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連休に通読した斎藤美奈子の書評集。13年間の書評を見渡すと彼女の立ち位置がぶれていないことがよくわかる。時代に迎合するのではなく、時代を読み取りながら自分の道を貫いている姿が潔い。
書評家という位置でこんな仕事ができるんだと、改めて感じ入った。
紹介されている本は膨大だが、選ぶ視点が独特で、ほかの人なら取り上げないだろうと思うような本がかなりある。また複数で取りあげる時には意外な組み合わせで論じてくれる、それも楽しい。
一気に読んで、のぼせたが、満足感があった。
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作成日時 2008年05月08日 04:57
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図書館で借りた。
書評。
理工系の本が少ないけれど、とにかく大量に紹介されている。
著者の「自分の読んだ本の書評をその本の裏見返しに貼っている」
というのは面白いと思った。
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書評だけでご飯の食べられる「書評家斎藤美奈子」の書評集。でもこれだけ分厚いと「面白そうな本」と思っても付箋を付ける気力が・・・。
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松岡正剛も絶賛している斎藤美奈子の書評集。
いくらプロだからとはいえ、圧倒的な読書量!
読みたい本がわんさか出てくる。
辛口なイメージが先行していたせいか、そこまで辛い感じではなく読みやすかった。
装丁が祖父江槙さんで素敵!
カバーを外した姿の方が好き。うっとり。
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1つずつが短いので、続けて読んでいくと、いささかせかせかした印象は否めないが、逆にその時その時の臨場感を損なわずにすんでいるかも。
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この分量、この幅広さ。これだけの本を読んで、ひとつひとつに対して少しも手を抜かずに書評を書き続けている人を信頼せずして誰を信頼できようか。
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あまりの分厚さ(7センチくらい)にのけぞった。その分読みでは十分。 硬軟とりまぜて、彼女の軽妙な賞賛と批評がうまくこちらの好奇心をかきたてる。 フェミニズムに関して本の紹介にとどまらず彼女の論の一端が垣間見えるのはさすがというべきか。 最近読みたい本がないなあ、という方におすすめ一品。私は頭からでなく、パラパラめくって気に入った章から読み始めました。メモが必須です。 なにせ厚みが5センチ以上あるので、図書館の貸出期限中に読むことができず、返すと同時に予約を入れても順番待ち。次に手にしたときはどこまで読んだかわからなくて再読する。手ごわい本である。 やっと読み終わった。帯出4回目? 読む度に感銘を受ける部分が違う。その時の精神状態を表すのね。
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今回は本の本。タイトルもそのまま『本の本』。わかりやすい。本の本だから『本の本』。本の雑誌だから『本の雑誌』。 私が書いているこの文章も、本についてのものだ。 なんだろう。おすすめ本の紹介、時々 自分のこと、みたいな。 前回の路地裏カフェの『夏の果ての島』は、本の紹介というよりもエッセイ(しかもイタイ)でした。 ここは「たなぞう」的には、「感想を書く」となっているから、感想文を書くところなのだろうか。 感想文か。小学生の頃は、あんなに書くのが嫌だったのに。「あらすじを書くのではなく、本を読んでどう思ったのか、自分の気持ちを書きましょう」なんて、先生に赤ペンで書かれませんでしたか(ならば『夏の果ての島』の書き方は正しい?)。 たしかに、私の読書ノート「路地裏カフェ」でも、あらすじをていねいに記するのは、本の紹介としてはよいけれど、おもしろみ、オリジナリティに欠ける。 例 『その名にちなんで』 さらに、おすすめ本の紹介としては正しいのだけれど、「おもしろい」「おもしろい」「読んで」「読んで」が前面に出ているものもある。 こちらは内容を紹介するのに冷静さが欠けているだろうか。 例 『ゴールデンスランバー』(祝 本屋大賞受賞!) さて、え〜と、また自分のことばかり書いていますが…『本の本』だ。 斉藤美奈子の『本の本』にあるのは、批評性だ。『本の本』は、ただのおすすめ本の紹介本・ブックガイドではない。まさに書評集なのだ。 ただ、ほめるだけでなく、なぜ、よいのか、よくないのか、どういう問題があるのか、プロの目から批評、解説している。 それも、ズバッとした表現で。どこの誰が書いたものではなく斉藤美奈子の考えをはっきりと明かしている。だから心地いい。印象に残る。渡邊十絲子のエッセイ『兼業詩人ワタナベの腹黒志願』のように、共感ではなくワンダー、な書評。 村上春樹『海辺のカフカ』は、キャンディーズ「微笑みがえし」と同じ構造、という指摘は、オーッ! と感嘆符をつけたくなる(40代以上限定)。 映画の本・『こんな映画が、』と違った意味で、ついつい読み進んでしまう(広い意味での)ガイド本、書評集。 本の世界は深い。本について記することも深い。
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自分がブログ等で書評を書く時の参考資料としてよいかもしれない。
非常に分厚い本。
だが、値段は2800円と本の分厚さからすると、メチャ高いとは言えない。
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まぁ「読み終わる」という風に読む本じゃないですよね。ふと手にとってパラパラ読んで、また積んでおく。そんな本だと思います。
とっても好きな本だけど4つ星なのは、さすがに古く、書評集という性質からすると、ちょっと懐メロ的な部分も出てきてしまっているから。対象となっている時代(1994-2007)を分かる人には楽しめる本ですが、それより若い世代には、ナンノコッチャという感じかも。そういう方には、現在進行形の、著者の書評をお勧めしておきます。
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あ~、やっと全部読んだよ。ずいぶん前に購入したときにつまみ読みして置いてあった。すごいボリュームなんだもの。でも斎藤ファンとしては全部読まなくちゃ!と心に決めてこの度完読。
寝っ転がって読むには重たすぎるほどのぶ厚さだが、やっぱり面白いんだよね。斎藤さんとはほぼ同年代で、政治やブンガクやらフェミニズムに対する姿勢に、そうそう!とうなずくことが多い。もしかしたら一番共感を感じる書き手かもしれない。文体も好きだ。新潟という「裏日本」の出身であるというところにも、同じような地方出身者としてシンパシーを感じるのだった。
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沢山の本が載せてあり、興味のある本の箇所から読めばたっぷり楽しめる。でも本厚過ぎ。中身の紙が分厚いんだと思う。
この本が出た頃、紙を厚くしてたいした頁数でもないのに分厚く見せるデザインが流行ってたからそのせい?
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買ってきてベッドのわきにおいて、寝る前に書評一つか二つ、700ページ声を読み終えるに6年もかかった。古い書評で1994年のものだから25年前の新刊。四半世紀だ。しかしどの本もそれほど昔と思えないし、小説も古いとか、評論も時代遅れとかは感じない。つまり文学界も論檀もこの25年、さして進化や進歩や新たな発見やパラダイムシフトはなかったってことなんじゃないか。
ともあれ膨大な内容なのでおりあるごとに役に立つ本。斎藤さんはこの後も筆量健在なので是非2008年から現在までのバージョンを希望。
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面白すぎる。なんでもっと早く読まなかったのだろう。姫野カオルコの「ツ、イ、ラ、ク」の装丁やキャッチに「出版社は営業妨害をしているのか」とか噴き出してしまった。毒とユーモアが効いてて、今まで読んだ本も新たな側面から見ることができました。読書ガイドに一冊持ってたい。