- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
弘です、わたしはこのとき目覚めたとです……
2007/11/26 13:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yostos - この投稿者のレビュー一覧を見る
長かった。
以前文庫本で出版されたキマイラシリーズが加筆された単行本が発行されるようになってから、「今後は、文庫本ではなくまず単行本で先行して出版していく」という宣言がなされた。そして2002年に文庫本をまとめた最後の単行本『キマイラ 8』が出版されて以来初めての単行本だ。
今回は本伝から少し離れて、サブキャラクターである龍王院弘が宇名月典善に出会った若き日から格闘家(?)としての目覚めまでを追ったストーリーになっている。信じられないことにいじめられっ子だった弘が典善の導きで天性の才能を開花させていく過程は、この蛇のような二人だけにほほ笑ましい少年の成長物語とはなりえない。どちらかというと凄惨な場面も多いが、それでもちゃんと成長物語として成立しているところはさすがに夢枕獏。
そして、馬垣勘十郎も登場して、人間の常識を超えた技と技、力と力の格闘シーンが続く。もう、これは、『獅子の門』や『我狼伝』の世界だ。そして、キマイラシリーズだけによりエグい。が、男の子ならば血に沸き起こるものを感じずにはいられない一冊。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |