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紙の本

「もっともらしい」と、「誤解」の持つ恐ろしさ

2007/06/20 13:41

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作の「オーバー・ザ・スカイ」は、日本におけるテレビ局争奪戦を描いた力作です。「標的」が、軍隊や政府要人などではなく、ゴルゴに対抗するだけの武力を持っていなかっただけに、派手なアクションシーンではなく、テレビにまつわる状況描写や、各登場人物の心理描写に比重が置かれている特徴があります。近年、テレビ等マスコミに対しての、新興企業の買収が、大きく報じられている現実があり、タイムリーな題材だと言えるでしょう。
 さて、本作品は、物語のキーワードとして、「もっともらしい理由」と「誤解」がテーマになっているように思えます。裏の取れない推測によって、キャラクターが動き、ストーリーが展開していきます。
 例えば、海外のテレビ王の使いが、日本の放送会社会長のもとを訪れた直後に、会長が倒れ、意識不明になる事件が発生します。息子である放送会社社長や日本の議員は、このことを、「敵が牙を剥いた証拠」と談じ、議員経由で「G」に依頼が入ることになりました。確かに、邪魔者を消す動機は、充分過ぎるほど感じ取ることができます。しかし、実際のところ、テレビ王は、「本音を述べただけ」のことで、そんな乱暴な手段を取ろうとは一切考えていませんでした。つまり、日本サイドに重大な、「推測に基づく誤解」があり、ゴルゴが動いたというのが、事件の真相なのです。そして、ゴルゴの的になった標的も、その娘や、婿候補が想定していたのとは異なり、テレビ王本人ではなく、娘婿でした。正しく、ストーリー中に、いくつもの誤解の種が仕込まれていたと言えるでしょう。人間が、いかにもっともらしい出来事に踊らされてしまうか、ということを示している作品だと言えます。奇しくも、今まさに、テレビによる「もっともらしいデータ」の捏造での報道被害が、問題化されている最中であり、マスコミに対する警鐘という側面を、感じることも出来ます。どうしてもテレビと付き合わなければいけない現代において、読んでおいて損はない(アクションに興味が無くても)一作と言えるかも知れません。

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2011/10/01 19:49

投稿元:ブクログ

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