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ちょっと厳しめの★3つ。
最近ローラーをしている池井戸潤。
この作品は、他の作品に比べるとどうしても見劣りしてしまう。
それにしてもこの作者の「嫌な上司」を書かせる手腕はピカイチ。
読みながら何度も「谷め!」と本気で憤りを感じてしまった
(出張帰りに飲みながら読んでいたせいもあるかもしれない)
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まさか天下の大銀行の会長がそんな夢を…なんて感じで読んでいたら、あるところで映画「マルサの女」で山崎努さん演じる脱税が疑われる金持ちの社長に宝くじの1等の当たり券を勧める胡散臭い女性がいたシーンを思い出した。そこからあっという間に読み切ってしまった。池井戸作品これが三作め。一番面白かった。
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非常に読み応えのある作品。
特に後半はほとんど一気読みだった。
日本の金融システムは護送船団方式と言われ、民間企業でありながら競争のない特異な社会を築いていた。
「銀行の常識は世の中の非常識」と言われる所以だ。
「組織の中では成果の評価が困難になり、事なかれ主義が横行し、保身に長けた者が出世の道を歩んでいくことになる。」(解説より)
どこか公務員に似ていないか?
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最終退行。一読、何の意味やら理解できなかったが、最後に銀行を退勤すると言う意味。要するに「戸締り当番」のこと。本来は持ち回り当番制だが、課長兼務の副支店長が毎日担当せざるを得ないところに、この主人公の置かれた厳しい状況が暗示されている。某都市銀行会長の放漫経営を縦軸に、戦後の闇から甦ったM資金の謎を横軸にし、企業小説に冒険小説の味付けをした中編。いつもながら企業群像を描かせたら天下一品の筆の冴えを見せる著者だが冒険小説として読めば物足りない。著者には変な色付けをせず純文学ならぬ純企業小説で勝負してほしい。
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「下町ロケット」を一番最初に読み段々遡ってます。今回は大企業対一個人。副支店長が、なんと会長に叛旗を翻す!ありえへん!でもそこは小説、上手に相手を叩きつぶし自分は人事部長に返り咲く。これもありえへん!不倫してたのに!第5章「貸し剥がし」無茶無茶リアリティあり。
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久しぶりに、池井戸潤の銀行もの。
主人公のギリギリした感じは、やっぱ銀行ものがおもしろい。以外にハードボイルドな内容だった。
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一度、落ちぶれてもそれでは終わらない。終わらせない。悲哀と覚悟と決意が読みながら伝わってくる作品だった。
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銀行の文化が学べます。
金融界にいた人には、理解できることも多く、面白いかな。
読ませる勢いはあると思います。
でも、これまでに読んだ作者の著書が面白かったので、私にとっては物足りなかったです。
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冷静に考えれば現実離れしたファンタジーかもしれないが、すっかり引き込まれ、どんどん読み進んでしまった。
勧善懲悪の結末も“お約束”として許せる。
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東京第1銀行羽田支店副支店長の蓮沼。
社内の自分・取引先への理不尽な扱いに対して反旗を翻す。
巨大な権力に立ち向かい、最終的に乗り越えていく様は、
著者の代表作「下町ロケット」「空飛ぶタイヤ」の原点のような内容。
「こうなって欲しい」という読者の期待を裏切ることはなく、
読む側はいつ好機に転じるのか?を楽しみにページをめくる・・・
読後に誰もが気持ちよくなれる良作。
池井戸作品初心者にもお勧め。
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やっぱし池井戸潤作品はおもしろい。銀行に勤続経験のある作者が書くリアルな銀行内部のはなしなんですが、銀行という社会の中でおきる理不尽、差別など「銀行の常識は世間の非常識」という言葉か思い出されるなか必死に仕事に取り組みなお評価されず、家族ともうまくいかない主人公が銀行の暗部を解き明かしていき最後にはなんとも言えない爽快感がある話です。一流大学を卒業後、メガバンクに就職し結婚し子供もできて仕事に邁進して同期のなかでもそれなりの出世、銀行員としてキャリアを積んできた主人公の銀行内部での人事、役員の無知による政策、家族との微妙な不和、やりきれない思いを抱えながらそれでも仕事を必死にやっていきそれでもなお駄目。銀行という村社会での事情を主人公の気持ちと合わせすごくうまく書いています。物語が進むにつれて銀行内部でおきる事件がしんこうしていき読後にはなんとも言えない爽快感があります。
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池井戸作品にしては主人公のプライベートが崩壊してる。今まで品行方正(?)なタイプが多かったから、新種。
絶対絶命から逆転ホームランになる様は痛快。
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-2014/09/01
「損得じゃない。これは魂の問題だ。」半沢直樹シリーズの原点。終末のスケール感の大きさに感動。
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池井戸さんらしく、銀行をテーマにした銀行ミステリー。
例によってハッピーエンドがわかっているので、少し安心して読み進めることができた。
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内容(「BOOK」データベースより)
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。