投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
インモラルを扱いながら、嫌な読後感はないです。それが読みやすいといえばそうですが、もっと後味悪くても私は好きです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
語り手と時代が変わり、すこしずつ謎が分かってくる。思わず二度読み。ストーリーが近親相姦とヘヴィなので好みが分かれるところですが。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ストーリーの落ちにもうひとつ、何か欲しかった。
でも描写や表現の仕方が凄く良い。
これを読んでつくづく人の感情は喜怒哀楽だけでは
表しきれないんだな、と思った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
桜庭一樹はどろどろを書かせても一級品だったのか・・!
ただ、桜庭一樹を初めて読むって方にはお勧めしない感じでした。題材が題材だけに、話の面白さ・奥深さを味わう以前に嫌悪感に襲われる方が中にはいらっしゃると思うので・・・それを乗り越えられる度胸がないと、最後まではつらいかも。文体はいつもながらすうっと雨みたい溶け込むので、難なく読めました。娘と父親なのに、とという禁忌的な関係性の仲に、大人の危うげな脆さや子供の無垢がゆえの恐ろしさが見え隠れして、そこに桜庭一樹ワールドから現実世界へと繋がるリアルを感じました。正直言うと、ぞくっとしましたね。人間ってあんなに怖くて醜くて、しかし汚いなりに綺麗な生き物なのかと。血の繋がりだとか愛だとかは、ある意味人間ゆえのホラーといか、呪いみたいなもんなんでしょうかね。怖い、しかし美しい。その矛盾が人をひきつけるのかも。
その歯がゆい矛盾の定理をぐちゃぐちゃ書き散らすでもなく、たださらさらと有りのまま書き流していく同先生の感性と文章力に脱帽。この、気味の悪さを超越して感じる感動は、桜庭一樹にしか出せない味だ。
本編が過去へどんどんさかのぼっていく形だったので、次読むときはぜひ逆行して読んで見たいものです。
表紙のイラストが改めてみると意味深い。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
筆力でぐいぐい読まされるが、内容的には入ってこなかった。これってどんな人に向けて書かれた物語なんだろ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
第138回直木賞受賞作。話題の桜庭一樹です。文章はうまいし読みやすいんだけど、個人的にはテーマ的に入ってこなかった。決して幸せな話ではないですが、二人の気持ちもわからんではない。著者の評価はこの1冊だけではなんともいえないので「赤朽葉家の伝説」を読んでからにしましょう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
扱っているテーマがなかなか重いけど、時代を遡っていくにしたがって謎が解けていくという物語の展開が面白く、ずんずん読み進めていけた。理屈では説明できない感情、こういう形のものも人間は本能的に持っているのかなと思った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今から昔に戻っていく構成。徐々に花と淳悟とのこれまでがわかっていって、わかっていくほど、今がわからなくなる感じ。この2人を結びつけていたものは、想像もできないくらい濃くって深いもので、私にはまったく理解はできなかった。手が届きそうなのに届かないそのもどかしさと焦りが、狂うほどの飢餓感になって、ふたりを食い尽くしてしまうのではないかと思った。ぴったりと合っていても、遠く感じるほど、何かが足りない。求めても求めてもまだ足りない。きっと永久に満たされることはないのだろう。私には花が彼から離れることのできた心境の変化がなんであったのか、わからなかった。そして、それが一番知りたいことだった。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
直木賞受賞作。地震で家族を失った花が、腐野淳悟の養女となった15年間を描いた小説。物語は最初花が24歳の時から始まり、大きな出来事があった場面に戻り、新たな事実が発覚する形で進行していきます。親子である花と淳悟の近すぎる距離感とその理由を、独特の世界観で書ききった小説です(2008.2.9)
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
直木賞受賞ということで読んでみた。
他の方のレビューをチラ見した段階で、「エロ本」だとか「エグイ」だとかあったのでちょっと覚悟していたが、読んでみたらそんなことはまったく感じず。
近親相姦の愛の物語かと思いきや、これって家族モノに該当するんじゃないだろうかと。家族に対する愛情を知らずに育った男と女は男女間での愛でしか親愛を示せなくなるのかというテーゼに残念ながらいわゆる普通の一般家庭に育ち、いわゆる普通の両親からの情愛を受けている米には答えは出せない。
だからこそ作者がこのテーマで作品を書いたということが純粋にすごいと思う。
buy 08/03/07 read 08/04/12
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ご存知、直木賞受賞作。読みはじめたら止まらなかった。歪みが生んだ純愛。あんな離れられないほど求めあう関係は、正直とても羨ましい。世の中では「近親相姦を描いた問題作」と言われているようだけど、それは結果としてついてきた事柄であり、根本は孤独を描いているものなのに、2人の関係性だけが先行してメディアに取り上げられていて勝手に複雑な気持ち。異性に対する最初の価値観は家族によって養われるモノなんだなぁとぼんやり思った。
親になる時が来たら、こういう思いは絶対させたくないと誓う。北の海や風景が2人とシンクロしていて、うまいなあと納得。他のも読んでみたいと思いました。 脈絡ないけど、以上。面白かった
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
恋愛というより家族の物語か。孤独を支えあうように生きる二人。ただの近親相姦ものではない濃密な愛を感じた。舞台のひとつである北海道の土地柄を知っているからか、その冬の雰囲気、じっとりした感じがぴったり物語にマッチしてた。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
いい意味で気持ち悪い。表現おかしいですけど。
すごいじっとりしてます。傷をなめ合うようにとかパズルのピースが合うようにとか、そういう形容をしたいのに、内容が湿りすぎててぴったりくる言葉が見つからない。雨の日のじめっとした空気に似てる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
個人的には興味半分直木賞だけに読まずには・・感で読みました。
読みやすくも理解しがたい、でも分からないで見なく、文芸書って感じ。
最終章はないんですか、出会いの馴初め編は?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
じっとり重くて艶めかしい独特の世界。「チェインギャング」はまさに花と淳悟って感じ。思ったより後味は悪くなくて読みやすかった。