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アメリカ陪審員制度の弱点をつくような結末は予想通り。陪審員とは有罪か無罪かを決めるだけで量刑に関知してはならない、というのは不合理だよなぁ。無罪か有罪か、有罪であるならばどの程度の量刑か、これら全部ひっくるめて審査してこそ陪審員制度の意味があるのではないだろうか。これから導入される裁判員制度は大丈夫なんだろうか?
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最初のうち男の子のガキ正義が気持ち悪くて仕方がなかった。
ただしその馬鹿さが馬鹿さとして描かれているのは良い。
人を裁くのは、怖いし迷うし割り切れないし、終わった後も気になったりスッキリしなかったりするんだろうと素直に思う。
でも女の子があんな風に(加害者を良い人だと信じ込んでいる男の子に)すんなり話せるか疑問。
それがないと話が始まらないとはいえ。
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読んでいて、事件を裁く難しさを痛感。
欲を言えば、この事件の真実を最後に明かしてほしかった。自分が真実を知らなければ、より陪審員と重ねて事件を考えることが出来たと思う。
素人が自分の感情や、先入観抜きに答えを出すなんて、私には無理に思える。というのが結論。
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アメリカに住む
日本人の少年と密入国しアメリカ人の養女となった少女
少女は養父に虐待を受けていた
二人の出した結論は
正義なのか
また
無罪か有罪か
裁くのは12人の陪審員
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日本でも取り入れられるようになる陪審制度。
民意が反映されていいんじゃないかと思っていたけど、
この小説を読むとそんな単純なことではないことが
わかった。
養女を性的虐待し続ける義父を銃で射殺した少年。
日本だと少年院という制度があるけど、陪審制度の
アメリカでは単純に有罪か無罪かそれだけが問われる。
少年の気持ちは理解できるが、犯した罪は重すぎる。
その間で結論を出せない陪審員たち、罪の有無のみが求められる陪審制度、
情状酌量という観念が判決に汲み取れないのだ。
日本でももし始まったら、こんな感じになるんだろうか。
とても考えさせられた。
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意外とありきたりの結末になりました
楡修平先生なら、もう少しやりきれない
破滅への道とか、逆転劇とか期待したのですが
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パメラは幼い時にアメリカに不法入国し、その後クロフォード夫妻の養女となり幸せな生活を送っていた。しかし12歳の時に養父から性的虐待を受け、その後も定期的に続いていた。ある日、そのことを隣に住む日本人同級生の研一に話してしまう。好意を寄せていた研一は、養父を殺害し警察に逮捕される。裁判での陪審員が下した結論は・・・
アメリカの陪審員制度について勉強になり、日本との違いも調べてみた。量刑が決まっている中で、有罪/無罪判決を下すとは知らなかった。本来はいけないことなのだろうが、量刑により判決に影響が出てしまう気がするのだが。