紙の本
いつも思うことだけど題名が凝っているのよね
2007/05/29 00:57
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東城大学医学部付属病院救命救急センターはジェルラル・ルージュの異名をもつ部長速水の絶対君主制のもとに鉄の結束を誇っている。そしてジェネラルの長年の悲願はドクターヘリの導入である。ある日その速水が特定の業者と癒着しているという匿名の投書が届けられる。「あの速水に限って・・・」同級生でもある不定愁訴外来通称愚痴外来の田口講師は今回も高階病院長にうまく丸め込まれてリスクマネジメント委員長という立場から真相を探っていく。
おかえりなさい田口先生。前作では出番のなかった東城大学病院の個性的な面々が縦横無尽に活躍する。もちろんロジックモンスターの白鳥と彼の秘蔵っ子姫宮も登場して田口先生との絶妙なコンビも復活している。語り口は軽妙だが医療現場における人命救助という建前と採算性という本音をあぶり出している。今回のこの作品はミステリ色はあまり強くない。むしろ病院を舞台にした現場の現実と机上の論議との対立ととらえた方がいいかもしれない。病院という組織の問題点がよく描かれていると思う。また第2作目の「ナイチンゲールの沈黙」と同時進行という設定でもあり場面によってはリンクするのもまた一興である。
投稿元:
レビューを見る
2007/4/9
M-H E
2007/4/19
前(前々?)作「ナイチンゲールの沈黙」と同時期に起きた東城病院内での出来事。
「ナイチンゲール」はすきじゃなかったけど、これは「チームバチスタの崩壊」っぽくて面白かった。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり一作目ほどの衝撃はないけれど、私の中ではこのシリーズランキング2位。やはり白鳥が最高。速水先生はカッコよすぎ。トップの苦労を想像した。私の正義はどこにあるのか。それを常に忘れず確認しながら、間違いながら進んで行きたいと思った。(070626)
投稿元:
レビューを見る
「チーム・バチスタの栄光」の後、出版された「ナイチンゲールの憂鬱」「螺鈿迷宮」共に物足りなさを感じていたが、今回はなかなか面白かった。
投稿元:
レビューを見る
田口&白鳥シリーズの第3弾。面白かった!!です。前作「ナイチンゲールの沈黙」の裏でこんな事件が発生していたとは!という感じですね。手法としては上手ですね(営業的にもね)。あまりにもリンクしすぎていて、正直な感想としては「この二つは続けて読ませてくれよなぁ」といったところです。すばらしく速水がカッコイイ。これまた出来すぎ感はありますが、この作品では白鳥が効いていますね。時間軸は「チームバチスタ」→「ナイチンゲール」&「ジェネラル・ルージュ」→「螺鈿迷宮」と流れていくのだね。次はどうするのかな?宝島から?角川から?
投稿元:
レビューを見る
「ナイチンゲールの沈黙」は後味悪すぎたし、「螺鈿迷宮」もまた救われない話だったのでちょっと心配したが、これは文句なしの傑作。特に、ラストの救急シーンは秀逸で、鳥肌もの。
投稿元:
レビューを見る
田口&白鳥シリーズ最新刊
東城大学付属病院シリーズともいう(爆。
チーム・バチスタの栄光、
螺鈿迷宮、と読んだが、
最高に面白くて、
どきどきわくわくして一気に読了。
魅力的なジェネラル・ルージュが素敵♪
スピード感と、正義感が溢れんばかりの小説で、
とても爽快感のある小説である。
投稿元:
レビューを見る
「ナイチンゲールの沈黙」と時間軸がシンクロしてて、前作を読んでる者としては興味深かったです。救急救命部長と業者との癒着問題を追及していく傍ら、救急医療と病院経営という問題が浮き彫りになっていきます。
投稿元:
レビューを見る
文句なしに面白かった!
登場人物の二つ名がだんだん派手になっていくような気もしますが、こういうものだと思えばよし。
どこの組織でもある収賄。
こんな目的で収賄をしているなんて、と悲しくなってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
救命救急センターのジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)速水部長が特定業者と癒着しているという内部告発文書が田口のもとに。友人である速水の潔白を証明しようとする田口だが、エシックス・コミュニティの沼田に悩まされる。告発したのは誰なのか、速水はどうなるのか?
最初のあたりで前にこの本読んだかなと思ったら『ナイチンゲールの沈黙』と同じ時期の話だったからでした。微妙にかぶってるところがあります。前回の話より速水先生のかっこよさや会議でいらっとさせてくる沼田たちをやり込める場面などなど断然こっちのがいいです。あと、姫宮が登場しましたが、氷姫と呼ばれてるところから勝手に細くて冷たそうな人を想像していましたが全然違いました。病院経営の大変さなどいろいろ考えさせられました。
投稿元:
レビューを見る
田口&白鳥コンビシリーズ第3弾。とはいえ、コンビでの活躍と言うよりは、田口先生孤軍奮闘?
前作「ナイチンゲール〜」の裏側で起こっていたもう一つの事件の物語。
とにかく、ジェネラルがスマートでかっこよすぎ。さすが「将軍」です。さあ、あなたもポケットにルージュを。
投稿元:
レビューを見る
「チームバチスタ」のあとに「ナイチンゲール」を読もうかどうか悩んでいましたが、実は読まないだろうと自分の中ではほぼ決まっていたのです。それが、「ナイチンゲール」を読んだのは、実はこちらの「ジェネラルルージュ」が発売されたのがきっかけで、合わせて読もうという気になったのです。
と言うのは、「ナイチンゲール」は東城大学医学部付属病院の小児科病棟を中心に、神経内科や不定愁訴外来が舞台になっていますが、その話の途中に出てくる救命救急センターがこの作品の舞台となっていて、ほぼ同じ時間設定と言うこと、もしかしたら、この2冊は表裏一体の作品ではないかと思い、続けて読むことにしました。「ジェネラル」と言う言葉も「ナイチンゲール」に出てきましたしね。
それで、この「ジェネラル」ですが、とっても面白かったです。ミステリーではないし、この作品だけは弱い(ナイチンゲールを読んでから読むことを強くお勧めします)など、弱点はあるものの、そのようなことを吹っ飛ばず様なスピード感と臨場感、そして読後の爽快感が、とても楽しめる作品にしています。
登場するキャラは、御馴染の田口や白鳥のコンビが活躍度が少ないというか、はみ出し度が少なくなっていく感じがしましたが、看護師も速水部長(本の中に1か所、速見との誤植あり)も、嫌味な沼田助教授も、キャラが立ちすぎるくらい立っていて飽きさせません。TVドラマになってもおかしくないエンターテイメントバリバリの作品でした。
余談ですが、「バチスタ」の表紙は黄色、「ナイチンゲール」は青、「ジェネラル」が赤とそろったので、このあたりで終わりかなって思っています。しかし、宝島社からのこの3作の他に角川書店から「螺鈿迷宮」が出ていて、時間軸的には「ジェネラル」の後だということです(その続編の伏線もありました)。「ナイチンゲール」の事件の元凶となった碧翠院桜宮病院が舞台と言うことで、ここまできたら、こちらも読むしかないですね(^^;
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第4作
話の時期は螺鈿の前ナイチンゲールと若干かぶる時期の話です
火喰い鳥は忙しいな
投稿元:
レビューを見る
第二弾『ナイチンゲールの沈黙』と同時期の東城大学付属病院オレンジ病棟内での出来事のようです。
あちらが小児科、心療内科を柱にした「静」の話だったのに対し、こちらは医療最前線!救急救命センターを舞台とした「動」の展開になってます。こちらの方が好きな作品です。
投稿元:
レビューを見る
「ナイチンゲールの沈黙」と時間軸が一緒。でも正直前作よりこっちの方が好きだ。スピード感に緊張するし単純に読んでいて面白い。ジェネラルが本当に格好よすぎる。