投稿元:
レビューを見る
川上さんの日記を集めたもの第二弾。十一月二十日に出たばかりの本で、この本を書店で見つけなかったら、第一弾も知らなかったでしょう。一巻よりも、文章がほんの少し長くなっています。普通の日常が文章にしてみると、すこしぶれているようなそんな感覚が返って心地よい気分にさせてくれます。
投稿元:
レビューを見る
カワカミさんの東京日記第2弾 相変わらずのです。 ほわほわでは無い、ふらふらでもふわふわでもへろへろでもない、なんだか不思議な日記です。
投稿元:
レビューを見る
相変わらずおかしみたっぷりで、しみじみ明るい気持ちになる。流しに出現する「ぬる」のくだりが特に好き!そして装丁が本当に本当に可愛い。絵をすごく活かしてて。絵:門馬則雄 装丁:祖父江慎 08.02.09
投稿元:
レビューを見る
川上さんの、ウソのようでホントのようで、ウソもちょっぴり混じってる日々の日記。読み始めたときは落ち込み気味だったのに、くすりくすりと笑ううちに、すっかり元気になってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
07/13/2008読了
川上弘美の日記。
どこかつかみ所のない、なんとなく漂うシュールさ。
完全なフィクションのように感じるできごとの、五分の四は本当のことだそうです。
もしかしたら、日常は思っている以上にシュールな出来事が沢山あるのかもしれない、と思ってしまう。
『赤ちゃんのおことば』に、思わず微笑む。
投稿元:
レビューを見る
椰子・椰子の日記そのままのエッセイ2冊目。
本当か嘘か分からない、独特な世界に生きている
その日常がうらやましい。
投稿元:
レビューを見る
2009.06.30. もう、どうしようもなく、好き。
2008.04.21. ここのとこ、集中力が全然なくて本を最後まで読みきれず、今月に入ってやっと2冊目。貴重な本は、川上さんの日記。肩の力が、ゆるりと抜ける。なんか、「人生を満喫してる!」とかそういう風じゃないんだけど、川上さんらしく毎日をゆるゆる過ごしてるんだなあと思うと、幸せになる。東京音頭、知らなくて残念。★★★★★
投稿元:
レビューを見る
他人の日常って不思議。
同じ文化圏で同じ言語を話して暮らしているのに自分とは全く異なる気持ちになる。
人に読まれることを前提としていないような、メモのように個人的な日記ほど面白くて好き。その点この本は満点!
投稿元:
レビューを見る
このひとの淫夢は大量のひよこにぎゅうぎゅうのしかかられる夢だそうで。。
それってきもちいい。。のかな?
投稿元:
レビューを見る
川上さんの毎日はきっと私達のと大きく変わらないのだろうけれど(変わるかもしれないけれど)謎めいている。この第2弾も。
投稿元:
レビューを見る
川上弘美の書くものへの惹かれ方は我ながら尋常ではないと常々思っているのだが、好きなものは仕方がない。会社の帰りに「東京人」を探し出して(何故か、この雑誌の置き場所はは時々変わる。置き場所が変わるといえばもう一冊立ち読みを決め込んでいる「Ku:nel」も、女性誌のコーナーに入ったり、料理のコーナーに入ったり、最近はロハスなコーナーに落ち着きつつあるけれど、これも立ち位置によって大きくぶれることのない川上弘美の為せる技かしらと時々思ったりしています)、いつも東京日記だけをぐんぐん読んでさっと棚に戻す。
月に一度保育所でもらっていた肝油ドロップをなめた後のような気分のまま勢いよく扉を押し開けて店の外に出る時の感じ。すっきりでもなく、くよくよでもなく、高揚した気分でもなく、名残惜しい気分でもなく、何となく名状し難い何かが残る感じ。その想いが幾つも幾つもまとまった東京日記の単行本化は、であるからして、うひゃあな感じなのである。
そもそも川上弘美の妙な諧謔性にしびれるのだ。例えば、ひよこにのしかかられて迷惑なのかと思いきやうっとりしたり、髪型のことでうじうじした後で怒りに気付いたり。もちろん全てが素の川上弘美の描写であるはずはないと思うけれども、感情のベクトルをひょいと曲げてみせる変化球に空振りさせられることの喜びが川上弘美の文章を読むことにはある。
それにしても時間の経つのは早い。この前の一冊は海外赴任中に発表されたもをまとめたもので、休みの度に少しずつ読んだもの(余程のこと、この文章のためだけに定期購読しようかと思いましたが)読めなかったものの集まりだったのだが、今回の集成は帰国後の時間の流れと重なったもののまとまりで、もうそんなに経つのかという想いが一入。特に、くぜさんのコトは改めて思い出した。その時、川上さんが朝日に寄せた文章と、東京日記がその時だけ少し違うトーンだったこと、馬がくるくると灯りの周りを回った。人間、いいことも悲しいこともどんどん忘れるものなんだなあと思いつつ、いやいやふとしたことで何も忘れていないことにも気付かされてなんて厄介なことなんだろうとも、改めて思う。
投稿元:
レビューを見る
(2008.12.02読了)(2008.11.30借入)
「東京人」に2004年5月号~2007年4月号に掲載したものです。3年分の日記です。
書いてあることの「5分の4くらいは、うそみたいですが本当のことです。」と「あとがき」に書いてあります。
川上さんが日々どんな生活をしているのかの一端がわかります。
副題の「ほかに踊りを知らない」とは、何のほかに知らないかと思ったら、東京音頭でした。(83頁)東京音頭のほかに踊りを知らないのだそうです。僕の場合は、ほかには不要で、踊りを知らないで済むのですが。
●作務衣(さむえ)(115頁)
電車の、横の席に座っている男の子二人の会話を、盗み聞きする。
片方が、アルバイト先の居酒屋の制服について、説明している。
「ほらあのさあ、浴衣みたいな感じの」「浴衣って言っても、下はもんぺみたいで」「じじいとかがよく着てる感じのやつ」
(「さむえ」というのだそうです。知りませんでした。神さんに聞いたら知ってました。)
●耳そうじ(130頁)
耳鼻科に行く。耳そうじをしてもらうためである。
(耳鼻科の先生に、「絶対に自分で耳そうじしないでください」「すればするほど、奥に押し込まれてしまうからです」と言われているそうです。)
●来年の目標(93頁)
年賀状を書きながら、来年の目標を考える。二つ、思いつく。
一つは、「よくうがいをする」。
もう一つは、「靴下を裏返しに履かない」。
とても難しい目標だけれど、守れるよう頑張ると、強く決意する。
疲れて難しい本は、読みたくないという時に手に取るといい本かもしれない。
☆川上弘美さんの本(既読)
「古道具 中野商店」川上弘美著、新潮社、2005.04.01
「東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」川上弘美著・門間則雄絵、平凡社、2005.09.23
「此処彼処」川上弘美著、日本経済新聞社、2005.10.17
「夜の公園」川上弘美著、中央公論新社、2006.04.25
「ざらざら」川上弘美著、マガジンハウス、2006.07.20
「ハヅキさんのこと」川上弘美著、講談社、2006.09.29
「真鶴」川上弘美著、文芸春秋、2006.10.30
「風花」川上弘美著、集英社、2008.04.10
(2008年12月2日・記)
投稿元:
レビューを見る
なんて和やかに描かれる日常。
別の話のあとがきで「うそばなししか書けない」と書かれていました。
これは、多分エッセイのはずなんだけど、全編に渡ってやんわりとうそばなしっぽい。
「ぬる」の話とか、表題の「ほかに踊りを知らない」とかが、すごく柔らかい感じで書かれています。
柔らかいんだけど、確固とした感じ。
いたずら書きみたいなイラストが可愛らしい。
投稿元:
レビューを見る
川上女史の見ている不思議な世界に一瞬触れられるエッセイ。
どうして川上さんはいつもこんなシンプルで不思議な言葉遣いをするんだろうと思います。
帯にもあった、恋人に別れのメールを出す女性の話が一番ぞくりとしました。
何でもない日常を凄く不思議な言葉で書かれるので、こちらもほわほわとした不思議な気分になります。
投稿元:
レビューを見る
さくさくっと読める。
タイトルをみてもっと深めな小説家と思いきや、作者の日々のエッセイ。
タイトルの元となった話も「はぁ、それだけっすか?」といった気が抜けた笑いがもてる、ほんわかした一冊。