紙の本
何事も一攫千金は失敗のもとである
2008/04/07 15:34
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さざなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
年金不安、所得格差、金融相場の落ち込みと、我々の家計は真綿で首を締め付けられるように圧迫しだした。
「自分の安心を買い・生活をよりよくする」将来の設計などは砂上の楼閣に等しい。金利は底辺から上昇の動きさえなく、物価は大幅上昇、預貯金は切り崩しの一手。まさに生活苦から脱出できない。それでも大切な自分の
お金は、自分でコントロールできないし銀行に預けっぱなしなのが現実、これでは豊かな将来の夢など実現不可能。「自分で稼いだお金が、お金を稼ぐ設計」を本書は伝授する。
財形貯蓄、定期預金、国債の金利を見比べた事があるだろうか。リスクの少ない商品はみな低金利だが、それでも金利に幅がある。3年~5年もんでは利ざやの差は大きい。初歩的な“お金が働く第一歩”に進めただろうか。
本書のオススメは投資信託である。投資信託で利ざやを稼ぐ7つの法則(約束・プラン)を根本に、ハイリスク、ハイリターンの渦の中に生き抜く、株や外資系の生き様ではなく、確実に預貯金を増やしていける商品だけを選択している。投資信託のノウハウをわかりやすく解説しているので、是非学び取りたい。
お金を生む商品は多種多彩だが、素人判断はかえって傷口を広げるようなものだ。一攫千金を夢見ることなく、こつこつと手間隙賭けて増やすのが、我々の第一歩。最小限の預貯金は必要かもしれないが、預けっぱなしでは何も解決しないのだから。
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[2007/12/2]
自分の資産を現金預金で持つのは,リスク資産で運用するのに比べ,大きな機会損失を生んでいる.
でも,鉄則は「タダ飯はない」
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何も考えず定期預金していると、実は機会損失が発生していますよ。金融リテラシーをちゃんと身につけて、ワークライフバランスを良くしましょうと言うお話。大変素晴らしい。かなり妥当なことが書いてある。投資信託には妥当なものもあるので、毎月こつこつと国内、海外、債権、株式に分け分散投資すると良いですよと書いてある。その通りですね。
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金融リテラシーは本当に大切。いや、色々目が覚めました。ちょっと自分のプランを見直すきっかけになりました。
2007/11/30
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読了。全体的に金融、投資といったことについて書いてある。どれかひとつを深掘りというよりはどういう商品があるかといったことをつかめる感じ。問題はこれを実践できるかどうか。毎月の積み立ては始めたいなぁ。[2008/1/14]
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「お金は銀行に預けるな」こういう類のタイトルの本が最近世の中に溢れとるなぁと思いながらも、著者の他の本を読んだことがあって面白かったので手にしました。
別にタイトルが本の主題ではない。
日本人の金融リテラシーの低さに警笛を鳴らし、お金とうまくつきあっていくための入門書。
投資信託?FX?コモディティ?よく聞くけど、サッパリ・・興味もない。そんな人には是非読んで欲しい本。
別に読んですぐ、じゃあ資産は銀行じゃなくて・・投資信託に・・とはならんけど、自分の資産をどう運用していくか選択肢を増やすことは絶対に必要じゃと思う。
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日本人はかなりのキャリアを持つ人でも意外と金融リテラシーに疎く、そのせいで投資していれば手に入れられるお金を失っているという視点から国債、株式、外国為替証拠金取引(FX)、住宅投資、REIT、投信、生保、デリバティブ、コモディティティについてわかりやすく解説している。日本人はリスク回避型で欧米人はリスク愛好型であるというのは実は偏見で、日本人は単に金融についての教養がないだけだというのは確かにその通りかもしれない。でもこういう本に煽られて損する人もたくさんいるんでしょうね。いつまでもそんなこと言ってたら何も変わらないけど。文献がたくさん紹介されていて参考になる。
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(2007/12/18読了)
「住宅ローンを組んで家を買い、生命保険を月にン万円払って資産形成」という、今の50代以上には常識だった人生設計が、21世紀の今の金融情勢においては別に王道ではなくあくまで選択肢の一つでしかないということを、わかりやすく説明してくれている本。
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やっと分散投資をする決心がつきました。ありがとう勝間和代さん!(涙)あなたは日本のSuze Orman。それから投信のことを悪の権化みたいに言うてゴメンなさい(しょぼーん)。
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当時最年少の19歳で会計士補の資格を獲得、その後外資の金融関連企業を渡り歩きその実力はウォールストリートジャーナルでも取り上げられた勝間女史。
ファイナンシャル関連の書物を読むと通常難解な語句が障害となり読む速度が遅くなりがちなのだが、何故か本書はその様な感触を受けなかった。 初心者をターゲットとした本にありがちな絵などをふんだんに使っている訳でもなく、内容が非常に平易な訳でもないが、何故かスルスルと読めてしまった。
本書では銀行に預けっぱなしでは無くリスク資産(いわゆる投資)を持ち運用することを薦めている。
著者の目指すところは「ワークライフバランス(仕事と生活の調和)」の整備である。つまり労働による収入と金融からの収入が入るような仕組みづくりを推奨しているのである。
その為に、金融に関する勉強をして知識をつけ自分でリスクを管理出来るようになることが肝要で有ると説いている。
金融商品の特質に関しての説明もあり、また投資実践のための道標もつけてあり、将来的に投資を始める人(特に若者)にとっては良書だと思う。
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著者の勝間さんは、3人のお子さんを育てながら、マッキンゼーやJPモルガンを経て投資顧問として独立され活躍されている、ワーキングマザーのお手本のような方。
この本には、そんな勝間さんからの強いメッセージが込められていました。
それは、
「日本の課題である少子高齢化の解消のために、金融資産の運用方法を覚えて、労働収入以外の収入を得、ワークライフバランスを整えよう(長時間労働を減らそう)」
というもの。
「仕事を要領よくこなし、上手に転職して、高年収を稼ごう」
「BRICsなど新興国向け投資信託で資産額を30%増やそう」
というような短絡的で下心だらけの本が数多く出版される中、まっとうなメッセージだと思います。
内容として特徴的なところは、株式や投資信託以外の各種金融商品を理解するのに必要な知識が丁寧に解説してあるところ。
全230ページ中90ページと、全体の40%がこの金融商品知識の解説に割かれています。
「国債って何?」
「為替ってどうして変動するの?」
「デリバティブってたまに聞くけどどういう意味?」
「生命保険って金融商品なの?」
というような、「株式投資はしたことあるけど、それ以外の金融商品やその投資方法についてはよく分からない」方、投資歴2年未満ぐらいの方に、ちょうどよいレベル感・ボリューム感になっていると思います。
一方で、あまりに
何もせずに銀行にお金を預けているのは、機会損失になる
投資信託で積立てしましょう
住宅のために銀行ローンを組むのはやめましょう
と、行動部分をかなり具体的に指南しているのは気になりました。
404 blog not foundで小飼さんが批判されているように、この本で解説されているような知識が上っ面だけでなく自分のものになり、選択肢について情報を自ら集め、その中からどれを選ぶべきか自分で判断できるようになることが本当の「リテラシー」が身に付くということであって、おすすめされたまま投資に手を出すことではないのは、言うまでもありません。
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・株式は統計的に、素人(個人投資家)からプロへ利益が移っている。調査によると個人投資家が売却した株は1年後に平均11.6%上昇しており、その反面保有している株は5%しか上がらない。
・負ける理由としては、「資金力」と「情報力」の格差によるところが大きい。
・が、世界中に膨大の数のプロがいるため株価は常に適正価格に調整され続けるため、例え、プロでも勝ち続けることは至難の技。これを「効率的市場仮説」と言う。(実際アメリカでは、サルに銘柄が記載されたダーツを投げさせて、その結果を元にポートフォリオに組んだところ、プロのファンドマネージャーが組んだポートフォリオの結果よりよかったという実例がある。)
・よって、個人が株式に参加する際は株式のインデックスに連動したノーロド投資信託購入することが賢明。
・その際には、日本と海外、債権と株式の4パターンで分散投資することでリスク回避を行う。
・年間リターンとして5%ぐらい得られればよくて、10%は上出来。
・年率5%でも10年後には資産は1.6倍に膨らむ。
・個人がたまたま成功した事例を元に、あたかも誰にでも簡単に資産が2倍3倍にできると宣伝しているノウハウには手を出さない。理論的には資産が数倍する方法は立証されていない。
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なんで金利ってこんなに安いのか?
確定拠出型年金に変わったが、
それって何やねん?
お金の生かし方を学ぶ教科書。
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わかりやすく、「金融リテラシー」についてご説明あり。
リテラシー、識字能力。難しい言葉ですね。
まずは投信。
ただこの本を「うのみ」にして買ってしまいそうなので、これまた考えねばね。
−20080114購入
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お金に関する知識=金融リテラシーについての基本的な考え方と実践方法が書かれてある。元々、金融知識に関しては、疎いほうではないと思っていたが、いざ自身の資産内容を見つめなおしたときに、利巧と思われる資産運用は出来ておらず、使えない知識に終わってしまっていることに気付かされた。また、本書では、我が国の労働環境、年金問題、少子高齢化等、日本人の金融リテラシーの観点からこれらの諸問題について論じている。具体的には、日本人の金融リテラシーの「希薄」が、これら諸問題を発生させているということ。日本人は、金融リテラシーがないことから資産形成を勤労所得に依存してしまっており、それが必然的に長時間労働を引き起こしている。そして、長時間労働のために、育児・家事等の時間が確保できないため、少子化などの問題に繋がっており、金融リテラシーを知らないがために悪循環の体系が出来上がってしまっているのだ。これを改善するためには、勤労所得に依存するのではなく、自身の資産を運用することで、資産を増やしていく(=投資)ことが重要なポイントと考えられる。日本が今現在抱えている問題を将来に向かい解決していくためには、金融という観点から施策(金融に関する教育体制)を打っていく必要性があると切に感じた。