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オイレンシュピーゲル 2 FRAGILE!!/壊れもの注意!! みんなのレビュー

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みんなのレビュー11件

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紙の本

前回は、『スプライトシュピーゲル』のほうが面白かったんですが、今回はこっちに軍配。といっても鏡の裏表みたいなものなんですけど・・・

2007/11/05 20:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は富士見書房から出ている『スプライトシュピーゲル 2』より先にこっちを読んでしまったんです。で、第一巻では『オイレン』と『スプライト』の関係性っていうのは、時代と舞台が同じではあっても、それなりに別のものとして示されていたのですが、それが第二巻になって二つの話が融合してきました。

単純に書いてしまえば、一つの事件を『オイレン』『スプライト』の二つの側から描いている、そこでこの話には「お洋服いっぱい買うから」という雛/ヒビナ、「オレ絶対有名になるから」と宣言する乙/ツバメ、「行って参りますわ」と断る鳳/アゲハが、さりげなく、そしてラスト近くでは堂々と登場してきます。

人によっては、それを楽しむ本、といえるでしょう。まさに東浩紀が『文学環境論集』で紹介している斎藤環『戦闘美少女の精神分析』の世界です。オタクが時代の本流、とまでは言わなくても堂々と論じられ、その存在が経済的に論じられるまでになった今の王道を歩む小説、といえるでしょう。

ただし、冲方の場合、映像にしてしまえば単純にパンチラ美少女ものですが、小説で読む限りは、組織間の抗争・政争が時に背後に、時に前面に描かれ、若者が書き散らすライトノベルとは一味も二味も違ったものになっています。ま、繰り返しますが、アニメ化されたらパンチラなんですよ、結局、ね。仕方がない、映像の持つ強さは否定できませんから。

カバー後の案内は

「平和の歌を歌いますよー♪」。あらゆるテロや
犯罪が多発し『ロケットの街』とまで渾名さ
れる国際都市ミリオポリス。「黒犬」「紅犬」
「白犬」と呼ばれる警察組織MPBの<ケルベルス>
が治安を守るこの都市に、ロシアの原子炉衛
星<アンタレス>が墜落した。7つのテログ
ループが暗躍する、この事件を収拾するため
壊れかけの<ケルベルス>遊撃小隊が、超警戒態勢の
街を駆け抜ける――!クールでキュートで
グロテスクな“死に至る悪ふざけ”(オレインシュピーゲル)第2弾!

です。これに『スプライト』の案内

 近未来都市ウィーン――ミリオポリスに建
造された超巨大タワー、〈ヴィエナ・タワー〉。そ
れは、人の命を削って創られたものだった。
 その横をかすめて、火の玉が堕ちる。落ち
た星――ロシアの原子炉衛星アンタレスは、
災厄の始まりでしかなかった。動き始める七
つのテログループ。ようやく攻勢のテロ組織と
して、整いつつあったMSSに、いや三人の少
女に最大の試練が訪れる。

を合わせると、ほぼ全貌が見えてきます。舞台としては近未来都市ウィーン――ミリオポリス、そこに聳える超巨大タワー〈ヴィエナ・タワー〉があります。そしてロシアの原子炉衛星アンタレスの墜落をめぐってテロ組織が暗躍する。これを利用しようとする軍部、阻止しようとする警察、MPB、MSS、その上で権力争いを繰り広げる政治家、官僚がいる。

『スプライト』に比べて、こっちのお話のほうが面白いのは、なんと言っても脇役がいいからです。ロシアの特務官ユーリー・スタリツキー中佐と彼が率いる11名からなる部隊がそれで、実に格好いい。どういいか、は読んでください。私にできるのは彼らに敬意を表して全員の名前を書いておくこと。ヨシフ、ゲルツェン、ヴァシリー、イヴァン、ピョートル、ニコライ、アストロフ、ワーニャ、ワシリー、セリョージャ、フェージェの男たち。

で、クソつまらない指摘を一つ。思わず首を捻(ひね)ってしまったんです、120頁の

人口百万人の都市にそうしたパニックが発生した場合、五十人に一人が何らかの原因で死ぬ。一千万人なら五人に一人になる。二千五百万人ならば二人に一人になる。危機は人口に比例する。

というところ。???比例???。あわてて表を作ってみたら、分りました。そういうことなんだ。でも、このまま行けば人口五千万なら全員が死ぬ、っていう結論になって、ちょっと違うんじゃないかなあ、係数の取り方が違うんじゃないかな、なんて思うんですね。どうでしょう、冲方さん。

蛇足ですが、出版社の謳い文句は

シュピーゲル・プロジェクト 第2撃!!!

1つの都市、7つのテログループ、抗う3人の少女たち。
沖方丁が放つ少女たちの未来形――堂々の2巻!

イラストは白亜右月、カバーデザインは朝倉哲也+design CREST です。ともかく、『スプライト』も読まなきゃ、文字通り話半分に終っちゃう、というのと、アニメのコマワリ指示のような体言止の文体が困りものですが、それなりに奥がふか~いお話です。ちなみに、もう第三巻が出たそうです。ううう。

目次を紹介しておきます。


第壱章 壊れもの注意!!
    FRAGILE!! 
第弐章 子供に渡さないで下さい
    Keep out of the reach of children 
第参章 火中に投じないで下さい
    Do not put into the fire 
第肆章 衝撃を与えないで下さい
    Never allow any shock to them 
第伍章 覆われた部分を開かないで下さい
    Do not remove covers 

あとがき

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紙の本

現実と理想とカリカチュア

2007/06/04 19:41

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る

ケルベルスの三人が別行動をとり一つの大事件を追いかける
ドンドンとのっぴきならない所にまで進行する事態のなかで、いつもと勝手の違う戦いを繰り広げる
キャラクター達の自分自身が上手く機能しない事への苛立ち・ストレスがクライマックスへの期待を高めてゆく
馬鹿馬鹿しいほど戯画的な世界観で引き込まれ、それぞれの立ち回りに追い立てられ、再集結しての絶望的な戦いに歓喜する
最初から最後まで飽きさせない物語です

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2007/06/24 23:15

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2007/11/18 11:15

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