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16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか みんなのレビュー
- 7人の特別講義プロジェクト&モーニング編集部 (編著)
- 税込価格:858円(7pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2007/06/21
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紙の本
16歳も、16歳だった人も。
2008/10/25 22:01
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブライアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
16歳-主に中高生向けに書かれた本です。その執筆者が豪華!ドラゴン桜で実際に講師として出したい人たちを選んだということで、東大に入った生徒たちが“東大入学後”にどのようなことを学んでいくのかという視点で、16歳の時点での進路相談の材料とするために書かれた本です。
子どもの頃によく考えた疑問としては、二次方程式やら微分積分やら数学の小難しい理屈を学んで何の役に立つのか、ということでしょう。それが現在社会の職場においては重要となっているロジカルシンキングやクリエイティブな発想の訓練であるというのは後々分かってくるようなことです。アイディアをブレストしていく過程なんかはまさに因数分解ですし、微分積分のように前提条件を変えることによってデータの質が変わるといったことは普段生活する上での知恵にも繋がります。
オイラも30歳を迎えて、あれほどアレルギーを持っていた歴史や政治経済に対して関心を持つようになりました。自分自身のことしか考えていなかった頃に比べて、周りを見る余裕が出てきたのでしょうか。そして、国家や社会の成り立ちについて深く洞察するべきタイミングに来ているのかもしれません。
日教組がどうだとかニュースで騒がれている昨今ですが、子どもの教育に対して最終的な責任は親が持つべきだと考えます。そのためには親自身が正しい情報を子どもに与える必要があるわけで、メディアや有識者といった人々の言葉を鵜呑みにしないリテラシーが求められます。
まずは16歳に戻った気分でオトナが読むべき教科書です。
紙の本
大学受験に向かう前に読んでおこう
2009/05/17 20:14
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はある一定以上の知的レベルで、ある一定以下の知的レベルの高校生に大変に有効な本である。(現在の偏差値という意味ではない。この本を興味をもって読み理解できるレベルということである。)
著者たちが共通して述べているのは、各教科の本質を理解せよということである。小手先の学習はかえって遠回りであり、面白くない上、結局は役に立たないからである。言い換えれば、いかにして知的好奇心を持続させるかという事であろう。何の教科にせよ、その本質に迫ることはワクワクする行為である。それこそが大切なのである。
次に多くの著者たちに共通しているのは、若い時になりたかったものになっている訳ではないということである。現在は、幼いうちから自分探せ圧力が強く、欧米型のキャリア教育を無批判に取り入れ、幼いうちから自分の意見を述べないと馬鹿扱いする風潮がある。実際には、何になりたいか単純明確な人物はそれほど多くはないし、幼いときの憧れは現実を無視したものが多いし、自分の能力適性を冷静に判断したものではない。さらに、社会の側に需要がなければならないし、はっきり言って運もある。なのに、夢をあきらめるなとか、夢は必ずかなうなどと言う無責任な大人が多すぎる。
夢は持つべきだが、あまりのそれに固執しすぎてはいけない。また、いま夢を持てないからといって、そんなに悩む必要はない。この本を読めば、焦る必要がないと分かるでしょう。
紙の本
良書です。
2009/05/22 21:56
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
16歳の教科書 講談社
7つの科目(授業)に分かれています。
「国語」言語力とは、言語を介して、表現と理解ができる能力をいう。英語の構文学習のようでした。この本は良書です。
「数学(計算問題)」まじめだから数学ができるわけではない。数学を学ぶことは知識を得ることではない。”気持ち”を優先すると貧困に陥ると解しました。「博士が愛した数式」小川洋子著を思い浮かべました。「ダ・ヴィンチコード」も思い出しました。姿勢を正す。短文ですが、得るものが多々ありました。
「数学(図形問題)」こどもの外遊びは、空間把握力を育ててくれる。PDCAサイクル(プラン・ドゥ・チェック・アクション)は仕事上でよくいわれることです。「ドラゴン桜」というものは何のことかわたしにはわかりません。世の中の厳しさをこどもに教えるという文節が気に入りました。
「英語」1万語の英単語を覚える。年配の者には、なかなかできることではありません。しかし、新しい脳細胞をもった若い方々にはできるでしょう。ちょっとお話しに無理があるかなと感じました。
「理科(物理)」国力が落ちてきているという観察眼には同感です。国や組織のことを考える人たちが減少して、個人のことを考える人たちが増加しました。どうも医師や教師は責任を押し付けられやすい指導者のようです。著者は学者さんの世界にいます。物理と哲学には共通項が多い。サラリーマンにとっては、別世界のお話として読ませていただきました。
「社会」ハンバーガー店を開く話を読みながら、仮想のモノで力がつくのだろうかという疑問をもちました。これでいいのだろうかと首をかしげながら読み進みました。174ページ、自殺に関する記述はとてもいい。おとなになることは、矛盾との戦いです。わたしにとっては絵空事(えそらごと)の中身でしたが、現代のこどもたちには受け入れられるでしょう。
「心理」占いの記述は、わたしには何のことなのか理解できませんでした。気に入ったことは、「否定形は使わない」という項目でした。それから「ドラゴン桜」というのは、どうも漫画のようです。