投稿元:
レビューを見る
2011/5/4(150) 5(172) 8(290) 9(330) 11(500終)
図書館の本棚にて「ハッ( ゚д゚)」となって思わず手に取った。
まさしく題名に運命的なものを感じた。
いつもなら一応レビューやら評価を見ての前知識を持ってから借りたり買ったりするのだけれど、今回はそんなことを気にせずに借りてみた。
なんと。おもしろい。
題名からするとダークでただ単に心中をするだけの作品に見えがちであったが、内容はなんとも儚く悶々とするようなラブストーリー物。
輪廻を介して幾重にも展開される熱くも悲しい恋愛。
運命の男女二人には何よりも熱く強い愛が生まれるのだが、痛みを同伴した乗り越えられない壁が立ちはだかる。
結構読み応えがあっていい作品だった。冒頭で読者をひきつけ、本筋となる中盤物語で彼らの運命を知り、最後彼らの行く末がやっと明るい未来となるだろうという終わり方がよかった。
投稿元:
レビューを見る
時代小説は苦手…と思って読み始めたが、意外と読めた。
愛し合う照円とはつ。その間に起こるさまざまな出来事。そして、衝撃的な結末は…
投稿元:
レビューを見る
鎌倉時代、幕末、そして現代、いずれも渋谷の宇田川町界隈を舞台に、時を経て生まれ変わった人々による愛憎劇を描いた作品。
物語の大半を占める幕末において現代語による会話、というのに違和感を覚えるが、本書が現代小説というジャンルに括られるのであれば目をつむることができる。
輪廻転生、前世からの因縁というものは受け入れられるのだが、最初に恋に落ちたきっかけはよく分からないし、その後の成り行きの早さには軽いと思ってしまったし、出てくる女性のほとんどが情熱的で気が強いのに比べて男性はやや受け身というのが気になった。恋愛というのはそのようなものなんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
引用
内容紹介
愛とはつまるところ約束なのだ。再び逢うという、ただそれだけの-承久年間から現代へ、渋谷で出会った十七歳の男女の輪廻を辿る壮大な再生の物語。
内容(「BOOK」データベースより)
愛とはつまるところ約束なのだ。それも再び逢うという、ただそれだけの約束なのだ―承久年間から幕末、現代へ、渋谷・道玄坂で出会った十七歳の男と女の愛の輪廻をたどる、時空を超えた再生の物語。
投稿元:
レビューを見る
ラストは浅葱幕の振り落しのような効果が。『田園に死す』では、新宿東口で観せたけど、こちらは渋谷のスクランブル交差点で。鮮やか。
投稿元:
レビューを見る
歌舞伎と恋愛小説を足して2で割った印象。時代小説のような地の文と軽すぎる現代風の会話のミスマッチが苦手でした。
投稿元:
レビューを見る
司馬遼太郎風の三人称が自我を持ったような感じかと思ったら、
解説を見て芝居、歌舞伎風だと書いてあって納得。
あれもこれもそれもどれもが、繋がり過ぎているのと、
最後にファンタジーのノリが来るところで少し物語と自分との間に距離が出来てしまったけれど、
3つの時代を交差して紡がれる愛についてのメッセージが最後に纏まる気持ちよさ・読後感が良い。