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「アフリカの蹄」続編。天然痘、アパルトヘイトからHIV、民族の自立へとテーマが以降。ラストがなんか都合良すぎるのは物語だからいいのか。現実もっと救いがないですし。国際援助とかエイズ問題とか、どう向き合って行くべきかをちゃんと語ってくれます。
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「アフリカの蹄」の続編。
作者が本当の医師だけあって、医術に関連する表現が丁寧に書かれていることで、作品に重厚さを出している。
前作がNHKでドラマ化されたので、ぜひともこちらもドラマ化してもらいたい。
ラスト、バスの中で読んでいて号泣。
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この人のストーリー構成って一種独特のものがある。映画化されると面白いような構成と言えばいいのか・・。
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知らなければいけない現実。
見ようとしなければ見えない現実。
それは、事実に裏付けられた物語だからこそ、力がある。
病気で苦しむのも人間であるし、状況をさらに過酷にするのも人間。
でも、希望を見いだすとすれば、それもまた人間の中にしかない。
ペシミストでないかぎり、人は生き続けようとすることにこそ希望を見いだす。
その希望から見放された人間、それがHIV感染ということなのだろうか。
スケールが大きく、しっかりと練られた物語。
山崎豊子を受け継ぐのは、この方なのだと思う。
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人間の傲慢は、知らない内に黒く広がっていくものなんだと思います。
けど、それに立ち向かっている人もいる。
見習えるとは思わないけど、尊敬します。
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アフリカの人種差別がテーマの小説。
NHKでドラマ化されていたけれど、
あまり見ていなかったからそれなりに新鮮に読む。
面白いが、
主人公があまりに立派で現実とのギャップを感じ、
それと同時に人種差別をする側の思考も理解しがたく、
なんとなくずっと悶々としながら読み進める。
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天然痘と闘った「アフリカの蹄」から、約12年。
作田先生が帰ってきました。
今度の敵はエイズ。
HIVウイルスに有効とされた薬を飲んで、副作用を起こして亡くなる者、薬を飲んでいたはずなのに、母子感染して、発症した我が子を見守るしかない母親。
本当にHIVウイルスに有効な薬を投与されているのか?
再び、作田が政府相手に立ち向かう。
作田の周りにいる黒人たちの力強い生き方に励まされる一作。
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『アフリカの蹄』から続けて読むと、ちょっと二番煎じ、パターン化といった感じが否めなかった。しかも金の亡者より、自分の信念をつらぬく者たち(それが間違った考え方だとしても)を描いた『アフリカの蹄』のほうが、腹立つのは同じでも理解できる部分があって面白みが深かった。・・・とはいえ、内容がつまらなかった訳ではない。
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これもウガンダで一気に読んだ一冊。
アフリカをディープに読みたいなら、これ!!
クライマックスも感動しますよ!
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アフリカの蹄の続編ともいえる。
アパルトヘイトに撤廃を成し遂げるが、貧富の差がなかなか埋まらない。貧しさに黒人たちがまだ喘いでいる。
やがてエイズ感染が広がる。
世界のエイズ感染者の60%の地域。
感染からどのように救い出すのか。
HIV感染者からエイズへ。
小説を読んで、日本ではどうなのだろうかと思ってしまう。
HIVとは、エイズとは、小説を通して正確な知識を持って欲しい。
著者の弱者に対する暖かな眼差しを感じる。
著者には一貫してこうした弱者に対する視線があり、ホッとする。
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ある意味ショックだった。HIVについてあまりにも無関心というか、本の中にもあったように対岸の火事のような認識しかなかった。読み終えた今でもそうかも知れないが、読んでよかった。
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南アフリカ共和国らしき国のエイズ感染者を救おうとする日本人医師のお話、不正をただし悪を許さない姿は現代のヒローなのか。家族を巻き込んでのエイズに絡む事件の告発は危険だった。結果は万々歳で世界を大きく動かすほどの展開になる。アフリカのエイズの現状を知る上では参考になる本だ。
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いや、おもしろかった。HIV薬害(と呼んでいいと思う)について内面から真っ向固く書き連ねているにもかかわらず、ストーリー展開もキャラ立ちも極上の筆力でああっという間に読める。私はまだ前作「アフリカの蹄」を読んでいないのだが、ぜひとも読まなければ、という気にさせられた。
それにしてもキャラたちのすべて魅力的なことよ! 悪者がまったく出てこない(出てきてもそれは深く書かれない)のは物足りない気もするが、テーマがはっきり浮かび上がって、むしろマンガ的にはしない、読者に「こう感じて欲しい」という作者の狙いが前面に出ていて、ドキドキはするが、エンタティンメントというよりは実録ものをどう面白く読んでもらえるか、作戦勝ちなのだろう。
前半もおもしろく読めたが、後半のスピード感はまさに圧巻。展開としては特にひねったところはないだけに、本当に筆力の強大さなのだろう。
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心臓移植の知識を得るために留学先のアフリカへ渡った医師作田。アパルトヘイト政策のために黒人は虐げられている現実があった。そこに黒人の子供を中心として、絶滅したはずの天然痘が発生し続々と死んでいく。白人優位主義の極右組織の影が見えていた。
天然痘の発生が極右組織の仕業とわかったり、話がスムーズにしすぎているきらいはあった。でも少しずつでも地位向上を目指そうとする黒人の団結心は現実のままだと思った。
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前々から読みたいと思っていて、ラオスで出会ったJICA職員の方から頂いた(奪った?笑)一冊。
アフリカの現状についてとてもよく調べられているというのが、節々で感じられた。所々に織り交ぜてあるたとえ話(たばこ一箱で子どもの一日分の蛋白質が奪われるとか、高速道路5kmの費用=アフリカ人100人の1年の食費とか)が、自分の中でイメージを想起しやすくてよかった。
誘拐事件のくだりからスピード感は出てきたけど、現実感ないし、何事もうまいこといきすぎやし、ちょっとだれてきたのは否めないな。
ただ、ラストは感動的やし、締めとしてふさわしいラストやし、自分の好きな一冊。
HIV感染の問題について、何も知識がない状態だったので、ここまで大きな問題だと知って、衝撃やった。
また勉強せなあかんことが増えたなー。。。。