紙の本
少年がアイデンティティーを確立していく
2021/12/15 20:42
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮半島にルーツを持つ主人公・杉原が、自らの出自に悩みながら成長していく姿に共感できます。頑固親父と殴り合うシーンや、日本人少女へのほのかな恋心も素敵です。
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これはホントに面白かった。ばっちりお薦め!
主人公・杉原を取り巻く約半年の物語だが、取り巻くキャラクターが良い。杉原のキャラクターがまた際立っていい。桜井のキャラがまた良い。
物語の終わりはきれいに終わっていく。表現はあまりきれいではないがw
でも、なんかホッとした。
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高校生の時読んでれば良かったなぁと思う本。
本によっては、その時じゃないとダメっていう年齢を選ぶようなものがあるけど、この本はまさにそれでしょう。
もう絶対若い時、しかも主人公と同年齢ぐらいの時期に読めば、感じるものも間違いなく大きいはず。
いやどんな年齢だろうと読んでもいいとは思うけども、あえて。
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こっれはおもしろかった。そっこーで映画も観たけど映画も超よかったっす!窪塚氏かっこよすぎっす!!設定とかは別にして、ストーリー展開はベタ中のベタって感じなのに、なんだかとてもよかった。
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すごい、かっけぇ。
何でこの人はこんなに飾らない言葉達で
いつもあたし達に色んなことを素敵に、
でもきちんと教えてくれるんだろう。
金城さんの本はあと多分対話篇だけやけど、
今んとここれが一番いい。
んで今のあたしの尊敬する作家ナンバーワン。
灰谷健次郎さんと三浦綾子さん抜いた。
在日のことなんてきっと、
普通に生きてたら考えもせんかった。
だってあたしは日本国籍を持つ
日本で生まれた日本人やから。
最後、桜井に一気にまくし立てるトコ、
もうなんか言葉にならへんかった。
あと親父との決闘かっこよすぎる。
母ちゃんよすぎる。
国境なんて俺が消してやる。
消せるよ、杉原なら。
高校生の時にほんとに出会いたかったなあ。
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在日韓国人の高校三年生が主人公であるこの小説は父親に叩きこまれたボクシングでケンカにあけくれた日々を送っていた主人公が恋に仲間の敵打ちなどをする話である。
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最近では韓流の影響で、反在日感情があまり深刻でないように思える。
でも考えさせられるところはあって、とにかくおもしろい!!!
杉原と桜井の掛け合いがたまらない!
どことなく自分の状況と重ねてしまって、
後半はノンストップで読み終えた。
喧嘩だけでなく、すべてにおいて描写が的確で丁寧で素晴らしいの一言!
この著者は本当に頭が良いようで、読んでてすっきり。
読んでよかったああああ
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自分が何人か、どこで生まれたか、どのコミュニティに属しているか。
私はこの本を読んで深く考える機会を得た。
私は日本人であるし、生まれた時から日本で暮らしている。また、今まで過ごしてきた場所には日本人しかいなかった。
在日の人の気持ちはわからないし、わかろうと思っても所詮は他人事である。
生まれながらに日本にいるのに差別される苦しみとは一体どれほどのものなのか、想像することしかできない。
そう、ただ想像することしかできない、、、。
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実際ちゃんと読んだの初めてかも。もう何もかも凄い。完璧。俺が在日とかだからぢゃなく惚れる。小説としてもその在日らしくて在日らしくないマインドにも脱帽。
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主人公は金持ちで喧嘩も強くて、何だかやたらと格好良いわけで、おいおい、君らがどんなに酷い目にあっっても、貧困よりはずいぶんマシだろう甘えんなって思う瞬間もあった。だってパーリーピーポーだったり焼肉屋で接待されたり、セレブだし、父親が荒くれなのは国籍関係ないし。ちらちらと武勇伝をひけらかしてみたり、インテリっぽい発言をまぶしてみたりするし。
とまぁ言ってはみたものの、この主人公が漫画になっちゃうくらい分かりやすくて魅力的なのは確かで、そういう意味じゃ青臭い発言も可愛く見えてきて、じゃあ何で純粋に楽しめないかって言ったら、最後のところまで含めて実はけっこう出来杉くんだからなんだろうな。もうちっと渋みを出してくれたら送料無料サービスだわよ。