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乃南アサさんの本は、「僕の町」「駆け込み交番」しか読んだことがありませんでした。
この2冊は、警察官の主人公が出てくる
とても楽しく面白い内容だったので、
乃南アサさんがこんなミステリーを書く人だとは思いませんでした。
「僕の町」にも出てくるイマドキの若者像をいかした主人公もそうでしたが、
この本も、バツイチの女刑事という
ちょっとだけ崩れた人間性の主人公が描かれているのが
とても面白いな、と感じました。
ラストのオオカミ犬のくだりは、目がどんどん先に進んで止まりませんでした。
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結構読みづらいなーと思ったけど最後はイッキに。
乃南作品は3作目なんだけどなんだかこれはリズムが取りにくかった。
最後になってはやてが出てくるのとか。
はやてかっこいいなぁ……。
これ書いたらウルフドッグについて調べてみよう。
警視庁本部からの連絡はすべてポケベルなって、
そしたら電話ボックス探してかけなおして…
というのがなんだか今じゃドラマでも見ない光景で印象的。
このシリーズはもっと読みたいかな。
夜中に必死で読んだので今日は寝坊だよorz
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男性社会の警察組織の中で働く女性刑事の心理を重点的に描写されている。個人的に女性刑事が主人公モノは苦手(ミステリよりも男性コンプレックス描写が中心になるから)だったが、この作品も例に漏れず、というより、それがこの作品の核心だった(爆)
ミステリ部分は正直弱い。最初の事件が派手なだけに、途中から全く違う方向へ走り出して拍子抜け。登場人物が多い割には、大して意味のない描写も多く、あまり緻密でない構成が目立った。
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2010/12/27;警視庁機動捜査隊の音道貴子と相棒の中年デカ・滝沢のコンビ。
「トカゲ」の本領発揮。狼犬「疾風(はやて)」との奇妙な交情・・・
津市安濃図書館 2012/01/18;再読。
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深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した。遺体には獣の咬傷が残されており、
警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる。
やがて同じ獣による咬殺事件が続発。
この異常な事件を引き起こしている怨念は何なのか?
事件に対して真摯に取り組もうとする音道に向かって数々の女性蔑視的な視線や
あからさまな言葉が投げかけられる。男女平等の雇用機会が与えられているとはいえ
まだまだ女性が入って行くには閉鎖的な男社会が存在するのだなぁとため息をつきながら読んだ。
内容としてはオオカミ犬「疾風(はやて)」の健気なまでの飼い主に対する忠誠心と意志の固さにクラクラきた。
犬に対して「意志の固さ」などというのはおかしいかもしれないけれど
飼い主に可愛がられている動物は自分も人間だと思いこむ・・・とよく言われる。
疾風には「考え」「感じる」という高い能力が備わっていたのに
人間の勝手な怨念のために利用されたなんてせつな過ぎると思う。
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ちょっと期待外れで残念。
犯人が犬(オオカミ犬)だったり、主犯の飼い主の動機とか、笑子の登場から先が読めた。
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女刑事がメインで出てくるものって、総じてジェンダー語りが長くてなぁ。
主人公にあんま共感出来ないけど、物語は面白かった。
オオカミ犬かわえーなー。
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途中で飽きてしまい、他の作品を挟んだ上で、トータル3週間ほどで読み終えました。
最初の事件は、この先の展開を期待させるような内容だったんですが、以降は方向性が全く変わってしまい、それとともに気持ちも萎えてしまいました。
どうにか完読してみると、少しずつ主役の2人に共感できるようになっていきましたし、終盤のバイクシーンには少し感傷的にさせられるものがあったので、案外楽しめたのかもしれません。
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女性刑事物。男社会の中での葛藤やら家族の干渉等、必ず女性の刑事だと出てくるなー。でも面白かった!道路の真ん中でこちらを見ている疾風の姿が残る。この先このコンビがどうなるのか興味深い。
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火曜ドラマ/いつか陽のあたる場所へ
↑が、おもろいドラマなので、原作者さんに触れたくなり、本書を手にとってみた。
約400ページ(しかも字は細かめ)!
なかなか大変でした!
個人的な結論】から述べるなら、本書は、もっとコンパクトになったはずだ。
↑と言うのも・・
俺的に、『風呂敷広げ過ぎで収拾つかずぢゃね?』て感じたからだ!
後半もカナリ急いだ?やっつけ感?有るし・・
設定も展開も強引Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
イントロが興味深く入れたのに・・
伏線・トロイの木馬も仕掛けたのに・・
結びか性急!?
はい。
惜しい。ただただ惜しい一冊でした。
でも興味深くもあり、実績もある作家さんなので、あと一冊は乃南さんを追いかけたく思います(´・Д・)」
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第115回直木賞受賞作品。
乃南さん好きなのだけれどこれは読みにくかった。なんでだろ。最初なかなかリズムに乗れなかった。でも、後半の女性刑事と堅物ベテラン刑事との関係、オオカミ犬を追って行く展開などには引き込まれました。
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深夜のファミリーレストランで突然人間が炎上した。その数日後天王洲では無残に噛み殺された男が発見された。現場の遺留品から動物の毛がみつかる。そこから浮かび上がる謎の生物オオカミ犬。犬を人殺しの道具として訓練できるのは警察内部の人間。身内の犯行か。放火事件、オオカミ犬事件を追うにつれ二つの事件が繋がりをもつようになる。放火事件で燃やされた被害者の原は炎上したビルの一室を所有していた小川と元警察犬訓練のプロである笠原の二人の男に狙われていた。放火犯の小川は、偶々笠原と顔見知りになる。小川の犯行を仄めかす発言をした笠原の家にも放火をし、笠原は重態、笠原の娘は死に、オオカミ犬は生き延びた。オオカミ犬は主人を殺そうとした小川を追って都心の高速を疾走する。小川を殺そうとした瞬間に後をつけていた警察と猟友会の人間に捕まってしまう。その後オオカミ犬は餌を食べずに死んでしまう。
この話の主人公は女性刑事である。男社会の警察組織で皇帝ペンギンみたいな刑事とコンビを組む。刑事の世界に女は要らないと考えている皇帝ペンギンとギクシャクした関係を続けながら捜査を進めて行く。
刑事の世界は未だに男性社会なのでしょうか。白バイに乗る女性刑事なんてかっこよすぎ。
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久しぶりに一気読みしたいと思った面白さ(長編だから、数日に分けて読んだけど)。飼うのは無理だけど、遊んでみたいなぁ。
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いろんな「カッコいい」を発見できる本。
若い女に素直になれない「おっさん」が一番カッコ悪かったとも言えるけど、実は一番カッコ良かった!
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女ゆえの苦労を乗り越えて刑事を続ける女性と堅物の男性刑事のやり取りが
とても丁寧に描かれていて心の中で少しずつ絆のようなものが出来上がっていく様が良かった。
ウルフドックという犬のくだりは現実味にかなりかけていたけど
物語を盛り上げるエッセンスとしては最高。
時間かかったけれど最後まで読み切ってとても達成感あったように思う。