紙の本
悲しみがこごって闇になり、愛が群がりほむらになる
2007/11/26 02:47
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冤罪で投獄された麻薬捜査官ユウトは、獄中で怜悧な美貌をもつCIAエージェントのディックと出会う。互いに惹かれながらも、かつて爆殺された恋人の報復のために脱獄したディックを追って、ユウトはFBIと契約する。
二人が狙う同じ獲物は、軍事キャンプを故郷とし刑務所暮らしを懐かしむ哀れなテロリスト、コルブス。CIAとFBI、復讐する者と阻止する者。生木を裂くような別れを経た二人の人生が再び交わるのは、なにもかもが終わった後…。
ハッピーエンドですが、とても切ないお話です。完結編となる3巻ではコルブスの悲惨な過去が語られ、絡まったそれぞれの愛憎が引き絞られて最後の対決に向かっていきます。
どこにいても、お前の幸せを祈ってる。一見ありがちな台詞ですが、心からの言葉として聞いた時、これほど優しく寂しい言葉もないように思います。きりも限りもなく愛しく、それだけに優しさにも寂しさにも際限がない。それを切なさと呼ぶのだと改めて知った気がしました。
BLでしかできない話の運びでありながら、感情移入がスムーズにできるのがこの作者のすごいところだと思います。しかも特定の登場人物への感情移入ではなく、物語の流れそのものに引き込む力がとても強いのです。だから単純な台詞ほど心に沁みるし、かなり雰囲気のあるイラストとの相乗効果もあって、滲み出すような情感に泣かされました。
こんな風にただひたすらに人として豊かに人を愛せたら、人生がどれほど輝くことかと羨ましくもなる、印象的な作品でした。
電子書籍
スリリングな展開
2020/02/09 20:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよ事件の核心に近づいたと思ったらディックは撃たれるしユウトは拉致されるし、ドキドキハラハラの連続で手に汗握るというか心臓に悪い展開だった
しかし政治的なものも含めアメリカの構造自体にまで及ぶ「悪」は、個人が死んだとしても何ら変わらないだろうことが残念だが、現実的に目の前の危機は防げたのだから良しとするしかないのだろうと、日和ってしまった
ディックへの愛をどんな時も諦めなかったユウトが最後はディックの幸せを祈って別れようとするのには切なくて胸が痛くなる
あんなに強い男たちなのにどうして恋には臆病なヘタレになるんだろうか
評判通り読み応えのある話だった
番外編や外伝も出ているようなので読んでみたいと思う
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執念と憎悪と恋情――刑務所から始まった三人のドラマが決着を迎える、衝撃のラストステージ!!
ディックを復讐の連鎖から解放したい――。宿敵コルブスの逮捕を誓い、捜査を続けるFBI捜査官のユウト。次のテロ現場はどこか、背後に潜むアメリカ政府の巨大な影とは……? ついに決定的証拠を掴んだユウトは、コルブスと対峙する!! ところがそこに現れたディックがコルブスの銃弾に倒れ……!?
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ついに最終巻です!半年くらい待ち焦がれましたっ!
最初の冒頭は「??」って感じで読んでいたんですが「そうなるのか!」とあとで納得。コルブスの過去も明らかになり、なんだか可哀想な人だな、としみじみ感じました。英田さんの悪役はどこか悲しみを帯びていて切ないです。
ユウトとディックもラストはハッピーエンドで…。なんだか読み終わった後に安心しました。もっとラブラブな感じもほしかったですが、それは小冊子のほうで書いていただけるとうれしいです!絶対応募するぞー!
全体的に薄いなーと思ったのですが、内容はかなり濃かったです。
3巻なので興味をもたれた方は1巻からどうぞv
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【DEADLOCK】 第3弾、完結
ディックを復讐の連鎖から解放したい──。宿敵コルブスの逮捕を誓い捜査を続けるFBI捜査官のユウト。次のテロ現場はどこか、背後に潜むアメリカ政府の巨大な影とは…? ついに決定的証拠を掴んだユウトは、コルブスと対峙する!! ところがそこに現れたディックがコルブスの銃弾に倒れ…!? 執念と憎悪と恋情──刑務所から始まった三人のドラマが決着を迎える、衝撃のラストステージ!!
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最近のBLはノリにちょっとついていけなくて遠ざかっていたけれど、人にオススメされて読んだこれはおもしろかった。3冊完結だったけれど一気に読みました。
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待望の待望・・そして待望を重ねたシリーズの最終巻です!あーーもうまじ泣いた痺れた興奮した!
ディックへたれすぎて本当愛しい。何度でも読み返したくなる名作中の名作です。貸した人全員ハマってるのでぜひ読んでください。
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刑務所、FBI、CIA、犯罪、不器用な男達……色々どきどきさせられました。脇役もキャラ立ちしていて大好きです。
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3冊セットで£3 -「DEADLOCK」「DEADHEAT DEADLOCK2」「DEADSHOT DEADLOCK3」セット売りのみ
状態・・・非常に良い
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シリーズ三作目。完全に主人公が総受気味で一巻の頃より可愛い感じに想像してしまいます。2巻では悪役に徹していたコルブスをちょっと好きになれたり。そしてラストはいくら私といえども恥ずかしくてしょうがなかったです(笑)が、綺麗に終わってくれて良かったです。しかし、ハッピーエンドはいいんですが、これだけヒートアップした本編があって、作中でも言ってますが障害が無くなって二人は長続きするのか先行きが不安になります。それでも書き下ろし小冊子は欲しかったなぁ…
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あらすじ:ディックを復讐の連鎖から解放したい―。宿敵コルブスの逮捕を誓い、捜査を続けるFBI捜査官のユウト。次のテロ現場はどこか、背後に潜むアメリカ政府の巨大な影とは…?ついに決定的証拠を掴んだユウトは、コルブスと対峙する!!ところがそこに現れたディックがコルブスの銃弾に倒れ…!?執念と憎悪と恋情―刑務所から始まった三人のドラマが決着を迎える、衝撃のラストステージ。
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シリーズ完結です!
さすが、今年のBL小説部門1位だけはありますよ。
この作品で、私は2回涙しました。
1回目は、ユウト(受)が本当に可哀想で。
ディック(攻)にあんなこと言われて、本当に可哀想で。
今までユウトが色々頑張ってきたのは、一体なんだったんだと。
彼の心情が、私の心までもを揺らしましたね。
2回目は、おめでとうの意をこめて。
3巻を経て、最後の最後に本当に幸せに結ばれた2人を見ていたら自然に涙が出ました。
ようやく、待ち望んだ光景が見れた(というか、読めた)といいますか、
幸せそうにするユウトが可愛くて、「良かった」とほっと肩を撫で下ろしました。
ユウトの溢れんばかりの想いが常に詰まっていました。
それが読んでいる人にも伝わってくる、素敵な作品です。
機会をつくって、是非読んでもらいたい作品です。
ちなみに私の友人、数人にも貸しましたがかなり好評でした。
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DEADLOCK系列第三作(完结篇)
配对:CIA签约探员(29岁)X FBI探员/前DEA(28岁)
星:3.4
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長いシリーズの最終回。まじで英田先生に惚れまくりましたね!
ストーリーも人物も完璧で、映画にしてもぜんぜんいいと思います!
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一気に読破。最後の展開の早さはきになったものの、全体的にすごくよく出来た話。コルブス…いい最期でした…!!個人的にロブに嵌ってしまったw
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評価が良かったので購入。途中うーんとなりそうでしたが
全巻通して読むとストーリの良さに感心します
落ちもよいしふたりにも萌たし。。お勧めです