性感染症 ストップ・性感染症〈Ｓｅｘｕａｌｌｙ Ｔｒａｎｓｍｉｔｔｅｄ Ｄｉｓｅａｓｅｓ〉 第２版 みんなのレビュー

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投稿者：カルバドス　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　ここ数年で、性感染症（エイズを除く）患者の数は徐々に増えている。なかでも一気に数を伸ばしているのが「性器クラミジア症」で、１９９８年には１７，３４３人だったのが２０００年には３７，０２８人と倍以上！　幸いにしてこの病気の危険性は低いのだが、無防備にかかる若者が増えていることから、そのままＨＩＶへの感染数増加につながるのではと危惧されているという。
　本書では、前述の「性器クラミジア症」をはじめ、「淋菌感染症（淋病）」や「梅毒」、「毛じらみ」といった性感染症が、数多く解説されている。命にかかわるものから軽いものまで様々だが、そのどれもが写真付きで説明されているので、その患部の様子を見れば、誰もがかかりたくないと思うに違いない。
　かからないようにするには、まずは自らの知識を確かにすることが重要だ。その危険性や予防法を知ることにより、自分自身がかからないばかりではなく、パートナーへの感染を防ぐ助けにもなる。本書をよく読むことで、確かな知識が身に付くのは間違いない。
　中学や高校での保健体育や性教育を行う際の副読本として活用すると、単純なイラストだけではなく患部のカラー写真でうったえるのでかなり効果的。