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紙の本
古き良き日本の姿
2019/03/10 03:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、生きた蛍を
動物園でしか見たことがありません。
祖父母の実家は東京だし、
田舎らしい田舎も知らない。
だけど、この中にある風景は
想像したことのある田舎そのもので
知らないはずなのに何だかとっても懐かしい。
そして、すごく温かい
セミの描写も
夏の熱気の描写もすごく丁寧で綺麗でした
ダム建設で沈んでしまう村と最後の夏休み
そしてラストの運命まで目が離せません
久々に小説で泣きました
紙の本
泣けるのです。ぼろぼろです。
2016/10/06 10:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、小学校のころ、読書が大好きで毎日本ばかり読んでいました。
でも、当時、本で泣いたのは『西の魔女が死んだ』を読んだ時だけでした。(今は結構ボロボロ泣いてますが)
そんな私が、『西の魔女が死んだ』より泣いたのがこの本です。
タイムスリップもので、よくある話ではあります。
ダムで沈んだ村がまだあったころにタイムスリップして……。
でも、現代に戻るところで泣いて、さらに戻った現代で泣いて……!
ラストは泣き通しで目が腫れたのを覚えています。
同じく川口先生の『からくり夢時計』も泣けます。ともにおすすめです。
紙の本
虹色ほたる 永遠の夏休み
2015/08/29 10:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイムスリップという、テーマが面白そうで、読みました。
読んでみると、単にタイムスリップだけではなく、自分たちが、今、暮らしている町が昔、どんな町だったのかや、人の関係などがすごく面白くて、でも悲しくて、すごくよかったです。
一番最後の章で、大人になった主人公が出てくるんですが、そこに知っている人たちが隠れていて、読み返してみると、まだまだいろんな発見がありそうな本でした。
紙の本
昭和30年代・40年代に少年少女だったあなたへ
2008/02/03 00:01
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヒロ1958 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和40年代、夏休みになると何人かのちびっ子たちが「田舎のおばあちゃん家」に遊びに来た。というより、仕事で忙しい母親や父親が、遠い実家に預けてよこすのだった。そうしたいとこたちの中で年長の私は、子守役を任されるのが夏休みの定番だった。この作品は、私自身の小学生時代を含めて、そうした「夏休みの思い出」をよみがえらせてくれる。
個人的には、村の丘から眺める花火もシーンが印象に残っている。ストーリー展開は、やや(というより、かなり?)無理があるかもしれない。どちらかというと、SF的というか、(失礼な言い方を許していただくと)御都合主義的と言ってもいいだろう。しかし、それでもちゃんと感動させる作品に仕上がっている。大切なのは感動させる力があるかどうかだ。もっとも、小学生が読んで感動できるかどうかはちょっと保証できない。だが、70年代以前に小学生だった大人なら、感動すること間違いなしだ。
私が子守をしたいとこたちも、今ではみな子の親となっている。最近はなかなか田舎にも遊びに来られないようだが(と言っている私自身、あまり実家に帰っていないのだが)、この本を読んで、ぜひ自分の子どもたちにも田舎の味を伝えてほしい、と思った次第である。私にとって『虹色ほたる』は、矢沢栄吉の「時間よとまれ」や井上陽水の「少年時代」と並んで、夏の終わりの感傷を呼び覚ます作品である。
蛇足だが、映像化しやすい作品になっていると感じた。映画なり舞台なり、どなたかシナリオ化してはいただけないだろうか。本を読んで一人で感動するのもいいが、多くの人といっしょに感動してみたい、そんな気になる作品だから。