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1冊まるごと「祝家荘」を攻略する梁山泊の総力戦の巻。当然死にゆく者も少なくないが、中でも鄭天寿が戦の勝利後、楊令の高熱を下げる薬草をとりに崖を降りて転落死した模様を、泰明将軍が楊令に言い聞かせる場面は、涙が止まらなかった。小説でここまで泣けたのは久しぶりかも。
まるごと1冊の戦とあって、中だるみがゼロではなかったが、所々北方スパイスが効いていて、文句なしの5つ星!
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今回は祝家荘での官軍と梁山泊軍との激しい死闘の話で一巻終わったという感じでしたね。なかなか読みごたえがありました。それにしても武松と李きは相変わらずいい味だしてますね!今後の展開がまた楽しみですが、林沖は無事生還するのか?が次巻のキーポイントですかね?
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祝家荘戦の巻
やはり戦いの場面は惹き付けられてぐんぐん読める
鄭天寿…また電車で涙ぐんでしまった
そして林冲はどうなるのか
罠の香りが凄まじいけど…どうか無事であって欲しい
※ネタバレ※
今回赤札になったメンバー
鄭天寿・童威・宋万・杜遷・焦挺
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最初から最後まで激しい闘いが一冊丸々書かれていて、中身がとても濃い第八巻。
これだけひとが出てくるのに、この人誰?ってゆうのがほぼないのは、やはり水滸伝の中に生きる人物が一人一人の人生に対して悩み、戦っているからなのか。
他の本も読みたいのであまり連続で読むことはないけれど、ここ数巻終わりがけにどうなるの!?とゆう引っ張りが強すぎて、すぐに次を読みたい葛藤といつも戦うはめに…。
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まずは恒例の各章のサブタイトルとその星が表す豪傑の名前の列挙からです。
天暴の星: 両頭蛇・解珍
地異の星: 白面郎君・鄭天寿
天富の星: 撲天鵰・李応
地悪の星: 没面目・焦挺
地勇の星: 病尉遅・孫立
この巻の白眉は何と言っても「祝家荘の戦い」なわけだけど、実は KiKi の印象に一番残ったのはその梁山泊にとって死ぬか生きるかというような戦いが始まる前に、戦ではなく言ってみれば事故で命を落とした豪傑のお話でした。 彼の名は鄭天寿。 この北方水滸では長きに亘って清風山に籠り「闇の塩の道」を守り続けた1人でした。 その清風山の皆さんの活躍はここまでさほど語られることもなく、「厳しい戦いを強いられ続けている」というような言葉であっさりと片付けられちゃってきていた物語的には不遇な1人だったんだけど、ここで思いっきりスポットライトが当たりました。
それにしても彼の人生は哀しい。 子供時代も不遇なら、青年時代も不遇、流れ流れて清風山に辿りつきふとしたことから晁蓋と、さらには晁蓋の仲介で盧俊義と出会い、「闇の塩の道」に関わるようになります。 そして梁山泊に合流。 で、これから・・・・・・という時にまさかの事故死です。
高熱を出して苦しんでいる楊令の薬になる蔓草を任務の合間合間に探し続けていた鄭天寿は、祝家荘戦の前哨戦とでも呼ぶべき戦で見事に勝利をおさめた直後、その戦場だった岩山の崖の途中に探しても探しても見つけることができていなかったその蔓草を見つけます。 用心深く崖を降り、その蔓草を懐一杯に採集し立ち上がったところで足場が崩れ崖から落ちて落命。 しかもその蔓草がようやく楊令の手元に届くころには楊令は回復していて、「彼の死は何だったんだ??」状態という間抜けぶりです。
でもね、「戦で雄々しく死ぬのだけが梁山泊の男じゃない!」という北方さんのメッセージがそこにあるような気がしました。 何が哀しいって彼の最期の独白が何とも言えず哀しいんですよ。 彼は崖から落ちながら、高熱に苦しむ楊令を思い浮かべ、いつしかその楊令の顔がずっと昔に飢えで亡くした弟の顔と重なります。 そして
いま、持って帰ってやる。 食い物を持って帰ってやる。 兄ちゃん、やるだろう。
と心の中でつぶやくんですよ。 こんな間抜けな死に方はないだろうというような死に方だけど、戦の中で華々しく命を散らす男たちの姿よりも何倍も強烈な死として KiKi の心に残りました。 ホント、惜しい人を亡くしたものです。
さて物語的には一番の山場は冒頭にも書いたように「祝家荘の戦い」です。 梁山泊、二竜山、双頭山という梁山泊側の大三角形地帯のちょうどど真ん中付近に位置するのが「独竜岡(どくりゅうこう)」と呼ばれるエリアで、ここは「祝家荘」、「扈家荘」、「李家荘」という3つの勢力が独立を保ちながら治めていました。 その中の「祝家荘」に青蓮寺 & 官軍地方軍 が梁山泊を牽制するために兵力を送り込み、梁山泊の大三角形の連携を崩す足がかりとしようとしたこ��に端を発する戦です。
青蓮寺から送り込まれたのはあの知恵者・聞煥章。 そしてこの「祝家荘」への梁山泊側からの秘策というやつが言ってみれば「中国版・トロイの木馬大作戦」です。 ま、使われたのは木馬じゃなくて猪とか鹿とか熊だったりするんですけどね(苦笑) 木馬に隠れて・・・・ではないけれど、祝家荘へ獣肉を引っ提げて潜り込んだのが「祝家」にひとかたならぬ因縁を持つ猟師親子(解珍・解宝)とその猟師親と親戚関係にある官軍離脱軍人(孫立)一家です。
そして更には独竜岡内の「同盟関係」に縛られつつも官軍が大嫌いという李家の頭領・李応、その李家のバトラー・杜興といった興味深い人物が次々と登場し、梁山泊と内応します。 その影には例によって例の如く、あの片腕オーガナイザーの働きアリ、武松 & 李逵の無敵コンビの活躍アリと毎度おなじみとなりつつある逸話が多々紛れ込んでいます。
少なくとも「宋江さん捕縛作戦」で信じられないような兵力差で勝利を収めた梁山泊軍ですが、今度の戦いは青蓮寺の「本気モード」は雲泥の差だし、ついでにじっくりと準備を進めたプロジェクトだけに傍目にはかなり「梁山泊・危うし!」というムードなんですけど、あれだけの修羅場を乗り越えさせてもらった宋江さんは肝っ玉だけは鍛え上げられちゃったようで、結構平然としています。 そして祝家荘に潜り込んでいた内応者たちの活躍もあって梁山泊軍は勝利を収めます。 でも、犠牲はやっぱり多くて、この巻で命を失った豪傑はさらに増えてしまいました。
地異の星: 白面郎君・鄭天寿
地進の星: 出洞蛟・童威
地魔の星: 雲裏金剛・宋万
地妖の星: 摸着天・杜遷
地悪の星: 没面目・焦挺
鄭天寿は最初にお話したように事故死。 童威、宋万、杜遷の3人は戦死。 そしてもう1人可哀相な最期を迎えちゃったのが焦挺です。 彼は祝家荘戦に勝利した後、戦場をくまなく歩き回り官軍が遺して行った武器を拾い集めたり、荘の立て直しなんかに尽力している過程で聞煥章たちが脱出した非常口を見つけ出したもののそこに仕込まれていた矢に射られて落命。 相変わらず晁蓋さんはピンピンしているのに水滸108星に数え上げられている死者は数をどんどん増やしています。
さて、話は変わって・・・・・・・
この物語にはなかなか美味しそうな食べものの話が色々と出てくるんですけど、この物語の中の描写がどんなに美味しそうでも KiKi はちょっと眉を顰めちゃうものも多々あります。 例えば熊肉。 例えば猪肉。 例えば蛇肉。 まぁ、猪の方は KiKi も食べられないというほどじゃないけれど、熊肉はいけません!! だって KiKi には熊肉の獣臭に辟易とさせられた経験(詳細はブログにて)があるんですよ。 梁山泊の皆さんって・・・・・・って言うか宋代の皆さんって、あんな獣臭のする食べものが平気なんですねぇ・・・・(苦笑)
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祝家荘との大きな戦いが終わりました。
解珍や李応など新たに梁山泊の仲間は増えましたが、やはり死んでしまう者もいました。そこが読んでいて胸が苦しくなりますね。皆それぞれかっこいいですから!
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祝家荘戦。梁山泊初の総力戦。新たな仲間が増えていく一方、散ってゆく者たちも。そして林冲は……。王和は意外とあっけなくて拍子抜け。
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祝家荘戦!
解珍、解宝親子の加入。
そして鄭天寿、えー!
扈三娘ちゃんの今後が気になる。
林冲はもうさ、ほんと林冲です。
いやもうかっこよすぎでしょぉぉ。
公孫勝と仲悪い(笑)
次巻林冲のターン!
忙しすぎる呉用さんにも愛の手を!
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できればずっと読んでいたけど睡眠時間がね…
鄭天寿の過去と薬草のエピソードは何度もくり返しページを往復してしまった。
そして林冲…どうなることやら
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いろんな意味で心臓が上下した巻だった。
梁山泊初めての全軍闘争。
しかも攻めるしかない戦いに追い込まれる形での。
犠牲は多く、今まで「この人ここで死ぬかーっ!」と思いながらも、それなりの見せ場を持って死んでいった人たちが、戦の中で語られる形で死んでいく。
悼むことすら既に過去でしかない形。
その中で振り返ろうとせず今を見つめ続けていこうとする。
楊令にまたひとつ背負うべき死が増えて。
テレビの特集で北方氏の話を聞いていたから、この後どうなるかは知っていても、やっぱりこれ以上背負わせないでくれという思いは強かったんだけど。
それらも結構しんどかったのに、何故今ここで、と思うような林冲の心を揺さぶる出来事。
もういろんなことがてんこ盛り。
戦の決着はついたが、林冲の問題は次巻に持越し。
うおおおお、気になる…(いや、すぐ読むけど)
にしても、宋江さま人気は半端ないです。
漢だらけの梁山泊でアイドルか!?というくらいの人気っぷり。
いや、タラシっぷりと言うべきか。
人の心を掌握するひとというのは、こういう人なんですかね。
具体的に何をしたと書かれていないんだけど、何か納得してしまうよ。
閻婆惜のことがなければ、私も好きなままだったんだが。
どうして兵にあれほど慕われるだけのひとなのに、彼女には違ったのか。
これか博愛からくるものというのだろうか。
今一つ釈然としない。
馬桂もついに最期を迎えましたが、李富にはツッコみたいことが一杯。
李富がされたことは、馬桂を取り込むときに彼自身が使った手とほとんど変わりないのに、何故気付かん。
話だけと死体を見た衝撃の強さの違いはあるかもしれないけど。
こと自分のことになると、人はそういうものかもしれない。
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これまでの巻の中では、いちばんカタルシスを感じられるんじゃないかな。特に「地勇の星」は最高!
いよっ!やってくれました梁山泊!
もう僕なんか単純だから、このまま宋軍を全滅させちゃってハッピーエンドでいいんじゃないの、と思ってしまう。
すっかり梁山泊の英雄たちにのめりこんじゃったから、これから彼らを襲うであろう試練を思うと、なんだかいたたまれなくなってしまうのだ。
早く最後まで読み終わりたいけど、読み終わりたくない。ファンにありがちなアンビバレントな思いを抱いている。
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祝家荘の攻防。死ぬ仲間、新たに増える仲間が次々に出てくる。梁山泊にとって初めての総力戦でもあり、その戦いが面白い。
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原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。
水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。
最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。
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水滸伝、ようやく中盤に突入。
面白いし戦のシーンは手に汗握るんだけど、なんだか読む気が起こらなくて、読了まで時間がかかった。
それにしても、北方さんは相変わらず女性の扱い方が雑である。女性が入り込むといつも話がゴタゴタするから好きじゃない。
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2014.9/22-9/23
独竜崗の闘いがメイン。
今回はさいご梁山泊側が奇襲というか李家荘を味方につけるのでいい感じではあるが、人がたくさん死ぬ。というか、水滸伝では毎巻人が死ぬ。しかもいいキャラが。だから、誰か死ぬのだろうと思って読むのはつらい。
すきなキャラにそろそろかましてほしいな。
しんめい、ようれい、あたりしかいないけど。
相手が壮大なだけに、なかなかスパッといくのは難しいね。
林沖どうなるんだろ、まさかしなないよな