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意外にも松尾スズキの小説を読んだのは初めてだったのだけど、相変わらずゆるめの文章なのに、こう、がつんとくるのはなんでなんだろ。
ゆるいからこそがつんとくるのか。すげー好きです。
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松尾氏の作品は初めて読んだけれど
読みにくい(笑)
登場人物はそれぞれ個性的で
魅力的なキャラクターで
面白かった。
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精神科病棟の新入り明日香に、積極的に関ろうとする3人の患者はみなボーダーと思われますが、そこまで深読みしなくても普通に面白い。内容は重いけどね。
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惰性で生きている様な主人公が、恋人とのひょんな喧嘩がきっかけで14日間を精神病院印で過ごすことになる。独特の擬音語と歯切れの良い言葉選びでセンスの良い文体が完成し、しゃれおつ感をかもし出している。軽いタッチだけど、きちんとメッセージも込められている現代的器用さを感じる小説。
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松尾スズキさんらしいストーリーというより、登場人物の個性が際立ち、その個性から物語が進んでいるような話だった。
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冒頭のゲロ呑みに驚く。何故ならカフェでサンドウィッチを片手にしていたのであった・・・。完全なるミスチョイス
…オエー
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『恋人との大喧嘩の果て、薬の過剰摂取で精神病院の閉鎖病棟に担ぎ込まれた明日香。そこで拒食・過食・虚言・自傷など、事情を抱えた患者やナースと出会う。普通と特別、正常と異常…境界線をさ迷う明日香がたどり着いた場所はどこか?悲しくて笑うしかない、絶望から再生への14日間を描いた、第134回芥川賞候補作。』
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なんか良い感じ。
冒頭からどぎつい書き出しなんだが、重たい内容のようで重くなく、軽いタッチで書きながら軽くなく。。
内田有紀での映画化ちょっと観たいっす。
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読み始めはすごく気持ち悪くてどうしようかと思った。けど、読んでるうちに読みにくいと思ってた文体も『らしさ』として楽しめるようになって、一人で読みながら笑いそうにもなった。
すごく薄い一冊だけど笑と涙がぎゅーっとつまった一冊でした☆
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薄いし読みやすい区切り方だったから、さらっと読んでしまったが、んーなんというか松尾スズキだから、で納得してしまうような感じ。
実はODやら過食やらで重たいのだけれど、軽くてでもやっぱ重たい。この繰り返し。
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重い話を重いまま書かず、あくまで軽く書いているからかテンポが良く読みやすいのは当たり前だが、重い話を軽く書くことによって余計に描かれている人が悲しくて切なくて痛かった。
ラストの鮮やかさと、爽やかな読後感にはやられた。
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薬の過剰摂取で倒れて精神病院に2週間入院した女性の物語。
読みやすいし、その女性が回復していく過程は面白くてすぐに読み進んでしまった。
あとはこれは好みの問題なのだが、いわゆる口語調で書かれた一人称小説は最近あまり好きではない。でもその口語調が軽快でテンポよく物語が展開していく要因なのだろう、とも思う。
ひとまず、映画も見てみたいな。
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芥川賞候補になった作品だし、映画化されたし、文庫になったことだし・・・ということで、初めて松尾スズキの小説を読んでみたのですが、本の薄さの割には、きわどい内容の作品でした。
しかし、「小説を書いても、松尾スズキは松尾スズキなんだ」と、妙に納得してしまう作品であることも事実です。
松尾ファンの期待は、裏切らないでしょう。
それにしても、最後の1文は怖すぎる。
それまで、百数十ページ読んで信じていたものを、一瞬にして覆されます。
正常と異常の境界なんて、極わずかなラインなんでしょう。
果たして、主人公は再生できたのだろうか・・・?
深く考えすぎると、終わることのない迷路に迷い込みそうです。
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事前情報も何もなく、
ただタイトルが格好良くて手に取っちゃった。
松尾スズキさん本人が監督で映画化されていることも、
芥川賞にノミネートされた小説であることも、
解説を読んで初めて知った。
解説が読んだばかりの 『ショートソング』 の桝野浩一で
なんだかタイムリーだった。
まず冒頭が衝撃。
なんなんだこの話は!と思った。
舞台は精神病院(しかも閉鎖病棟!)。
オーバードーズで入院する主人公。
摂食障害のやらなんやらのたくさんの入院患者たち。
こう見るとすごくシリアスな話かと感じるけれど、
超シュールテイスト。
無理かも、この話!と思ったけれど、
コミカルなテンポで笑いあり、風刺あり、
さらにシリアスありと進んでいって
最後のほうで一気に話が展開して、
うん、なかなかおもしろかった。
明日香が上半身裸になって啖呵を切るシーンは格好良かった。
「クワイエットルーム」
さりげなく登場する単語だけど、
その言葉の意味の重さにゾクッとする。
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精神病院という非日常で繰り広げられる人間関係や事件が、外の世界の縮図であるような、 人間って、同じ人間が作った社会制度によって首を絞められているような、
一歩間違ったらどこまでも堕ちてゆく可能性のある、危うい世界に私たちは住んでいるのだな、と思いました。