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これはいい。
普段小説ばかり読んでいるから、一頁に短歌ひとつだけなんて空白の贅沢さにそわそわしたり、そこから思い浮かぶ情景のゆたかさにも惚れ惚れした。
わたしにとって「サイダー」は、この本を象徴するもの。
古典的なモチーフである「うたかた」と同じように浮かんでは消える、常ならない、あぶくを含みながらでも甘くて爽やかではじけるように動的。
あと文字好きなわたしにとって、歌ごとにフォントやポイントが違うのにもどきどきした。自由。
ひとつひとつの詩歌を何度も読み直したくなる。
詩人というのは、きっと、「説明しないこと」に長けたひとのこと。
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穂村弘、東直子がまるで回転ドアのように、くるくると入れ替わりながら短歌と詩で作る恋愛ストーリー。
一読すればその淡い光がさしているようなパステルな世界観に引き込まれます。短歌が好きな人は読んでみることをオススメします。
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短歌と詩。
限られた文字数の中でこんなにも世界が広がっていくなんて知らなかった。空白のスペースですら何かを物語っているよう。読み終わったときに泣きそうになった。
解説を読むとまたはじめのページに戻り、読み返していた。ここはこんなことを意図してたのか、と気付かない部分もたくさんあって、一度目とは違う読み方ができた。激しくはないけど、静かに、けれど確実に熱のこもった作品で、胸が締め付けられて、今度こそ本当に泣きそうだった。いや、読んだ場所が家の中だったら間違いなく泣いてた。たぶん、読むコンディションによって違う受け取り方を私はする気がする。何度も繰り返し読む作品となりそう。大好きだ。
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ひかっている。二人の恋も、想いも、情景も。
そして31文字から成ることばも皆、ひかっている。
ひかりの強さはそれぞれ違うけれど、どのひかりもとても目映くて目をなかなか開いてらんない。
つまり寝ちゃったということ。
退屈でって言うのでは全然なくって、ただこのひかりが心地よくってあったかくて眩し過ぎちゃって、目が開かないだけなんだな。
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初めて読んだら、本当にすらすらと読めて驚いた。
遠くから来る自転車をさがしてた
春の陽、瞳、まぶしい、どなた
きゅんとする。
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なんでか泣いた。
なんでだろう。
物語もそうなんだけど、この人達は
なんでこんなに綺麗で残酷でシンプルな
言葉を見つけられるんだろう。
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「回転ドアは、順番に」(穂村弘 東直子)を読んだ。私はこれほどまでに凝縮された言葉で語られた愛の詰まった本を知らない。短歌で泣いたのも初めて。続けて2回読みました。一首だけ引用。『眩しくて 何も言わないゆびさきに触れる理由を考えていた』東さんってさあ・・・。穂村さんもォ・・・。
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6年ぶりぐらいの読書がこの本だった。貸してもらって読んでみたのだが、読書が大の苦手だった自分でもすんなり入ることができた。ページの使い方は贅沢で読みやすく、展開も面白かった。深い意味が込められた短歌をあとがき、解説なしで理解できた時にはうれしくて、つい、にやにやしてしまうだろう。読書嫌いな自分を読書好きにさせた革命的な本。その世界観は読者の心をトリコにするだろう。
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よく陽が窓から入るあたたかい部屋を思い浮かべる。
出てくる言葉達は「包装紙に大事にくるまれたきれいな形のお菓子」のよう。
才能がないので説明しようとするとどんどん離れてしまうのでやめることにする。
出てくる言葉は日常に潜んでいるものばかり。鮮やかです。
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最初はふわふわしていて、そのままの気持ちで読み進めたら急に激しい喧嘩のような雰囲気になってびっくりしました。変わっていく二人の気持ちと関係と、あと夏の空や隕石などの光の様子が、とても抽象的なことばが多いのにはっきり思い浮かべられるて楽しかったです。
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正直さらっと読めすぎて、最初はよくわからなかった。
ただ別れたのかと思った。
でも解説を読み、もう一回読んで全てを理解した。
自然と涙が。。。
妄想族としてはとてもぐっとくる作品。
短歌って1000年以上続いただけあるね!
愛が溢れてる。
下手な純愛小説よりよっぽどぐらりと揺さぶられます。
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二人の歌人が詩歌で仮想恋愛。
愛がどんどん加速していく感がリアル。
だけど、どこかフワフワと掴めない空気を感じる。
恋って、愛ってもしかして宇宙なのかなあ。。。
穂村氏の言う「2001年近所の旅」はまさにキューブリックの世界なのかも。
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今まで読んだ中でこんなに素敵な本はないんじゃないかというくらい好き。
東直子さんと穂村弘さんの短歌の掛け合いが物語になるなんて。
ただただ大好きな一冊。
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図書館で借りて読みました。
こういう本は感覚で読むんだろうな〜
多分、多感な思春期の頃とか綺麗なロマンスが読みたい人に最適だと思います。
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話が二人の出会いから始まるんだけど、最後までのんびりまったりでも全く構いませんでしたよ、私的には。
これを読んで東直子さんが気になりました。