紙の本
ビーケーワンで、この本を買え!
2008/06/15 21:09
16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い。どの話も納得である。100円ショップの経営がなぜ成り立つのかや、電気製品の価格がなぜだんだん安くなるのかは、感覚的にだれもが分かっていることだが、こうしてすっきりした説明を示されると気持ち良い。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』(山田真哉)が、経営者側からの視点で語る身近な経営学であったのに対して、本書は消費者側からの視点でやさしく解説した経済学である。話題が『さおだけ』よりも豊富でお買い得である。
そのお買い得な情報をいくつか挙げると、
・同じモノがちがう価格で、ちがうモノが同じ価格なのかは、「取引コスト」で説明できる。
- なっとく!
・100円ショップで原価を気にする消費者は、賢くない。
- 確かに!
・日本は原油を輸入に頼っているが、石油輸出国である。
- なるほど!
・携帯端末の分野では、日本は世界に遅れている。
- そうだったのか!
・所得格差より資産格差のほうが問題である。
- その通~り!
・子供の医療費無料化は少子化対策にならない。
- へぇ、へぇ!
まだまだありますが、それは読んでのお楽しみ。
一番嬉しかったのは、「仕事の最大の邪魔になるのは、能力がないのにやる気満々な人物」という私のかつてからの意見が、第7章で裏付けられ、意を強くできたことだった。この第7章は若い人に是非読んでほしい。作者が言うように難関で医師・弁護士のような持っていなければ仕事ができない資格を別にすれば、各種資格はないよりはあった方がいい程度であることも若者に知ってほしい。評価されるのは、その資格を取るのに必要な努力ができる点で、資格そのものではないのが、現実である。現実社会で価値を持つ資質は本書の表現を借りれば、
『 ・自分に何ができるか(できないか)をきちんと自覚していて、自分にできることを確実に行うことができる(一定以上の責任感がある)
・相手がどういったことを望んでいそうか想像できる(いろいろな状況を想定できる)
・論理的に、あるいは熱意・誠意をもって、説明する能力が一定程度ある
・自分がミスをすることを前提に、重要な点は他人に確認を依頼することをいとわない』(p.193)
ということになる。同感である。
紙の本
当時、ベストセラーとなった生活の中での経済学です!
2016/10/18 09:03
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、発売当初ベストセラーになったやさしい経済学についての書です。表題にあるように、コーヒーショップのスターバックスでは「グランデ」を買いなさい、という言葉からわかるように、日常の生活の一コマ一コマの中で行われている経済的な行為について考察していくというユニークな手法をとっています。したがって、経済学の知識がなくても、経済学についてよくわかる画期的な書です。まだお読みになっていな方は、一度、ご一読ください。
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ここまで基礎的な経済学の話を長々とされてもな、、、出てくる話題が高校生の政治経済で習うレベルの話ばかりで、それ以上の話があまりないっても、うーん、どうだろうとと思ってしまうのですよ。中高生なら、この本をきちんと読んでおくと、政治経済の基本的な考え方は少しはわかるようになると思うので損はないと思いますが、現役でビジネスする人が読むような本じゃないと思う。
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11/4読了。経済学の概念やコストの考え方を日常的な事例で書いていてGOOD。特に取引コストについていろいろなパターンを書いていて分かりやすい。個人的には逆選択の概念を読みながら久しぶりに思い出した。[2007/11/4]
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100円ショップの商品が安いわけとは?スタバでショートサイズの倍の量があるグランデが+100円で買える仕組とは?身近なところに焦点を当てているので面白い。しかもわかりやすい。
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どの業界でも、精通する事でコスト、人員、キャッシュフロー、損益分岐等がアタマに瞬時に描ける。そんな様に受け取った。でも一番難しいトコで、ホントに数少ない人しかいないって!新書で無いのが価格的に残念・・・
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タイトルが気になって買ってしまいました。
本書では、コストと言う概念を通じて、経済の仕組みを解説しています。
同じペットボトルの値段が場所やお店で違うのはなぜか?
電化製品、映画DVDはなぜ値下がりしていくのか?
スペシャリティコーヒーショップのコーヒーのサイズにも触れている。
ためしに本日、スタバでグランデを頼んでみました。メニューを見ると、まさに本で書いてあった通りの内容でした。
この事実は、目からうろこでした。
他にも、身近な例でのケーススタディが載っているので、非常に参考になる良書です。
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読みやすい本でした。そんなに新鮮な事は書いていなかったような気がする。しかし、最近経済本と会計本がちまたにやけに多いなあ。2007/10/23
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スーパーでお茶を買うのか。自動販売機でお茶を買うのか。コンビニで買うのか。
コストを計算して賢く生きたいものです。
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[2007/10/24]
身近なことを取引コストに着目して,解説.
企業がどのように考えて,価格設定や商品戦略をおこなっているかを簡単にしてある.
読みやすいかな.
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タイトルでつい買ってしまいました。
全編通して読みやすい(簡単?)のですが、どの章を読んでも例ばっかです。正直、読みながら「また(例)かよ!?」と何度も思いました。
まあ、身近な例を挙げているので、ある程度面白くは読めます。経済学の本として出していいのかは疑問です。
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「テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?」「大ヒット映画のDVD価格がどんどん下がるのはなぜか?」「100円ショップの安さの秘密は何か?」など、前半部は、消費者が生活実感としてなんとなくわかっているけど理由をうまく説明できないことをきれいに解説してくれています。「なぜ携帯電話の料金はやたらと複雑なのか?」は、普段からなんでだろう?と思っていたので特に面白かったです。
第7章の「経済格差が、現実にはなかなか是正できないのはなぜか?」には、稼いでいる所得自体より元々持っている資産の格差が問題であるとか、自己評価が下手で自信過剰な人間は仕事上で一番迷惑な存在…など、傾聴すべき提言がたくさんありました。
第8章の「子供の医療費無料化は、本当に子育て支援になるか?」では、自分も安易に医療費無料化を約束する政治家に胡散臭さを感じていたので、どうしてそう感じたのかの理由をスッキリ解説してもらって、今後そういう政治家には投票しないよう決意できました。
手ごろで読みやすい本ですので、ぜひ一読をおすすめします。
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先ずはこの本、タイトルからして面白い。 思わず手にとってみたくなる。 これが「市場価格の仕組み」などという無味乾燥なタイトルならば見向きもされなかったであろう。
この経済社会の中にあって価格というパラメーターは日常生活に直結しており馴染み深い。 価格がどの様にして決まるかというメカニズムは、往々にして小難しいミクロ経済学の公式や用語によって論理的に説明されるのであろうが、本書はその様な一般人が拒否反応を起こすような用語・公式は必要最小限にとどめ、実例をベースに説明しているので、非常にとっつきやすい。
特に原価となじみの深い製造業に従事する人の導入本としても使えるのではないかと思う。(私自身、最近原価とのなじみが深くなったこともあり大変勉強になった)
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読みやすいし、分かりやすい。経済学の入門書か導入書にはぴったりだと思うが、それ以上ではない。私には丁度良かった。
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経済格差がなぜなくならないかなど、とても分かりやすく説明してあってよかった。
初めは、題名に引かれて買ったんだけど、あたりだった。