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得られることの出来た最大のものが
「題名にある言葉」そのもの。
脳の力を数パーセントしか使えていない・・のではなく!
体(器)によって、脳の力が制限されているという考え方。
一時期、流行った指回し体操。
毎日お風呂でやってます。
かなり意味のある運動であることを再認識♪
自分の身体をパワーアップさせることが
脳のパワーアップにつながる。
【全てはつながる原因と結果の法則】
天動説から地動説への転換のような
考え方の大きな転換を迫られた一冊でした。
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危機迫るような題名とは裏腹に、学生達の生き生きとした知的好奇心と実に率直で緻密に積み上げられている池谷博士の知恵に溢れた”人間皆同じ"な感覚。
なんだろう・・安心がコツコツ貯まっていくような(それこそ)クオリア=実感!が起きた。
元来脳はあいまいなのか。1度の記憶って限界があるんだ!といったこともそうなのだけれど、銀河の星の数に匹敵するニューロンが脳に備わっていて、そのパターンが単純に計算しても2000兆を超えるらしいのだ。しかしせいぜい普段使っているのは100くらい。だから、使いすぎるってこともないのだそうだ。
アルツハイマーのことも、ウェルニケ失語症のことも、シナプスの伝達のことも詳細がやっとわかって、嬉しかった。
そして、学生達と、心はどこに?体が脳を作る?人間らしさとは、研究者として・・など、そういうことが話される科学の世界は、深くてさわやかな青空のようでした。
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おもしろすぎる。
内容は「中高生と語る大脳生理学最前線」と帯にあるとおり、
ある限られた期間、20人という少人数の中高生たちに
作者である池谷裕二が
脳科学についての最新情報を交えながら、
脳のメカニズムをわかりやすく講義している様子をまとめている。
それこそ、つい昨日専門誌に発表されたという脳の最新情報を
おしみなく話してくれることもさることながら、
中高生を相手に、とても真摯に、まっすぐに伝え、対話が成されているのに感動した。
脳の話をしていると、とかく倫理的なことや、
アイデンティティーの在処という観点では、哲学的な話につながってしまうのだが、
池谷氏は、そのへんのスタンスが実にニュートラルでやわらかく、
科学に溺れることなく、精神論に偏ることなく
バランスの良いところに人間的な魅力を感じた。
池谷氏は
アルツハイマーの研究と、それを治す薬の研究をしているとのことだが、
こういう知性を持った研究者から生まれる薬がどんなものか楽しみだし、
まだほとんどが解明されていないという脳のメカニズムも
より納得のいく研究を発表してくれるのではないかとの期待がもて、
久々に興奮する本に出合った。
ページが少なくなるにつれ、読み終わりたくないという寂しい気持ちなったほどである。
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とにかく面白かった!
専門用語もふんだんな脳科学の講義を纏めた本なのだけれど、わかりやすくかつ興味をひく教え方に、その講義を受けたかった!と心から思った。
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「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)を読んで、ま、全体的に興味深い話ばかりだったけれど、その中のひとつ。
渡り鳥はリーダーがいて群れを導く。しかし魚の群れにはリーダーはいない。
じゃ、イワシとかはどうやって群泳しているのか…。群れはちゃんと一定の方向を泳いでいるし、いっせいに向きを変えることもする。
このいっせいに変化することが不思議なわけだ。どうやって何百匹も何千匹もいるのに瞬時に行動が伝わるのか…。
この本によれば、各々の魚が次の3つの性質があれば可能なのだそうだ。
1)群れから離れないように、隣の魚に近づく性質
2)近づきすぎてぶつからないように、一定以上近づいたら離れる性質
3)隣と同じ方向に泳ごうとする性質
魚の気持ちは分からないが、おそらくは本人達は群れになって泳いているつもりはなく、結果的に群れになっているらしい。
群れの真ん中にいる魚は外側の状況がわからない。急に進行方向が変わっても隣が変わったから自分も同じ方向へ行こう…、ってな感じなのだろう。
この理屈だと最後尾についていながら急に向きが変わって先頭になっちゃうこともあるね。
そもそも泳いでいる位置も前になったり後ろになったり定位置ではないようだが。
向きが変わるのもランダムで本の内容を匝なりに解釈すると、先頭が向きを変えるわけではなく群れのどこかが気まぐれに向きが変われば全体も変わるらしい。
なんで脳の本なのにこんな話があるかというと『ものごとをバラバラにしただけじゃわかんない』(P248)という例え。
つまりニューロン(魚)の働きを調べるとシンプルだけれど、ニューロンの集まりたる脳(群れ)の働きは複雑だ。木も見て森も見ないといけない。
そしてものごとは物質ではない目に見えないルールを理解しなければならないってことなんだろうな。
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脳とかってよく分からないから、この機会に読んでみた。
脳にはずごい潜在能力があって、ほとんどその能力を使えていないのが現状なのだとか。
もったいないな〜
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神経心理学ゼミだし、先生脳大好きだし、読んでおかなくてはと思って買った本。
でも専門云々に関係なく普通に面白かったです。
脳が体を支配しているのではなく、体が脳を支配しているとか
人間の行動がいかに脳に支配されているかとか
ここまで脳に踊らされてると思うと色々考えたり悩んだりするのが馬鹿馬鹿しく感じられてくるけども、その考えたり悩んだりっていうのが脳の働きだと思うともう全てが仕方ないと思えてきたり。
人間って何なんだろうってことを考えさせられました。
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『記憶力を強くする』で鮮烈デビューした著者が大脳生理学の最先端の知識を駆使して、記憶のメカニズムから、意識の問題まで中高生を相手に縦横無尽に語りつくす。「私自身が高校生の頃にこんな講義を受けていたら、きっと人生が変わっていたのではないか?」と、著者自らが語る珠玉の名講義。(文庫本引用)(2007)
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脳の仕組みを平易に理解させる良書。
科学的な正確さを期するより、必要に応じて仮説を織り交ぜる事で、「記憶」「認識」「感情」等を一連の流れとしてイメージさせてくれる。
知識を詰め込むのではなく、土台として色々と考えさせてくれる科学的書物である。
「視点」のバリエーションを増やす上で、おすすめの一冊。
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池谷先生高校生相手に特別授業。
こんな楽しい授業が中学や高校にあって、参加自由ならもっと研究者増えると思う。
学者さんが忙しいのは判っているけど、『後世に人材を残す』という事を考えると必要なことだと思う。
コレ、すごく面白い。
判らなければいくらでも読み返せるし、本からも伝わってくる感覚がすごい。
結構目からうろこの 脳 の仕組み。
もっと、もっとと訴える感情。
コレは自由意志?それとも脳の中の埋め合わせた感情??
最終章は特別授業で、ラボの皆さんとお話で終わります。
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わかりやすく、また著者の思想が入っているからか面白い。
・錯視は本来2次元的な視覚情報を3次元処理するために生じる
・ニューロン同士の発火現象自体はシンプル。ただし膨大な数の接続があると理解できない。
・「脳の非エルゴート性」 ・ノンレム睡眠のときに最も活発にニューロンが活動する。
・脳で消費されるカロリーの80%は神経伝達物質の再充填に使われる。
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網膜から脳に向かう視神経の数は100万本くらい。ということは人間の目は100万画素ということになる。ちなみに今僕が使っているデジカメは512万画素。100万画素のデジカメは恐らく画質が荒くてあまりきれいではないはず。もし私たちが見ている映像が,100%視神経経由の情報だけで構成されていたら,恐らく視界はザラザラで直線はでこぼこに見えてしまう。実際には視神経経由の情報は,私たちが見ている映像の3%ぐらいらしい。ではあとの97%の情報はどこから来たのかというと,結局それは脳がつくり出している。つまり私たちは,自分の脳がつくり出した世界を「見て」いることになる。この本の中では,実際に脳が視覚情報を勝手に補完していることを体感するできる。この他にも,最新の脳研究の情報がわかりやすく解説されており最後までスリリングに楽しんで読むことができた。またもともと高校生向けに行った授業を,そのまま会話調で記述しているので,情報量の多さの割りに読みやすい。(菅)
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たいへん分かりやすく、しかも興味深く大脳生理学を学ぶことのできる素晴らしい入門書だ。8人の中高生に対する講義、それも一方的なものではなく、質問や応答をふんだんに交えた形で進められていく。しかもレベルは落とされていない。最先端の研究や脳と心とに関係する哲学的な問題にまで踏み込んで語られており、ひょっとしたら先に紹介した『脳の中の幽霊』より、読みやすさ、面白さという点ではこちらの方が上かな、と思う。
『脳の中の幽霊』と共通の話題もいつか取り上げられており、しかもごく初歩的な知識に触れながら語っている。 私自身が、まだ大脳生理学についての基本的な知識が欠けているので、こちらを先に読んでいれば『脳の中の幽霊』がもっと読みやすかっただろう。最近の脳科学の成果 をも含めた脳の入門書として、第一にすすめるべき本かもしれない。
最初から「ネズミをラジコンにしてしまった」という興味深い話題が出てくる。元になっているのは2002年に『ネイチャー』誌に載った科学論文であり、最先端の研究だ。生きたネズミの脳に電極を刺して、脳を電気刺激することで行動をコントロールした実験である。具体的には、ヒゲを感じる脳部位に刺激を与える。右脳のヒゲの場所を刺激すると左のヒゲが触られたと感じる(脳の右半球は身体の左を制御しているから)。左のヒゲ を触られたと感じたネズミが左に動くと、「報酬系」が刺激されるようなリモコンを作っておく。「報酬系」という脳の部位は、電流が流れて刺激されると強い快感を感じる系である。 自分でその系に電流を流すレバーを押すことを学習したネズミは、水も飲まず餌も食べず死ぬまでレバーを押し続けるという。ヒゲが触られたと感じた方向に移動すると 「報酬系」が刺激されて快楽を感じることを知ってしまったネズミは、「ラジコン」で左右のヒゲに対応する脳の部位を刺激される毎にそちらの方向へ移動する。ネズミにとってどんなに危険な場所へでも動いていくという。
そこで問題は、このネズミ・ロボットの実験が原理的に人間にも可能であり、同じような装置で自分の脳が脳科学者にコントロールされ、自分の意志とは関係なく体が動いたら、それは自分なのか、というこどだ。。こういう刺激的な話題が随所に散りばめられていながら、脳科学の基本を確認しつつ読みすすめることができる。
初心者の私にとって圧巻だったのは、「しびれるくらい美しいメカニズム」と言われる、神経細胞の精緻な相互活動の法則(ヘブの法則)とその前後の説明だった。神経やシナプスという最小ユニットの基礎的なメカニズムの話題も詳しくわかりやすいが、さらにその「相互作用」の重要性、互いに連絡を取り合うときの、そのつながりや強度、神経ネットワークの「形」というファクター、さらにその相互の結びつきを誘導する分子メカニ ズムの研究という話題にまで及ぶ。もう一度しっかり読んでノートしておきたい部分だっ た。
この本が刺激に満ちている背景には、「‥‥脳を理解しようなんて、そもそも傲慢でおこ がましいチャレンジだと僕は感じ始めている。‥‥人間ってこんなにも素敵な存在なんだ��ら、人間の脳がそんなに簡単にわかってたまるかってね」という著者の謙虚さが横たわっているような気がする
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高校生に向けて紹介する脳科学。
一番最後の部分、研究は役に立つべきか?という部分で、
大学での研究は(直接的な応用という点では)役に立たなくてもいいんじゃないかと思っている自分がいます。
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マスコミに出すぎな、どこぞの脳科学者と違って、
こちらは本物。
何冊か本が出ているけど、どれもお勧め。
まぁ”海馬”が一番読みやすいかな。