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【「崩壊した家族に再生はあるのか」
血の海に沈んだ家族がひとつ、またひとつ。一家心中か、連続大量殺人事件か。
きっかけは、心理想談のラインに掛かってきた、一本の電話だった。一方的に暴言を並べた学生らしきその声の主は一家皆殺しを宣言して電話を切った…。そして家庭内暴力に悩んでいた家庭で子供が親を惨殺する事件が発生する】
登場人物が狭い範囲で偶然に関わりすぎな感はあるけどなかなか面白い作品でした。
1995年発行と言うことで古いのが難ですが。だって連絡はポケベルって・・・今だとすごく違和感(笑)
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このカバーイラストじゃなかったハードカバー版を読みました。
無茶苦茶エグ怖かった^^
心理的恐怖も半端ない作品でしたが、文庫版になる際大幅に修正されたそうですね。
カバーも凄く怖くて、お父さんと裏っかわにした記憶が。
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泣きたくなるけど、こういう家族って多い。
こういう信念持ってる人も多い。
いいことしようとしている人に、社会は厳しい。
社会の暗闇の部分を見つめていると、暗闇に取り込まれてしまう。
あってもおかしくない話で、ただただ怖い。
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今、この瞬間にもつらい目にあわせてれいる児童がいる。しかも親から・・・
この小説に書かれているように、手をさしのべようとしている人間に被害が及ぶケースもある。
となり近所の付き合いもそれほど深いわけでもなく、基本的に無関心。
相談するすべを知らず、発散の場を子供に求める。
恐ろしい現実です。
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芥川賞受賞者ということで、「悼む人」を読みたかったのだか…
残念ながら大学の図書館はなかったので、唯一あったこの本を手に取りました。
すごい!すばらしいですね!
家族っていう概念が、面白いほどに崩れます。
同じ血が流れてるって ある意味すごく恐怖。同種の中に見える恐怖。
この若さで、このスピード感のある作品は天才的だなって思った。
この話がのちの 「キセキノヒト」 につながるらしい。。
90年代の尊属殺人の多さに、憤慨した作家が怒り狂って書いた作品だそうです。
重苦しい本で、お腹いっぱいです。
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良い小説は情景を描きやすいので
読後の恐怖感が凄かった
陳腐なホラー小説よりよっぽど怖い
一読の価値はあると思います
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文庫本5冊にわたる、かなりの長編にも関わらず
テンポよく1部、2部...と手に取って行くことができました。
どんどん糸がほどけていき、ミステリーとしてはとてもよいと思いました。
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親から過度の期待を受けた子供たちが引きこもりや家庭内暴力で崩れていく。そんな家族たちの相談員を勤める夫婦が崩壊している家庭を親子心中に見せかけて殺していく。その犯罪を突き止める刑事の家も息子を亡くし、娘は父親への反抗から父親へ反発。妻は精神を病んでいる。
家庭崩壊している家族を幾十にも絡めて話を進める。刑事の家庭、女子高校生の家庭。残酷なシーンが多いのだが、つい引き込まれてしまう。
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特に前半は気持ち悪くなるくらいエグい描写があるが、ミステリー本に分類されているだけあり、後半にかけて事象がスルスルとつながっていくので、展開は軽快。気持ち悪いところだけ乗り切れば一気に読める。
内容がヘヴィなのでそういう意味では読む前に覚悟が必要。鬱病や免疫力が低下中の人にはお薦めしない。
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気分が沈んでるときに読む本ではないが、とても面白かった。
人々がリアルに闇の部分で悩んでおり、その様子が
手に取るように感じられました。
感情移入しやすい方は、読むのが大変かもしれません。
グロテスクで、重い内容に、読後にドッと疲れが。
このくらいの本は3日くらいで読むのですが
1週間もかかってゆっくり読み進めることしかできないくらい
ショッキングな内容になっていました。
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内容(「BOOK」データベースより)
脂肪にぎらつくナイフが、肉を骨を家族を生きながら裂いてゆく…美しき地獄絵サスペンス。「崩壊した家族に再生はあるのか」血の海に沈んだ家族がひとつ、またひとつ。一家心中か、連続大量殺人事件か。きっかけは、心理想談のラインに掛かってきた、一本の電話だった。一方的に暴言を並べた学生らしきその声の主は、一家皆殺しを宣言して電話を切った…。「愛の病理」がその巨体を街角に現わして、物語は二転三転、急展開。
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天童荒太さん作品、永遠の仔に続く物語。家庭内の問題を浮き彫りに、重く読み応えのある展開です。身近にも、こんな火種は沢山ありそうであり、こんな問題を悩む人は沢山ありそうで、スカッとはしませんが心が鍛えられる一作です
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これぞ家族の陥没した姿。日本の閉鎖された家族の縮図であろう。
あなたは家族のことが好きですか、それとも殺したいほど嫌いですか。
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先日、義理のお父さんが送ってくれた『永遠の仔』に同封されていた小説。
いずれも天童荒太の作品で、家族がテーマ。
作者自身、家庭に問題を抱えているんじゃないか?と疑ってしまうくらい、
リアルに残酷な表現が多く、読む時間は選んだ方が良いかも・・・
子供が家庭内暴力を繰り返すのは、『愛情を伝えてこなかった親』と、
『子供をそそのかす社会』のせいだーー!と、
猟奇的な殺人を繰り返す犯人たち((((((ノ゚⊿゚)ノあわわわわ
子供を持つ親には、かーーなりキツイ内容ですが、
近所付き合いが希薄となり、(各家庭の)家の中が見えにくくなっていたり、
自分の子供を高く評価するあまりに、
自分の子に限ってそんなことはありえない!と問題から目を背けたり、
そもそも子供と接する時間が減り、
変化に気付けずにいる親が増えた今だからこそ、有り得なくもない話かな~と。
ご自分の家庭や子供との接し方を見直す機会として、
『気持ちに余裕のある時』に、読んで頂きたい作品です。笑
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表現がリアルで怖いです。でも引き込まれてしまい、一気に読みました。
心の闇。怖いもの見たさで読んでしまいました。