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「あたかも一万年も生きるかのように行動するな。
不可避のものが君の上にかかっている。
生きているうちに、許されているうちに、善き人たれ」
この本と背伸びせずに仲良く並べるようになるのが、とりあえずの人生の目標。憧れ。
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こんな昔の人がこんなすごいこと考えてたなんて!!
ある意味これはバイブルです。自分への戒めにぴったりの本。
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かつてのローマ帝国の皇帝でありながら、ストア学派の哲学者であったというマルクス・アウレーリウスの自身へ戒め日記のようなもの。生きた時代も立場も全く違うにも関わらず、不思議とひとつひとつの文章が胸に響く。
巷では「楽しく生きるには」とか「人生を豊かにする本」などが大量発行されて、うさんくさくてちっともオモシロくないけれど、この本は違います。すっと心がまっすぐなるような、少し姿勢を正して読むそうな、そんな本です。
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「君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂の方が先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。」が帯にあったのでちょい買いしてしまった。しかし、我が身に照らしてみるべき所多し。
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特別な本。
弟は心酔。
僕はほどほど。
たまにパラパラ。
かならずドキッと。
「注意深くものを読み、ざっと全体を概観するだけで満足せぬこと。」
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高校生ぐらいから、折にふれて読んでいる本。
到底この人には及ばないが、少しでもいいからこの人に近づきたい。
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マルクスアウレリウス 自省録
短編に分かれ、彼の哲学が描かれている
2000年を経た今も人間は変わらないものだと感じる
一回では、咀嚼できなかったのでまた10年後に読んでみたい良書
下記抜粋
・念頭に浮かぶ対象について必ず定義、描写を行うこと
→本質を捉え、全体で捉える
→分解し、還元する
・生きてるうちに 善人たれ
・自分の内をみよ
内にこそ善の泉があり、この泉はキミがたえず掘り下げさえすればたえ
ず湧き出るだろう
・キミは多くの悩みの種を切り捨てることができる 君の主観にのみ存在
するから
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その人は確かにいたのです。
温和であること。熟慮の結果いったん決断したことは揺るぎなく守り通すこと。
いわゆる名誉に関して虚しい虚栄心をいだかぬこと。労働を愛する心と根気づよさ。
公益のために忠言するひとに耳をかすこと。
各人にあくまでも公平にその価値相応のものを分け与えること。
いつ緊張し、いつ緩めるべきかを経験から知ること。
倦怠もしなければ夢中になりもせず友人をもちつづけること。
彼に対する喝采やあらゆる追従をさしとめたこと。
仕事に対し日夜心を砕き、その資源を管理し、そのために起こる非難を甘んじて受けたこと
神々に対しては迷信をいだかず、人間に対しては人気を博そうとせず、きげんをとろうともせず、
あらゆることにおいてまじめで着実で、決して卑俗に堕さず、新奇をてらいもしなかったこと
その人の名は、マルクス・アウレーリウス。「生きているうちに善き人たれ」と語ったローマ皇帝。
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どれだけ楽しめたか、というのがここでの評価の主眼なので☆2です。
でも、面白くはないが読む価値は十分にある。
あまりにも有名な「善い人間のあり方如何について論ずるのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだ」のようなさまざまな警句が書かれている。
でも、読む時に付箋を貼るなりメモを取るなりしないとダメだな。マルクスが自省のために書いたものなだけあって体系化されてないから・・・。
また少しずつ再読していこうと思う。
一先ず備忘録として気に入った章のメモを。
第2巻10章 第11巻15章
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ローマの賢帝マルクス・アウレーリウスが生きる中で自分に語り掛けるように書いた日記のようなものが自省録である。
彼は、本当は大勢を指導し強大な権力を行使できる皇帝の立場よりも、一人書斎で沈思し哲学をできる自由人になることを切望しつつ、それが叶わず、それでもなお、自分の哲学に従って政治を行い、ローマの人々が幸せになることを目指し、実際にそれを実現した稀有な人物である。
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すべては宇宙の一部分であり、あるがままに運命を受け入れる。己の生き方、規範とすべきものを妨げるものは他人や外側にはなく、すべてが運命。いままでに読んだ思想の中では、一番自分にしっくりときた。実行するのは難しいが、心がけたい。
マルクスは、「すべてははかなく、永遠の記憶はない」、と述べているが、かれの思想はこうして二千年後に私を大いに励ましている。
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すべては、主観。
はい。私もそう思うようになっています。
この本を読んで、より確信が持てました。Thanks
ト、2010.4.1-4.5
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ギリシャ語を独学し翻訳まで至った神谷美恵子さんに脱帽。
考え自体はスタンダードかもしれないけど、一つ一つの言葉が美しい。
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ストイックの語源となったストア派。その代表的な人物の一人であるマルクス・アウレーリウス。
「自省録」は彼の備忘録であり、また己への戒めであったと思われる言葉の羅列です。
しかし、その言葉を貫く考え方「正しく(徳をもって)生きる」「人間は死ぬ(この世の中はかりそめにすぎない)」という思想は、自分自身を真っ正面から見据えないと考え出せない発想です。
本人も千年以上後に出版されるなんて思いもよらなかったでしょうね(笑)。
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<メモ>
・(避けるべきこと)
自分の性質を矯正し訓練する必要のあるのを自覚したこと。
詭弁術に熱中して横道にそれぬこと。
理論的な題目に関する論文を書かぬこと
けちな説教をしたり、道に精進する人間、善行に励む人間として人の目を見晴らせるようなポーズをとらぬこと。修辞学や詩や美辞麗句を退けることp8
・人に対して腹を立てたり毛嫌いしたりするのはとりもなおさず互いに邪魔しあうことなのであるp20
・書物に対する君の渇きは捨てるがいい。そのためにぶつぶつ言いながら死ぬことの無いように、かえって快活に、真剣に、そして心から神々に感謝しつつ死ぬことが出来るようにp21
・君の人生はもうほとんど終わりに近づいているのに、君は自己に対して尊敬を払わず、君の幸福を他人の魂の中におくようなことをしているのだp22
・他人の魂の中に何が起こっているか気をつけていないからといって、そのために不幸になる人はそうたやすく見られるものではない。しかし自分自身の魂の動きを注意深く見守っていない人は必ず不幸になるp23
・人が失いうるのは現在だけなのである。というのは彼が持っているのはこれのみであり、何人も自分の持っていないものを失うことは出来ないからであるp26
・そしてそういう生き方をしない人々(自然にしたがって生きない人びと)は家の内外で夜昼、どんな人間であるか、またどんな人間と交わっているか、こういうことを彼はいつも念頭においている。であるからそういう人々の賞賛などなんら問題にしない。というのはこういう連中は自分自身をさえ満足させられない人たちなのであるp34
・念頭に浮かぶ対象についてかならず定義または描写をおこなってみることp37
・これ以上さ迷い歩くな。君はもう君の覚書や古代ローマ・ギリシャ人の言行録や晩年のためにとっておいた書物の抄録などを読む機会はないだろう。だから終局の目的にそって急げ。そしてもし自分のことが気にかかるならば、空しい希望を棄てて許されている間に自分自身を救うがよいp39
・良い人間に特有なものとして残るのは、種々の出来事や、自分のために運命が織り成してくれるものをことごとく愛し歓迎することである。また自分の胸の中に座を占めているダイモーンを汚したり、多くの想念でこれを混乱させたりせずに、これを清澄に保ち、秩序正しく神に従い、一元たりとも真理にもとることを口にせず、正義に反する行動を取らぬことである。そして自分が誠実に、謙遜に、善意をもって生活しているのをたとえ誰が信じてくれなくとも、誰にも腹をたてず、人生の終局目的に導く道を踏み外しもしない。その目的に向かって純潔に、平静に、何の執着も無く、強いられもせずに運命に適合して歩んで行かなくてはならないのであるp40
•宇宙即変化。人生即主観p44
•自分は損害を受けたという考えを取り除くが良い。そうすればその損害も取り除かれてしまうp47
•隣人が何を言い、なにを行い、何を考えているかを覗き見ず、自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく、敬虔であるかのように慮る者は、なんと多くの余暇を得ることであろう。目標に向かってまっすぐ走り、よそ見をするなp48
•���々は単に不必要な行為のみならず、不必要な思想をも切り捨てなくて歯ならない。そうすれば余計な行為も引き続いて起こってくる心配は無いであろうp51
•すべてかりそめにすぎない。覚えるものも覚えられるものもp54
•もしある神が君に「お前は明日か、またはいずれにしても明後日には死ぬ」と行ったとしたら、君がもっとも卑劣な人間でない限り、それが明日であろうと明後日であろうと大して問題にしないだろう。というのは、その間の期間などなんと取るに足らぬものではないか。これと同様に何年も後に死のうと明日死のうと大した問題でないと考えるが良いp58
•常に近道を行け。近道とは自然に従う道だp60
•結局君は自分自身を愛していないのだ。もしそうでなかっったならば君はきっと自己の(内なる)自然とその意志を愛したであろうp62
•だからといって君まで馬鹿者にならなくてはいけないのか。かつて私はどこにおきざりにされようとも幸福な人間であった。「幸運な」とは自分自身にいい分け前を与えてやった人間のこと、いい分け前とは良い魂の傾向、良い衝動、良い行為のことであるp79
•もっとも良い復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだp82
•さて各人にとって有益なこととは、自己の構成資質と本性にかなったことであるp95
•この世で大きな価値のあることはただ一つ、嘘つきや不正の人々に対しては寛大な心を抱きつつ、真実と正義の中に一生を過ごすことであるp96
•名誉を愛する者は自分の幸福は他人の中にあると思い、享楽を愛するものは自分の感情の中にあると思うが、ものの分かった人間は自分の行動の中にあると思うのであるp98
•人間各々の価値は、その人が熱心に追い求める対象の価値に等しい、ということを理解していることp102
•自分に起こったことを悪いことと考えさえしなければ、まだ何ら損害を受けてはいないのだ。そう考えない自由は私にあるのだp104
•遠からず君はあらゆるものを忘れ、遠からずあらゆるものは君を忘れてしまうであろうp107
•顔は従順に心の命ずるがままの形をとり、装いを付けるのに、心自身は自分の思うがままたの形も取れず、装いも付けられぬとは恥ずかしいことだp110
•昔起こった出来事をよく眺め、現在行われつつある全ての変化を眺めれば、未来のことをも予見することができるp113
•自分のうちを見よ。内にこそ全の泉があり、この泉は君が絶えず掘り下げさえすれば、絶えず湧き出るであろうp115
•笑止千万なことには、人間は自分の悪を避けない。ところがそれは可能なのだ。しかし他人の悪は避ける。ところがそれは不可能なのであるp120
•目前の事柄、行動、信念、または意味されるところのものに注意を向けよ。君がそんな目に遭うのは当たり前さ。君は今日よい人間になるよりも明日なろうと言うんだp129
•行動においては杜撰になるな。会話においては混乱するな。思想においては迷うな。魂においては全く自己に集中してしまうことなく、さりとて外に飛散してしまうことも無いようにせよ。人生においては余裕を失うなp142
•宇宙がなんであるかを知らぬ者は、自分がどこにいるかを知らない。宇宙がなんのために存在しているかを知らぬものは、自分がなんであるかを知らず、宇宙���なんであるかも知らないp143
•自分自身にも気にいらないような人間に君は気に入られたいのかp143
•あることをなした為に不正であるのみならず、あることをなさないために不正である場合も少なくないp147
•空中に投げられた石にとっては、落ちるのが悪いことでも無ければ、昇るのが善いことでもないp151
•ある人はこう祈る。「あの人と寝ることが出来ますように」と。ところが君はこう祈るのだ。「あの女と一緒に寝る欲望を持たないことができますように」とp158
•無作法者が無作法者のすることをしたからとて、なにの悪いこと、怪しむべきことがあろうか。その人間がそのような過ちを犯すであろうことを予期しなかった君こそもっと責めを負うべきでないか考えてみるがいいp160
•もし彼が躓いたら、親切に教えてやり、見誤った点を示してやれ。それが出来ないなら、自分を責めよ。あるいは自分さえ責めるな。
•彼は次の二つのことで満足している。すなわち現在の行動を正しく果たすこと、および現在自分に分け与えられているものを愛することであるp168
•あらゆることにおいて理性に従うものは、悠然と構えていながら同時に活動的であり、快活でありながら同時に落ち着いているものであるp169
•善い人間のあり方如何について議論するのはもういい加減で切り上げて善い人間になったらどうだp170
•あらゆる行動に際して一歩ごとに立ち止まり、自ら問うて見よ。「死ねばこれが出来なくなるという理由で死が恐るべきものとなるだろうか」とp173
•他人のなすあらゆる行為に対して自ら次のようにこう問うて見る習慣を持て。「この人は何をこの行為の目的としているか」と。ただしまず君自身から始め、第一番に自分を取り調べるがいいp179
•君を操っているものは君の内に隠れているものであることを記憶せよp179
•人は各々自分を他の誰よりも愛していながら、自分に関する自分の意見を他人の意見よりも重んじないのはどういう訳だろうp201
•ランプの光は、それが消えるまでは輝き、その明るさを失わない。それなのに君のうちなる心理と正義と節制とは
君より先に消えてなくなってしまうのであろうかp204
•第一に、何事もでたらめに、目的無しにやってはならない。第二に、公益以外の何ものをも行動の目的としてはならないp205
•主観を外に放り出せ。そうすれば君は助かる。誰が放り出すのを妨げるのだp207
•自分にうぬぼれのないことを自負して、それでうぬぼれている人間は、誰よりも我慢のならない人間であるp208
•人生においては、三幕でも完全な劇になるのだ。なぜならば、終末を定める者は他でもない、かつては君を構築し、現在は君を解体するの責任を負うた者なのである。君はそのいずれに対しても責任は無いp211
•我々の自由になることとは我々の精神的機能、わけても意見をこしらえたり、判断を下したりする能力であるp222
いかにもストア派の哲人が書いた、といった感じの本。
主な主張として
・他人ではなく自己の価値観・直感を重視せよ
・判断・思考の自由が人にはある
・すぐに忘れ去られる名声など求めるな
・広く自然に従って生きよ
ということがあるが、主観・大局にたった生き方を���よ、という一言にまとめられると思う。
あふれる情報や欲望におぼれがちな現代人にとっては心を留めおく一つの場所になる気がする。
他人よりも自己に集中せよと繰り返し述べられているものの、主観を投げ出せとも述べているところが少し違和感があった。両者は背反なのか両立しうるのか。
自己の利益の重視と価値観の尊重は違うものだとは思っているのだが・・