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紙の本

やっぱりちょっと安直な編集だと思う

2007/10/09 23:45

11人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は1989年に図書出版社から出た『日本参謀論』の焼き直しである。私は迂闊にも「日本参謀論」を神保町の古書店で買っておきながら積読し、本書を買ってから、あとになってこの事実に気がついた。本書はもともと中央公論社から出た雑誌「歴史と人物増刊」等にに掲載された対談記事などをまとめたものである。もっとも全部が全部同じ内容というわけではない。『日本参謀論』が「参謀の責任」を問うた編集となっている(従ってその中心は陸軍参謀らを集めての対談となっている)のに比べ、こちらは「昭和を語ることの出来る証言者がどんどん少なくなっている現状をかんがみ、今のうちに証言を集めて出版しておこう」ということで、海軍将校らを集めた対談も含まれている。これらの対談の中で白眉は、やはり第14方面軍作戦主任参謀朝枝繁春と同じく第14方面軍情報主任参謀堀栄三による対談「比島決戦を誤らせたもの」だろう。本対談の中に「台湾沖航空戦」の戦果を巡り、日本海軍航空隊がろくな戦果をあげてないにもかかわらず、あたかもアメリカ太平洋艦隊をことごとく撃沈したかのような過大な戦果報告を行なったという貴重な伝聞を先ごろ亡くなった瀬島竜三が握りつぶしたという有名な一節が出てくる。この話は、後に保坂正康氏の尽力もあって『大本営参謀の情報戦記』として世に出るのだが、この話について瀬島竜三は最後まで「あれは堀さんの記憶違い」と言い通していた。真実がどこにあるのか、それはいまだなぞのままだ。「日本参謀論」が古本屋でしか手に入らない以上、本書を買い読むことにそれなりの意味はある。しかし、やはり私のような昭和史研究家にとっては不満が残る。もう少し目立つところに「本書は『日本参謀論』の焼き直しです」と書いておいて欲しかった。

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