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池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆきの五人の短編小説が収められています。
どれも飽きさせない、読ませてくれる作品です。豪華なお話ですねー。時代小説、やっぱり好きです。
宮部みゆきは推理小説(模倣犯はさすがに面白かったのですが)よりも時代小説の方が面白いかも、と思っちゃいます。
平岩弓枝の作品はそう読んでいませんが、淡い恋情が絡んだお話が多いんでは、と思います。「幸福の船」を読んでいて、そう思いました。お気に入りです。
松本清張の作品をまともに読んだの、初めてです。ドキドキはらはらさせられました。参りました。
これはホント、お勧めです。
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人情時代小説が5編。
宮部さん目当てでしたが面白かったです。池波正太郎「おっ母、すまねぇ」、平岩弓枝「邪魔っけ」、松本清張「左の腕」、山本周五郎「釣忍」、宮部みゆき「神無月」。さすがな人選。
宮部さんのがいちばん好きかなあ。「釣忍」も素ばらしかったが。
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人情時代小説傑作選…ってサブタイトルつき。時代ものの巨匠がそろってます。
なんかどれも、一度は読んだことがある気がするけど覚えてないので、内容メモ書き~。書いとかないと、絶対また「読んだことがある気が…」とか言いながら読むに違いない。
おっ母、すまねえ/池波正太郎
岡場所出の女と、その女を実母と信じている義理の息子のすれ違い。
邪魔っけ/平岩弓枝
働き者の豆腐屋の長女と、その家族と、町内の元若旦那の話。
左の腕/松本清張
左腕に火傷の跡を隠した老父とまだ幼いその娘。老父の過去をさぐる陰険な目明かしとのやり取り。
釣忍/山本周五郎
天秤担いで魚を売り歩く男の、家督相続とその思い。
神無月/宮部みゆき
神無月におこる押し込み犯の思惑と、その賊を捕らえるべき岡っ引の推理。
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・12/20 読了.こういう人情物は会話が多いせいかあっという間に読み終えてしまう.でも泣くのを覚悟していたんだけどいまいち感動に欠けると思った.ええ話しやというところで止まってるので、いまいちかも.いかにもお涙頂戴物も考え物だけど.
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池波正太郎「おっ母、すまねえ」(講談社文庫『殺しの掟』)
平岩弓枝「邪魔っけ」(角川文庫『ちっちゃなかみさん』)
松本清張「左の腕」(文春文庫『無宿人別帳』)
山本周五郎「釣忍」(新潮文庫『松風の門』)
宮部みゆき「神無月」(新人物往来社・新潮文庫『幻色江戸ごよみ』)
p.194《底本一覧》より
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そうそうたるメンバーの市井もの。さらさらとすぐに読める。桜庭さんの読書日記に出ていて読んでみた。(そういえば今回の読書日記には時代小説がところどころにでてきたが、前回はあまりなかったような気がする。やっぱり『伏』を書いていたからだろうか?)私には作者と作品がシャッフルされてもあまりわからないかもしれないな。でも女性二人はわかりそう。特に宮部作品はサスペンスといった趣があって、他作品とは違う。人によって好みがわかれてしまうかもしれない。私はというと、読んでいるはずなのに覚えていなかった・・・
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親と子、家族をテーマにした、市井もののアンソロジー。
(ネタバレ)
◯「おっ母、すまねえ」
(池波正太郎)
岡場所あがりの継母、おぬい。亭主が亡くなり、再婚する事になった時、実の子のように可愛がってきた息子がぐれて手がつけられなくなってしまう。悲しいすれ違い。
◯「邪魔っけ」(平岩弓枝)
働き者で器量のいい長女おこう。
銭勘定だけが生きがいの次女おせん、働きもせず、女師匠のツバメになっている弟栄吉、そしてこの子だけは…と望みを持っていた一番下のおかよまでもがおこうのことを邪魔に思うように。
おこうが嫁にいって初めて彼女の有り難みがわかる。
↑
下の妹、弟たちが憎たらしすぎる。でも読了感はよかった。
◯左の腕(松本清張)
飴細工の商いをしていた卯助とおあき親子。人の口利きで料理屋へ奉公することになり、楽な暮らしができるようになる。しかし、卯助は無宿人であり、目明しの麻吉に目をつけられてしまう。
◯釣忍(山本周五郎)
棒手振りとしてつつましくもおはんと幸せに暮らしていた定次郎。
しかし、ある日突然兄の佐太郎がやってきて、勘当された家に戻るよう頼まれた。
悲しい気持ちを押し殺して戻るよう説得するおはん。
彼の決断は…。
◯「神無月」(宮部みゆき)
年に一度、神無月にだけおこる押し込み強盗。
父親は、病弱な娘のために、神が留守になるこの月にだけ盗みを働くのだった。
どの話もすごく切なくて、短編なのに深い。家族っていうのは、どの時代でもこういうものを孕んでいるのだなぁとしみじみ思う。池波正太郎、平岩弓枝など有名なシリーズの印象が強くて、(そしてそれが多大な量なので…)、今まで敬遠していたのだけれど、もっと読んでみたいと思った。
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粒揃い、まさに文字通りの傑作選。
並べて読むと当たり前だが各作家の個性がよく分かる。
また平岩弓枝除く(あまり読んだことがないので)全作家については、収録作は決して一般的には代表作ではないだろう。
この点でも収録された作家の力量が窺い知れる。
下手な作品を読むより良いと思う。
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江戸時代の町人達の人情話を描いたアンソロジー。
ぱっと目を見張るようなどんでん返しや大きな波はありませんが、じんじんくる悲しさと温かさがどれも詰まっています。
お気に入りは「邪魔っけ」。中でも一番救われたような気がする後味なので。
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長屋もののアンソロジー。
時代小説が好きな人は、各作家の短編集などで既に
読んだ作品が収録されていたりするので、初心者向けかも。
表題のとおり、ハッピーエンドばかりではないですが、
有名な作家が書いた長屋ものを一度に読めるので、
時代モノ初心者の方には軽めの入門書としていいのではないでしょうか。
作家によって読みやすい時代モノ小説などわからないことから、
時代モノを嫌煙するのはとても残念なことです。
特に、本書収録の平岩弓枝「邪魔っけ」は、
がんばっている現代女性に是非読んで欲しい。
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時代小説のアンソロジー。池波正太郎と宮部みゆきの短編は再読。この中では平岩弓枝の「邪魔っけ」がよかった。
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池波正太郎、平岩弓枝、松本清張、山本周五郎、宮部みゆき
庶民の生活を描いた市井物の時代小説。親と子や家族の絆をテーマに書かれたものを集めている。どの作品も、それぞれの作家の持ち味がでていて素晴らしい。
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大御所揃い!!
ただ 大御所だけに 短編でわ 物足りない〜(;_;)/~~~
初めて読みました 松本清張さん!! ぐっときました。
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5名の大御所の時代小説。「釣忍」と「神無月」は再読。親子の情を描いた秀逸な短編。収められた底本を引っ張ってきたい衝動が起きる。13.9.22
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時代小説の名手の短編が5本入ったアンソロジー。どれも短くて読みやすく、おまけにほろりとくる作品揃い。暇つぶしに読むにはもってこいの本。