面ばかり強調されが、
これを読むとどうも違う側面を持ち合わせていると感じざるを得ない。
今後、世界規模でのネット社会において、P2Pは大きな役割を担い、
それにともなって著作権の在り方など、根本的に考え直す必要がありそうだ。
そのほか、国家単位によるネット覇権争い(中国における漢字ドメインなど)などが書かれ、ネットというインフラがどう整備されてくるか考えさせられる。
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「もう読まない」って言たけど…積読用に一冊あったので読んだ。これは整理された史実として、けっこうわかりやすかったかも。ネットとリアルという構図にフォーカスする軸もわかりやすいし、時事ネタの背景や周囲の環境の理解も深まった。…ちょっと古い本だけど、過去を振り返る意味ではいいかも。現在に直結する歴史の本ですな。
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[ 内容 ]
ベストセラーとなった『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』の著者・佐々木氏による待望の文春新書第ニ弾です。
かつて科学者同士の平和なコミュニティだったインターネットは今、「ウェブ2・0」という新たなパラダイムの出現により大きな岐路に立たされています。
ネット社会は、ウィニー事件に象徴されるように国家と激突し、世界ではインターネットの覇権を巡って国家同士の総力戦が開始されました。
“第五の権力”となったインターネット文明の行方を渾身の力で描きます。
[ 目次 ]
第1章 Winny-「私の革命は成功した」
第2章 P2P-エンド・ツー・エンドの理想型
第3章 著作権破壊-ヒロイックなテロリズム
第4章 サイバースペース-コンピュータが人々にパワーを
第5章 逮捕-「ガリレオの地動説だ」
第6章 アンティニーウイルス-パンドラの箱が開いた
第7章 標準化戦争-三度の敗戦
第8章 オープンソース-衝突する国家
第9章 ガバナンス-インターネットは誰のものか
第10章 デジタル家電-iPodの衝撃
第11章 ウェブ2・0-インターネットの「王政復古」
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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主にWinny事件を元にネットとリアルの関係を論じている。
元々は技術者だけの世界だったインターネットがリアルに交わることで様々な問題が発生している。Winnyについても、P2Pによる分散コンピューティングの理想と現実世界の著作権の対立ととらえられなくもない。
そして、最後に唐突に情報大航海時代の話も出てくるのだが、もうこれは終わっているんですよね。結局、官主導のITプロジェクトは失敗するってことですかね。
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素人でもわかりやすいネット事情
前半
ファイル共有ソフトをめぐる著作権問題に言及。
著作権自体のあり方を見直すことを意図した思想犯
エンドユーザー同士が直接繋がれる情報伝達手段の理想の域に達したネット構造に、既存の権利や法律がどう立ち入るか。
後半
IT業界の開発における日本の苦戦。
ネットがもたらす可能性の認識で出遅れた日本
製品化における各国の製品規格の衝突、開発バトル。