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『桜の森の満開の下』
桜の時季になると思いだす。そうして、いつか満開の桜の下でこの小説を読んでみたい。
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ドラマ「妄想姉妹」で取り上げられた作品を読んでみようシリーズその1。
坂口安吾『白痴』
思っていた以上にさらっと読めた。
白痴の女の描写に嫌味がないというか。
情景としてはなかなかひどい場面が多いとは思うんだけど
なんか綺麗だった。
文章が上手いってこういうことなのかな。
「戦争」という非常時の中で
伊沢と『女』の純粋さが際だつ。
純粋さ…といっても「セカチュー」みたいな純粋さじゃなくて
うーん、なんと言ったらいいかよくわかんないけど、
もっと別次元の純粋さ。うむ。
これって前向きな小説ですよね。
他の作品も読んだら改めてレビュー書くー
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論理的なようでいて実はぶっとんでいる妙な語り口や、従来の価値観にためらいもなく風穴を開けるような、視点の持ち方に惹かれる。「桜の森の満開の下」がやはり好きだけれど「白痴」も面白かった。
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坂口安吾の太平洋戦争観、日本・日本人論は痛烈であり、痛快でした。小説の方ではなんとも言えない皮肉を含んだ作品が心にそっと、でもしっかりと足跡を残すような読了感を持ちました。
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『桜の木の満開の下』を読みたくて購入。
『桜の木の…』は作品全体に妖しい美しさ、なんとも言えない寂しさが漂っています。ラストシーンは本当に綺麗ですし、なんといってもタイトルがずば抜けていると思います。
坂口安吾というと『堕落論』のように堅い真面目な文章を書いている人、というイメージだったので、『風博士』を読んで驚きました。こういった小説も書いていたのですね。読んでいる途中で笑っていしまいました。
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「桜の森の満開の下」のお話を読むために借りたのですが、その他にも良い作品がたくさんありました。
教科書に出ていた文章を見て何だこれは、と思ったのが記憶にあります。
けれども、ここにある作品を読んでそれが少し理解出来たような気がします。この人の根底にある考えが少し、見えたように思えました。
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有名であるが読んだことが無かった。
自分の好きな作家が複数引用していたこともあり
読んでみようと思ったのだが
確かに面白みを感じる部分はあったものの
あまり共感出来るところがなく
引用されていた作品や他の方のレビューから感じるような
圧倒されるような鮮烈な印象を
私は受けることが出来なかった。
盲妹や他のいくつかの点で
時代や書いている趣旨を鑑みたとしても
えげつなさやエゴなどを感じ、やや不愉快にすらなった。
『桜の森の満開の下』を特に読みたくて手に取ったのだが
期待していたような美しく切ない世界というよりは
私には血みどろで人のえげつなさが際立った。
どうも、自分には合わないようで残念である。
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傷を抱えているとき、「痛くないよ」とごまかされ続けるよりも、むしろ抉ってくれる方が楽になる。
特に、自分も同じ傷を持つと言っている場合は。
(もしかするとあまり一般的ではない意味で、)やさしいなあ、と読みながら思う。
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『桜の花の下には死体が埋まっている』とよく言われる一説が坂口安吾の小説から来ている、と言う事だけは知っていたのですが今まで一度もこの方の本を読んだことが無かったので読んでみるか、と思い購入しました。
続堕落論が面白かったです。きちんと文章を見直してレビューを書きたいので一旦保存します。又書き直します。
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なんとなく「堕落論」が読んでみたいなーと思ったので、図書館で借りる。
「勉強記」だけはどうも合わずに読めなかったのですが、他はさくさくと読めました。時折現れる戦争の描写が、書きすぎず、何とも言えない上手さを感じます。個人的には「白痴」が思った以上によかった。
「堕落論」「続堕落論」ははまる人がはまったらとことんのめり込みそうな感じです。「ナンセンス!」とか無闇に使ってしまいそう。
既読であったものの、「桜の森の満開の下」は何度読み返してもよいなあ、と思います。
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「高千穂に冬雨ふれり」を読みたかったので、それのみ読んだ。
が、他のも読めばよかった。
2011/11/1
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収録作品・風博士 ☆・村のひと騒ぎ ☆・FARCEに就て ☆・石の思い ☆☆・風と光と二十の私と ☆☆☆・勉強記 ☆☆・日本文化私観 ☆☆☆・堕落論 ☆☆☆・続堕落論 ☆☆☆・白痴 ☆☆☆・金銭無情 ☆☆☆・湯の町エレジー ☆☆・高千穂に冬雨ふれり ☆・桜の森の満開の下 ☆☆☆☆☆日本に関するエッセイ群は、そのまま読むと違和感を禁じえないが、時代性を考慮すると中々興味深い指摘である。日本という国の合理性を尊ぶ姿勢をひたすら説明していた。日本古来のものが良いとは限らず、日本人が洋服を着たければ着ればいいし、和服も欧米人のほうが似合うかもしれない。日本人は日本人らしさなど気にせずとも、おのずから日本人であるということ述べ、神社仏閣が消え去ろうと、生活に支障はなく、電気が止まった方がよっぽど困るのだから校舎を重視するのが健全であるとした。安吾はその著作の中で、そういった日本人の建前や美学よりも実際性を尊重する(堕落)姿勢を繰り返し評価している。白痴はなんだかわからないが読んでしまった。安吾は白痴を、魂のないものとして、欲望の権化、あるいは動物的なものの象徴として描いている。物語の中で、主人公の白痴に対する視線が、戦争という大破壊による哲学の変化につれて二転三転する様は面白かった。桜の森の満開の下は、山賊と美女と桜をめぐる大人向けの童話である。昔桜は人を狂わせるものとして畏怖の対象であったと設定し(真偽は不明)、ただ桜のみを恐れる屈強の山賊と、彼に夫を殺され娶られた美女の話。なんだか良くわからないまま終ったが、血生臭く不気味な内容であったにもかかわらず、情景描写が美しいためか、不思議と後味は悪くなかった。抽象的というか心象的な物語だが、エンタメとしても上質であり、安吾の才能を感じさせる。個人的には安吾はこっち方面でもっと作品を残して欲しかった。
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『村のひと騒ぎ』『堕落論』『続堕落論』『桜の森の満開の下』が良かった。
坂口安吾って、難しい人なんだなぁと思った…
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・風博士
・村のひと騒ぎ
・FARCEに就て
・石の思い
・風と光と二十の私と
・勉強記
・日本文化私観
・堕落論
・続堕落論
・白痴
・金銭無情
・湯の町エレジー
・高千穂に冬雨ふれり
・桜の森の満開の下
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前から堕落論を読みたいと思っていました。日本文化私観もそうですが力強くて逆説的な主張が小気味良いです。