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このところワケわからん話軽い話ばっか読んでたので、この堅実で重厚な話が非常に新鮮で面白く、けして読みやすい話ではないのにどんどん進めてしまった。終戦後〜連合赤軍の頃の話だしかなり筋は暗いのだが、主人公父子のきまじめな人柄には非常に好感が持て、この先民雄が父の死の謎を解いていくのだろうと思いつつ、図書館から下巻が来るのを待ち続けます;;いつ来るかなあ;;
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2008年125冊目。佐々木譲さんの大作です。年明けのスペシャルドラマでOAされます。谷中天王寺五重塔焼失事件、大菩薩峠事件等々実際の事件を織り交ぜながら、ストーリーは進んでいきます。
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三世代にわたる警官一家の歴史を淡々と書ききった大作。
戦後すぐに警官となった安城清二。
上野界隈は浮浪者で溢れていた時代から次第に復興していく有様が描かれます。
軍隊帰りで、民主主義の時代に希望を抱いて、息子には民衆の英雄という意味で名付けます。
駐在として人望を集めるが、天王寺の火災の時になぜか現場を離れ、鉄道事故で死亡。現場を離れたために殉職扱いにはされなかったのでした。
息子の民雄はその時、8歳。父と同期の血の繋がらないおじ達の援助で高校を出て、警官に。
父のような駐在になりたかったのだが、心ならずも公安の仕事で、北大に入学してまで学生運動のスパイに入り、神経を病むようになってしまう。
父の死の謎を解くのが、警官になった目的の一つだったが…
2007年9月発行。
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先輩からオススメされて読んだ本。2008年このミス1位、直木賞ノミネート。警察小説の最高峰(らしい)。
戦後間もない、警察組織が生まれたその時から現代まで続く「安城」の名に連なる三代の警官達の物語。昭和から平成へ変わる時代の中で、いつも迫られる警察という正義の在り方がモノクロのようなタッチで描かれた作品。感想は下巻。
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おもしろかった・・・。
結末はそんなにすっきりしないんだけど、
途中の展開とか、
警官をひとりの人間として描いているところとか、
硬派でよかった。
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警察の実態についてわかった気にさせてくれる本の上巻
この本をキッカケに佐々木譲にはまり、彼の警察小説を読みふけることになりました。
テレ朝のドラマは失笑もんです。
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ドラマより先に読むべきだった。いやでもドラマがおもしろかったからこれ読む気になったんだよな・・・。犯人がわかるときの衝撃を本で知りたかったよ(´・ω・`)ショボーン
上下巻一気読みでした。
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帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。
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江口洋介・吉岡秀隆・伊藤英明・椎名桔平出演のスペシャルドラマの原作。
まだ上巻しか読み終わってないけど、
上下巻の長いストーリーなのに、うまく映像化されていて驚いた。
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図書館で借りました。
ドラマは少ししか見ていなかったものの、内容はそんなに難しくなく、どんどんと読めました。
下巻が気になり、下巻も図書館で借りました。
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『このミステリーがすごい!』2008年版国内部門第1位作品。上下巻はきついなぁ、ということで見送ってたんだけど、『赤朽葉家の伝説』が思いのほかよかったため読む気になった。これがまたなかなか面白い。
ただ、この上巻は警官親子三代記の初代清二と二代目民雄の警官話がメインとなっており、然したる謎解きはない。物語り全体を包む大きなミステリーが下巻へと引き継がれる。上巻読み終えたらすぐに下巻を読みたくなる上手い構成だ。
全体としてストーリー展開が速く、ある意味あっさりと季節や年代が過ぎ去っている。(みんなあっけなく歳を重ねていくし、死んでしまう。) それでいて物語に一貫性が保たれているため、普通に読んでいてあまり迷わず、突然の再登場人物も結構普通に思い出せたりする。あまり無駄な登場人物はいないといったこともあるが、その辺が非常に読みやすい。
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内容(「BOOK」データベースより)
帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。
(借)
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世襲制度でもないのに 継ぐとか継がないとかヘンだけども
警官という職業は、そういう考えをするのは事実だ。
丁寧に書かれているし 読みやすい文体。
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面白いと思うけれども、犯人の心情、殺意とかが描かれてなさすぎると思う。
犯人がどう戦後を生き抜いてきたか知りたくないか、と。
戦地の経験だけで、あんな犯罪を犯し、生き抜いていけるものなのか。
次第に犯人がわかっていく過程で、「何故」という部分がすごく謎だったし、何が戦後の人々の人生を分けていったのか、もう少し他方の血について描いて欲しかった。
勿論、戦争は圧倒的に無慈悲で救いのない体験かもしれない。
でも、それでスルーされるとあまりに希望が無さすぎやしないか。
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テレビドラマで2夜連続放送だったのを初日しか見てなく終わりがわからなかったので気になって読みました。警察に勤める親子三代に亘り続いたミステリー小説。後半が楽しみ。