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学生アリスシリーズの一番新しいもの。
にして、学生アリスシリーズの中で一番大好きになったもの。
久々の新巻でしたが、EMCの雰囲気がかわっていなくて、嬉しい。
長さも読み応えアリ。謎解きも満足でした。おもしろかった!!!
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双頭の悪魔から10年以上の期間を経て、満を持して登場の学生アリスシリーズ最新刊である。
まぁ、月光ゲームに着手した時点で発売されていたのでとは無縁の感慨であろう(笑)
新興宗教・人類教会の本拠地・神倉を舞台とした連続殺人事件である。
「宗教」をギミックとして取り込んだ期待通りの王道ミステリィである。だからと言って「狂信」とか「妄執」で無理やり納得させない所が嬉しい。
正面から読者と勝負してくれるのだ!
EMC、大暴れである。
ともすれば閉塞感に覆われてしまいそうな物語にあって、小気味良く風穴を開けてくれる彼らが微笑ましい様な、可愛らしいような(笑)
望月、織田のコンビが、特に。
マリアを守る彼らが、そりゃあもうカッコ良い。
アリスとマリアも、もう、ね(笑)
見事に推理を外したが、納得の解答である。
謎は解くが、神秘には立ち入らない。
何をかもをバラバラに解体してしまう作品が多い中で、謎解きという軸を決してぶれさせない所に好感が持てる。
虚飾に真相を覆い隠す様な事はしないのだ。
次で最後。嗚呼、発売が待ち遠しい。短編集も待ち遠しい。
大満足の一冊。これは面白い!
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★あらすじ
江神シリーズ第4弾。時代はまだバブル後期。
何も告げずに旅に出てしまった江神先輩を捜しに、売り出し中の新興宗教<人類協会>の本拠地・神倉を、アリスを始めとするEMC(英都大学推理小説研究会)の面々が訪れる。
人類協会本部で無事に江神と会えたのは良かったが、そこに滞在中、密室殺人事件が起きてしまう。早速警察に知らせようとするアリスたちを人類協会の会員達は止める。3日以内に自分たちで犯人を捜し出し、自首させる、と言って。そればかりか、アリスたちは本部に足止めされてしまい、連絡手段さえ奪われてしまう。
犯人が判れば外に出してもらえるのだろうと、EMCは捜査活動を開始するが、事件は連続殺人事件へと発展してしまう。しかも、11年前神倉村内で起きた、未解決の銃殺事件で行方不明となっていた銃を使って。
犯人は誰なのか?
銃はどこから現れたのか?
頑なにEMCのメンバーたちを足止めする、人類協会の意図はどこにあるのか?
そして何故江神はこの人類協会本部を訪れたのか?
★感想
あああああこのシリーズ出たの15年ぶりですよ、嬉しいですよ・゚・(ノД`;)・゚・
みんなまだ大学生なんだなあ。うむうむ、元気そうでなにより。
待ちに待ったって感じですが、その甲斐はあったように思います。
とにかく精緻。特に洞窟の謎の解明は、うっとり(*´ェ`*)でした。
この水準をキープするには、やはり時間がかかるんでしょうねえ。
わかるけど、次はもっと早く読みたいよ( ・ノェ・)コッソリ
それから、アリスとマリア(ふたりとも日本人ですから/笑)のもどかしい関係も健在。
逃亡活劇シーンでは、モチと信長の先輩コンビも大活躍。
ああ青春っていいぞーーーー!!
もちろん江神さんもかっこいいぞーーー!!!
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15年ぶりの江神シリーズ。
そもそも江神シリーズを読んでいなかったので、「女王国の城」を読むために以前の3作品を読みました。
長編4作目の序章(助走かな)の「桜川のオフィーリア」も既読。
自分の中では15年という時間はありませんでしたが、15年の時間が経っていても推理研のメンバーの描き方に違和感を感じなかったのにはある意味驚きです。
15年経っても変わっていないメンバーに嬉しかったファンもいるんではないでしょうか。
殺人事件の犯人当てはびっくり!っというほどのものでは無かったのですが、謎解きの鮮やかさは気持ち良かったです。
事件よりも教会側が警察を拒否する理由と言うのが意外というか何と言うか…。
その理由を元に分厚い本を振り返ってみると「はぁ~ん」と言う気分になりました。
読み終わってみるとなんでこんなに分厚いものになったんだろうかと思いましたが(UFO薀蓄や小説の解説が冗長に感じてしまったのか)、まぁ、楽しめたと思います。
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学生アリスシリーズ第四弾。
これだけ厚いのに話がブレないのはさすが。孤島の創り方にも唸りました。これぞ推理小説!
読んでいて気になったのが、身内メンバーの外見描写が無いところ。
アリスに関してはわざと描写をしないようにしている、というのは聞いたことがあるけど、他のEMCメンバーは書いてもらいたかったなぁ。
織田と望月なんて、キャラが被っている気がするんだけど…
次作で学生アリスの長編はラストの予定らしいです。
読めるのは数年後…十数年後、かな?
気長に待っています。
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さすが、この重さは伊達じゃなかった!
ミステリとしてももちろんなのですが、今回は冒険活劇的な部分が多くて楽しい作品。ときどき謎解きよりも夢中になってしまったかもしれません(笑)。本当にはらはらしたー。
ビデオを取った理由とかは分かったかな。銃の持ち込み方もなんとなくは察しついたかも。でも一番驚いたのは、時間をずらした理由ですね。これは……考えもつきませんでした。この部分で最大にやられたなあ、と感じました。
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15年ぶりなんですね、学生アリス長編。そりゃ長いわ。
作家アリスシリーズに比べるとシチュエーションが少々現実離れしている学生アリスシリーズの最新刊。といっても数年前だけれど、私は今まで未読でした。
読後感は…読んでで疲れもしましたが、ファンとしてはなかなか面白かったかなと。読者への挑戦は、やはり本格推理の華です。
シリーズ長編の最終刊となる予定の次作が楽しみです。
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宇宙人の存在を信じる、新興宗教の街にEMCの面々が乗り込んだ所から物語は始まる。
閉ざされた街・密室殺人・謎めいた人々・連続殺人…そして、最後の『読者への挑戦』とくれば、ミステリーファンなら、飛び付いてしまうだろう。
そこに、15年ぶりの江神シリーズ!!の要素が加わったら、もう最高。
ワクワクしながら、読み始めた。
モチさんとのぶながさんの軽妙な掛け合い、江神さんの格好良さに、一気に当時にタイムスリップ。
夢中で最後まで読めた。
前三作が、久々に読みたくなった。
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あまりにも待ち望んでいた為か、まったく長さを感じませんでした。
今回は登場人物みんなが大活躍の冒険譚のようでもあります。
携帯電話もパソコンもない時代のドタバタ劇みたいで楽しかったです。
そろそろ将来の事を考えなければいけない時期…という青春小説の寂しさもありました。
謎解きは変わらずロジカルで本格ど真ん中。
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2010/5/9
けっこう時間かかった。
ホルモーと同時に読んでいたので、頭を切り替えるのが面白かった。
「こっちは真面目な方」とか。
宗教は大嫌いだけど宗教の話は面白い。
狂信者は怖いけど滑稽で哀れだから。
最終的にこの組織は滅んで欲しかったけどね。
学生アリスもええけど作家アリスの方を読みたいなぁ。
火村さんかっこよすぎるんやもん。
有栖川有栖の「読者への挑戦状」は作家として誠実で潔くて頑固で素敵。
とは言え、私は話を読み進めるのに夢中で挑戦を受けてたったことはないんです。潔くなくてごめんなさい。
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江神シリーズ第4弾。
徐々に江神さんのトラウマに触れてきましたねー。
途中教団の人たちに腹が立って腹が立って…。どうせならもっとコテンパンにへこませて欲しかったなー。
江神さんかっこよすぎです!EMCの絆の固さもいいですねー。
次がシリーズ最後になるそうですがいつになりますかねぇ。
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大学に顔を出さなくなった部長江神を案じた推理小説研究会の後輩たちが、江神の下宿を調べたところ、宗教団体「人類協会」の聖地、神倉へ向かったと思われる痕跡が残されていた。
江神の様子を確認するため神倉に向かった4人は、「城」でなんとか江神に再会するが、そこで殺人事件が起こる。
頑なに警察を呼ぶことを拒否する教団。
「城」に軟禁されてしまった彼らは、決死の脱出を試みる……。
電話帳かっていうくらい、分厚い本でしたが――。
いやあ、おもしろかった!
読み終わってすぐ、もう一度初めから読もうかな、と思ったくらい。
なんか、私のツボにガッチリはまっちゃったんでしょうね。
有栖川氏の書く文章、好きだなあ……。
読んでいてストレスが全然ないんですよねえ。
書かれているのは物騒なことだったりするのに、読んでいる文章はむしろ心地よかったりするんです。
推理小説研究会の皆さんに恋してしまいそうです(笑)。
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長かった…。手が痛くなりました。シリーズ通して読んでいるはずだけど、ほとんど第2,3作の記憶がない。ので、マリアがどんな子か全然記憶にない。
アリスのついてワンダーランドへ。20年前の世界へ。微睡みから微睡みの間の旅。携帯電話もカーナビもデジカメもない、ビデオもテープな町へ。
でも、30年前の密室の謎はちょっと厳しい気がしました。そりゃないだろ。とまではいかなくても、え?それってありなの?とは思いました。
まぁ、お話だから…。
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[ 内容 ]
舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。
大学に顔を見せない部長を案じて、推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。
室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。
様子を見に行こうと考えたアリスにマリアが、そして就職活動中の望月、織田も同調、四人はレンタカーを駆って木曾路をひた走る。
“城”と呼ばれる総本部で江神の安否は確認したものの、思いがけず殺人事件に直面。
外界との接触を阻まれ囚われの身となった一行は決死の脱出と真相究明を試みるが、その間にも事件は続発し…。
江神シリーズ待望の書き下ろし第四長編。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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EMCの面々が大暴れするのだけ覚えていたんだけど、後はすっかり忘れていたから、とても新鮮な気持ちでの再読。
長かった。途中、中だるみして読み続けるのが辛くて何度か中断しながら、なんとか読み切った。解決編のロジカルさは健在でしたね。(ただ、この分量が必要だったのかはどうも疑問。もうちょっとスリムにできなかったのか…)
それにしても、有栖川先生はロマンチストですね。甘いセリフにのたうちます。そこが好きなんですけどね-。