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目で見る憲法 第3版 みんなのレビュー
- 初宿 正典 (編著), 大沢 秀介 (編著), 高橋 正俊 (編著), 常本 照樹 (編著), 高井 裕之 (編著)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:有斐閣
- 発行年月:2007.4
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紙の本
副教材に最適
2008/12/15 23:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いいれが強ければ強いほど、小説の映像化には不満がでやすい。「映像(映画)は原作をめったに超えられないな」と思ってみたり、「いや、両者は別物としてとらえればいいのだろう」と思ってみたり、揺れ動く。
いずれにせよ、より良いものを作ることは「永遠のテーマ」なのだろう。
それとはすこし違うのかもしれないが、法律の条文を具象的に「可視化」すること、とくに憲法を「目で見える」ようにすることも、むずかしき「永遠のテーマ」である。
本書は、それにチャレンジしている。各条文に関連した各種資料に語らせることで、憲法を立体的に可視化しようとしている。おさめられたものは、写真、統計資料、法令の条文、フローチャートなど多彩だ。カラー刷りも8頁ある。
こういった書物には、資料が添えものでしかないものが、まま見受けられる。本書にもそれは皆無ではない。しかし、版を重ねてかなり充実してきていると思う。レイアウトも洗練されている。
「写真」と「図表・書式・その他」の配分は、おおよそ1対1.5くらいの割合だ。とくに「図表・書式・その他」には、理解を深めるのに適した資料が多い。複雑なフローチャート(たとえば、司法における民事と刑事別の審級図)もうまくできている。
本文解説はごく標準的なもの。
あえて難をいえば、資料番号の割りつけ書式がわかりにくい。
あえて欲をいえば、もう少し厚くてもいいと思う。現行114ページを150ページぐらいに。文字量はさほど増やさなくていいが、写真以外の資料をさらに増補してもらえるとありがたい。
これは贅沢な要望であって、ビジュアルにこだわった本書は、現行のままでも十分おすすめできる水準だ。高校~大学はもちろん、市民にとっての副教材としてもチョイスに値する一冊といえるだろう。
今後とも息長く改定を重ねていってほしい良書だ。
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