紙の本
なた,「数に強くなりたい」と思ったこと,ありませんか?
2008/11/18 11:05
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
あなた,「数に強くなりたい」と思ったこと,ありませんか? 著者である畑村先生は「数に強い人」というのを以下のように定義づける。
1)モノゴトを数量的に捕らえることができ,しかも覚えておくことができる人。
2)モノゴトから内在する数を引っ張り出してそれを使うことができる人。
なるほど,と思いましたか? こんだけではちと抽象的過ぎますか。実例をひとつ挙げれば,晩飯に3品くらいの料理を作るとして,そのそれぞれにかかる調理時間を把握し,全てが同じくらいに出来上がるように段取りすることができるひとは「数に強い」のだというんですな。意味するところ,わかるかな?
で,そういう「数に強い人」になるにはどうしたらいいか,という方法がいろいろ紹介してあるのだが,これがなかなか実践的で面白い。例えば巨大な数を考えるときは数直線ではなく立体で考えろとか,モノの重さを類推するにはドンガラ率を使えとか。……具体的にその内容を書いちゃうと営業妨害になる(それこそこの本の眼目だと思うから)ので書かないけど,なかなかにタメになります。
先生はこの本を「数字なんて大ッキライ」だとか「数字を見るとジンマシンが出てくる」とかいう人たちに読んで欲しいと書いておられるが,それって実はわりと「普通のヒト」なんぢゃないか。つうか,プログラマをやってるオレなど普段出会うお客さんや一緒に仕事することになる若いプログラマが,この本の中身くらい数字を分ってくれてるとすごく楽になるような気がするんだよね……。
新書で税込み777円という,なんつうか嬉しい「確変」(パチンコ用語です,分んない人すいません)価格だし,読んで一ヶ所でも「へぇ」と思えれば安いもんだと思うのだけど,そこのあなた,一冊どうですか?
紙の本
著者コメント&目次
2007/03/12 15:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波書店 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小川洋子さんの小説『博士の愛した数式』が映画になったとき、私はそのパンフレットに、「数たちを好きにしてくれる映画」と題して、原稿を書かせてもらいました。「僕も、小川さんのように、素敵な物語を書いてみたいな。」寄稿したあと、私はふと、そんなふうに思いました。
けれども、私にはやっぱりちょっと、小説を書くのは無理そうです。でも、なにか書いてみたい。そう考えて作ったのが、この『数が強くなる』です。私は「博士」みたいな人にはなれませんが、私なりの数への近づき方を、この本で表現しました。
数は、人をワクワクさせ、人を夢中にさせ、人の気持ちを豊かにしてくれます。私は昔から、数の大ファンでした。私たちの身の回りには、数が息づいています。そんな数たちと向き合って、その声に耳を傾けてみれば、まったく見たことのない、違う景色が見えてきます。
この本が、読者のみなさんに、新しい発見をもたらす本になれば幸いです。(畑村洋太郎)
内容紹介
【この本を読んでほしい人】
①「数字なんて大ッキライ」という人
② 数字を見ると、ジンマシンが出てくる人
③ サラリーマンの人(できるなら逃げたいが、仕事で数と向き合わざるをえない人)
④ 家庭の主婦(数学は苦手だったけど、数の世界には少し気がひかれる人)
⑤ 中学生、高校生、大学生(本当の「わかる勉強」がしてみたいと思う人)
⑥ 学校で算数や数学を教えている先生
⑦ 数や数学に、すっかり自信を失ってしまった人
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
●積分思考と微分思考
全体から構成要件に細分化
わかるとは、要素の摘出、構造化、シドウを通じて初めてわかる
具象→抽象→具象
知らなくても、一からから自分なりにカレーを作れる人はシブトイ。
作るには、必ず数字が絡む。
質と量
ゼロの個数を丸覚え
原ヤスザブロウの話。
自分が動いてその場で作る
例 階段を何段上ったか
アテガイ扶持では駄目
地下鉄の深さは
数の認識回路をもつ
例 風呂の温度
パッシブではなくアクティブに
回路は自分でつくる
どんぶり・ざっくり・ドンがら
1メートル立方1トン
10センチ立方1キロ
1センチ立方1グラム
ドン柄率 1・5 1・10 1・30
鉄の比重 7.85
安山岩 2.3
玄武岩 2.7
立体にする
PPM 半導体(りん)
物事の裏には必ず数がある。
一人あたり
1000?=300坪
1反歩=300坪
1反歩=4石
一年一人一石
デンプン1グラム4キロ
たんぱく質1グラム4キロ
脂肪1グラム9キロ
2000キロカロリー
1俵=60キロ
一人一年分2俵半
1升=1.8ℓ=1.5キロ
外挿はやめる
そろばん
1オクターブ=12段
6パーセント
和音とピタゴラス
複利計算と音楽
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
鉄の比重とガランドウの割合から、おおざっぱに車の重さを算出すると、いい数字になる。
こういうことが出来る人が、数につよい、っていうんだろうな。
自分の評価は2割増、というくだりでは、「そのとおり!」と思いました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
意外と自分が実践(自然に行って言うこと)がふつうに出てきていたのでびっくり。これ自体を見て計算が速くなる事はありませんが、数の概念を頭の中で展開するための手助けになります。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
数量化して考えよう〜?種類?数?単位を常に考えよう。倍・半分は気にしないが,十倍となると放っておかない。何でも数量化して考えよう。一人あたりで考えよう〜読みやすく,解りやすい。岩波新書も柔らかくなったなあ。蛇足でアクセントを付けているので読みやすいのだ。自己評価は二割増というのも言い得て妙だ
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
理系のくせに、買い物のときにおつりの値段がとっさに出てこない自分。。これを機に、"数(かず)"というものをちょっと考え直そうかなと思いました。
何事もまずは直感的に理解することは重要。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
物事を数量的に捉え、必要とする数を自分で作る作業について書かれた本。自分で作り出すこと=分かることに繋がるので、日々体感基準から捻り出すのが良いという件は面白かった。後半は、6%の原理、2割増しの法則、78:22等、7%10年で2倍等、頭に放り込んでおくと良いマメ知識が載ってます。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
電車で読んでてへぇーを連発した。
1 数に強くなる
2 数の感覚を磨く
3 数の声を聞く
4 数を使う
p.52 素数は気色が悪い
これは、笑えない。この症状が極端になって匂いとか色を感じるようになるのが、共感覚者だからだ。だが、たしかに素数って気持ち悪い。その理由は素数は割りにくいからだそうだ。
また数の感覚について水百姓の例を挙げていて、高校の頃の日本史の先生を思い出した。(自称)数学が不得意なその先生は、農業の話とかで結構具体的な数字を挙げていた。なるほど、やっぱり好きな分野の数なら覚えられるということらしい。
小ネタにひとつ読んでみるのも面白いが、コレを読んでも直接的に数には強くなりません。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
大ベストセラー「直観でわかる数学」は革命的であったがヨコ書きであった。
理工系研究者のヨコ書的考え方、書き方と「ヨコ書きの本は取っつきにくい」と思っている世の中の多くの人。理工系の世界から現実の世の中に近づこうとして思案した本でありながら「ヨコ書き」の殻を破れなかった。
そして、ここに登場した岩波新書、タテ書きへの著者のこだわりが嬉しい。
少し脱線したような著書の趣味、コーラスの数学的理解が妙に面白かった。
コーラスの先生には理屈っぽいと敬遠されていますね。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
08/04/10 数が嫌いな人にもおすすめ。おもしろかった。でも数に強くなれるかは読者次第。私は無理そう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
図がそれに言及してるページ、もしくは見開き内にあるといいのに。
そこがちょっと見にくい。
その図自体あまり分かりやすくないけど。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
算数や数学と聞くと拒否反応が出てしまう人向けの本。
普段の生活の中にある数字を意識することで、
数の持つイメージをつかむ方法とかが載ってます。
例えば、階段1段の高さと段数から建物のだいたいの高さを求めたり、
車のナンバーを足したり引いたりして10にしたりとか、
身近なところから数に慣れる方法と、慣れることの大切さが書かれています。
個人的には、数学は嫌いでないのでざっと読んだだけですが、
数学はちょっと…という人は一度読んでみることをお勧めします。
著者の畑村氏は「失敗学のすすめ」や「直感でわかる数学」などの
ベストセラーを生んだ方ですので、そちらもあわせて読んでみるといいかもしれません。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50775030.html
目次
はじめに――数(かず)とはどんなものか
1 数に強くなる
前口上/数がイヤな理由/数はくたびれる/数に強い人とは/数に強い人の頭の中/頭の中で全体を作る/全体の中でとらえる/なんでも数にする
2 数の感覚をみがく
気色が良い数・気色が悪い数/ゼロの個数を丸覚えする/その場で数を作る/体感基準をインプットする/数の認識回路を持つ/ザックリのすすめ/ドンブリのすすめ/ドンガラのすすめ/数を立体的に表わす
3 数の声を聞く
ぜんぶ「1人当たり」にする/水呑百姓はどれほど苦しいか/「変わる」を基軸にする/ソロバン頭を育てる/1000を聞いて1で知る/音と光と数の不思議
4 数を使う1日
1000歩1キロの法則/1駅2分の法則/自己評価は2割増しの法則/6%の原理と7‐10の法則/大入り満員7掛けの法則/ニッパチの法則/2‐6‐2の法則
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「数字なんて見るのもイヤッ!」…とはいっても、仕事でも何でも付いて回るのが、数字の厄介なところ。日頃そんな風に感じている人のための本。
※分かりやすい図説付き。「気色が良い数」とか「数の声を聞く」など、数を身近に感じられる表現がいっぱいで読みやすいです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
モノを「数」で眺めるときの参考になります。
ただ、読んだだけでは「ふーん」という感じでしかないので、
「倍・半分」「ひと桁違い」などについて、
身近なことで実践してみるとよいと思いますよ。
しばらくカバンにつっこんでおいて、
いろいろなモノを見る「指標」を考えてみようと思っています