サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

「e-hon」キャンペーン 本の購入でe-honポイントが4%もらえる ~7/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

名残り火 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
26 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

死してなお

2008/03/02 21:43

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書評、といっても本作ストーリー自体に対する面白さは言わずともがなである。完全に推敲されていないことを指摘する人も多いだろうが、私のような若輩者にはこれで十分である。足りて余りある作品。

無二の親友・柿島が暴漢に襲われ謎に満ちた死を遂げる。不審に思う堀江が調査を進めるとともに、流通業界における矛盾と軋轢に苦しむかつての柿島と、彼を取り巻く敵対者、妻、そして彼らを結びつける過去が次第に明らかになっていく。

旧友が貶められた理不尽な死に、常軌を逸するほどの怒りを堀江があらわにしたのはなぜか?
己の意志を貫き守り続けんとする純潔の友、それはまさに堀江自身の理想、あるべきかつてのよき時代を反映した姿。それを踏みにじられたという怒りがそこにはある。
純粋潔癖な柿島。柿島を慕い共に歩み続けてきた部下すら「サラリーマン」という悲しくも逆らいがたい、時代の宿命に流されていく。

全体に突き通る一筋の意思。 それは堀江という人物を通して訴えられる、藤原氏の現代社会の希薄さや物理主義・合理主義・・・非人間的な世間への警鐘なのかもしれない。
美しい会話文、よどみない流れ、過不足無いストーリー・・・藤原氏の描く作品は至極理想的である。
ミステリー要素は薄いが、ストーリーとしてあるべき処に良き形で迎える結末は分野など超えて理想的ラスト・クライマックスといえよう。

「理想」というコトバは、正直照れくさい。理想と現実を切りはなして現実社会に即しておとなしく生きるのが大人なのだと、誰もが知っている。
しかし、こうして一筋の意思を守り通すことのなんともいえない感動を私は知ってしまった。死して尚、こうして私たち若輩者を律してやまない藤原氏の冥福を改めて祈りたい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2008/02/16 22:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/12/18 17:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/02/17 01:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/01/28 10:51

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/03/12 15:42

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/12/08 00:00

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/09/14 09:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/10/24 12:15

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/11/10 10:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2008/12/03 00:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/06/05 21:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/07/07 23:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/07/24 23:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/10/19 22:34

投稿元:ブクログ

レビューを見る

26 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。