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紙の本
妖怪漫画の第一人者である水木しげる氏の代表作「ゲゲゲの鬼太郎」に秘話?で出会える一冊です!
2020/10/06 10:00
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦時中、従軍してニューブリテン島のラバウルで爆撃によって左腕を失いながらも、戦後には貧しいながらも紙芝居製作をはじめ、その後、『ロケットマン』、『墓場鬼太郎』(現在のゲゲゲの鬼太郎)、『河童の三平』などが注目され、一躍、妖怪漫画の第一人者となった水木しげる氏の作品です。同書は、中公文庫から9巻シリーズで刊行されている『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズの第4巻目で、「人間の蒸発が増えると、猫も増える?」という、大学教授が発見した統計学上の奇妙な謎に、猫語を駆使する名探偵・鬼太郎が挑むというストーリーです。同書には、表題作ほか16話が収録されており、これまでテレビアニメでも見たことのない秘話?にお目にかかれます!
紙の本
その時の世相を反映していた
2016/01/17 23:26
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投稿者:竜生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
収載されている「猫町切符」も含めて動物が横暴な人間に復讐すると云う話しが幾つか続くが、第4巻の連載されていた時代は、公害問題が話題になっていたのではないかと思われる。『煙羅煙羅(えんらえんら)』というお話しは、将に公害のうち廃棄ガス問題を扱った作品だと云える。止せばいいのに妖怪と人間の混血児ねずみ男君がやせ衰えたというか、綺麗な空気の中で生きていた煙羅煙羅を見つけ出すところから話しは始まる。例によって稼ぎの種にしようということで、街中に引っ張り出して色々な煙を吸わせ、たばこの煙を吸わせと云ううちに制御不能になり鬼太郎の出番となるが、これはある意味傑作ではないかと思う。第一煙羅煙羅なんて名前をどこから見つけてきたのか。傑作である。
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