投稿元:
レビューを見る
恩田陸は怖い。ハッと気付くと思いも寄らぬところに連れ去られている。喪われた記憶、封印した記憶、消しようのない記憶、様々な人物の様々な記憶が錯綜しぶつかり合い、浮き彫りとなる過去の事件の真実。夏の日の少女たちの物語として纏められており、懐かしさ漂う舞台設定の妙も相まってより一層印象深くなっています。『ネバーランド』が冬の日の少年たちの物語だとすれば、これは夏の日の少女たちの物語。悲しくも潔い少女の日の物語。
投稿元:
レビューを見る
2008.06.高校の美術部の作品を作るために鞠子と芳野は香澄の家で合宿をすることになる.そこに暁臣と月彦がやってくる.10年前の同じ日に香澄の母親が殺害され、暁臣の姉が事故で亡くなっていた.その10年前の事件が.はらはらどきどき.第一部が鞠子、第二部が芳野、弟三部が鞠子の友達の真魚子、終章が香澄と第一人称が変わっていて楽しい.良い作品だった.
投稿元:
レビューを見る
雰囲気のある小説。
ミステリーとしては、オチはちょっと弱いけど、(わかるように書かれてるから)
少女時代の夏の雰囲気がノスタルジックに書かれていて、
ちょっと悲しいんだけど、幸せのような…。
こういう匂いたつような文章がかけるって素敵だな。
投稿元:
レビューを見る
この本を読んでつくづく「恩田さんは少女という像が好きなんだなぁ」と思いました。
確かに恩田さんの本には多いですもんね。
でも恩田さんの本に出てくるような少女に会ったためしはございません^^;
もしくは知らず知らずに避けていたのかもなぁ。。。
でもちと憧れる。。。
投稿元:
レビューを見る
多分初めて読んだ恩田作品です。
とても良かったです。
話が進むうちに物語の全容が分かってきます。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーファンタジーみたいな感じ。読みやすかったけど、内容は薄かったかな。少女のこちら側とあちら側ってゆーのが、昔を思い出してふんふんって思ったけど。
投稿元:
レビューを見る
3人の登場人物(少女たち)の視点で展開・進行していくため、考え方や捉え方が三様でまた、多感な少女期特有の微妙な心の表現にとても共感してしまって、つい引き込まれてあっという間に読んでしまった。
さすが恩田陸さん!
ですが・・話の本筋はもうひとつかな・・
投稿元:
レビューを見る
好きなものを叩き壊さないためには、自分の手を壊すしかない。
誰も知らない物語を、今、あなただけに。
目を閉じれば、今でもあの風景が目に浮かぶ。私たちはいつもあそこにいた。
投稿元:
レビューを見る
何とはない平穏な日々が恩田さんの手にかかると不穏な空気まんさいに。
見目うるわしい登場人物のおかげで非日常な雰囲気を満喫できます。
それぞれがかかえてきた不幸な事実のかけら。
本当の真実をしることはかなわないのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
少女への憧憬、ノスタルジーが詰まった一作。ミステリアスな展開で、ぐいぐい読まされます。同じ恩田さんの「麦の海に沈む果実」とか、「六番目の小夜子」「球形の季節」なんかが好きな人におすすめ。恩田さんは、本当に劇中劇が好きなんだなあ…
投稿元:
レビューを見る
恩田陸は面白いからさくさく読める。
これはバスの中で読むのに選んだ本。
表紙の絵が乙女でかわいい。
蛇行する川のほとりで過ごした、永遠の少女たちのひと夏のものがたり。
まさかあんな結末だとは!
毎回いい裏切り方、してくれます!
投稿元:
レビューを見る
恩田陸先生のえがく少年少女が大好きなのです。
このお話は特に「少女」が素敵ですね。
今まで読んだ恩田先生の作品の中で、
一番耽美でロマンチックな香りがしますよ〜
投稿元:
レビューを見る
恩田陸の描く女の子が好きだ。
3部作が1冊にまとまったもの。
一気に読み通せるのが、やっぱりいい。
2冊目、3冊目ってウズウズしなくていいのがいい。
青春で、ちょっとホラーで、やっぱりミステリ。
夏で、女子高生で、合宿で、過去の謎。
もう素敵要素つまりすぎ。
投稿元:
レビューを見る
辻村深月さんの小説を読んで、ファンタジーとミステリーの融合と言えば、宮部みゆきさんの「クロスファイア」とか、恩田陸さんの「六番目の小夜子」「球形の季節(いろいろごっちゃになっているから、恩田陸作品なのは確かなんだけど、タイトルは違ったかも)」「ライオンハート」とかとにているなあ、と。
特に「球形の季節(あやふやなのにさ)」がかなり近いんじゃないかな、と思い、自分が物語を書くにあたって参考になるのでは、と彼女の作品を読んでみました。
大学生協にあったもので手軽に読めそうなものを。
野いちごでどなたかがプッシュしていたものも読みたいです。でも上下二巻組だから、出費が……(´Д`)ガンバルゼ! ダボハゼ!
表紙からわかるように、もうガーリッシュ!
キャーと叫びたくなるくらいガーリッシュ!
女の子女の子してます。
女の子の、「みんなの輪の中に入りたい」「二人だけの秘密が欲しい」「素敵な人とお近づきになりたい」そういう、なんだか少女マンガ的な悩みがぎっしり。
それでいて微妙な大人っぽさとか、ダークさとか。
ちょっとこの作品は携帯小説として読ませてもOKなんじゃないでしょうか?
ミステリー自体はそれほど凝ったものじゃない、と思います。
ギミックの大切さがやっぱりこの作品を読んでもわかります。
特に、イメージとリアルの錯綜。
それが作品全体、それぞれのシーンに与える印象を決めているような。
時にホラーで、時に明るく、草原のピクニックのように。
読んでいると、深い共感こそはないものの、やや時代がかった世界観の中に紡ぎだされる三人(四人?)の心理描写には「おとめチック」なロマンスを感じます。
彼女たちのどれにも、ほんのすこうしずつ、そうなんだよね、と頷きながら、でも「一昔前」というフィルターを通して、おとぎ話のような感覚で読みました。
登場する二人の男の子も、エンディングの芳野さんの雰囲気も、芝居がかっているのに妙にリアルでダークで幻想的。
そういうところがどれをとってもガーリッシュで、後書きに書かれていた意図通りの小説に仕上がっていて、いいなあと思うのです。
狙って書かれた非現実さ。
それが醸すガーリッシュな雰囲気。
始めから終わりまでどっぷりとつかれます。
観客席に座って、でも紅茶片手に、おいしいシフォンケーキとどうぞ、と言いたくなるような物語だと思います。
投稿元:
レビューを見る
恩田陸の学園もの大好きな自分にとってストライクされた作品です(笑)
じわじわくる不気味さが六番目の小夜子同様大好きな自分です♪