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表題作、もう少しわかりやすくするか、キッチリと落としてほしかった。妖怪=(宇宙時代に適応しなかった)人間、主人公=(知性が発達した)ネズミ系の小動物、リーナ(ミッキーマウス的なマスコット)とかだと思っていたんだが、どうもいろいろ判然としない……。表紙もそこをミスリードさせる複線だと思ったんだけど。そうじゃないんだとしたらあまりにも表紙がクソ過ぎる……。
あと「時空争奪」、せっかくのクトゥルフものなんでもっと前面に押し出してほしかった……。
300万がオチや展開も含めて一番面白かった。素手で強い宇宙人は熱い。まぁでも銃火器には勝てないよ。漫画みたいにソコを曲げないでくれてよかった。
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「おすすめSF」ということで図書館で予約をしたら、来たのがこの表紙。「むむ・・・? ライトノベル・・・」と思いましたが、中身は“本格SF”です。
設定の妙で楽しむ8編。
さまざまに理論的設定が展開されて、頭がついていかなくなりますが、科学的な論理が次々と語られることもおもしろさの一因になってると思います。
それぞれに個性的な物語です。
「あの日」でSFをメタ的に取り上げているのがおもしろかった。
無重力が当然の世界で生活してる人が、重力のある地球での犯罪トリックを考えたら・・・
おもしろい考察です。
インパクトがあったのが「性交体験者」。
快楽殺人事件を追う女性刑事を主人公にして、SF的設定で語った物語。
人間の世界だから「命は大切に」とか言うけど、そんなことのない世界ってたくさんあるもんなぁ・・・
おのお話までの3編で、SF的設定に目を白黒させているので、こんな設定でも意外とあっさりと受け入れられるものです。
それとも、自分が女性だから?
こんな表紙ですが、とてもおすすめの1冊です。
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なかなか面白かった。他の作品も是非とも読みたい。かなり力ある作家さんだな。堀晃さんと同じく基礎工学部らしいのが面白い。
変な少女型ホログラムが気に入らないものの、かなりわかりやすく軌道エレベーターの世界が描かれる「天体の回転について」。そもそもこの本の表紙が少女趣味だから、ちょっと引いてしまうな。
次の「灰色の車輪」はアシモフとの真っ向勝負。筋も展開も素晴らしく、表題作に負けず劣らず良い作品。この二作でこの本読む価値あるかな。
続きは、なかなかいいんだがなぜか心に残らない「あの日」、イマイチの「性交体験者」、オチが読めるし、展開も平凡な「銀の舟」、高度な知性を持つ異星人がなぜ裸なのかって、SF小説や映画への反抗とみると、とても楽しい「三〇〇万」、記憶とメモリーを題材に、設定も展開も面白いのだが、なぜかすっきりしない「盗まれた昨日」、既読だが今読むとタイムパラドクスをうまく書いていると感心する「時空争奪」。
とにかく、なかなか気に入ったから、他の作品も漁ることにしよう!
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なんかSFモノが読みたーーーいってなったのだけど、すっかりご無沙汰してたので何を読んでいいかわからず図書館内を彷徨って出会った本。小林さんの本は好きなのです。こんなのが出ていたとは知らなかった。
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タイトルで思わず「おっ」と思った。例の有名なコペルニクスの書と同名とは。しかし小林泰三がこんな表紙の本出すとは思わなかったな。表題作の主人公に「それホログラフだから。存在しないから」って言ってあげたい
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"リーナには実体がないらしい。きっと本当の彼女はどこか遠くにいるのだろう。たぶん、月世界かどこかに。
「知らなかったのなら、ショックかもしれないけど、わたしは人間ではなく、案内用にプログラムされているホログラムなの。元になったのは、何人もの女の子の喋り方や、仕草や姿なので、もともとは人間だったと言えなくもないけどね♥」
君はいったいどこにいるんだ?君のいる場所に俺を連れていっておくれ。"[p.24_天体の回転について]
「天体の回転について」
「灰色の車輪」
「あの日」
「性交大賢者」
「銀の舟」
「三〇〇万」
「盗まれた昨日」
「時空争奪」
"しかし、サキを最も驚かしたのは不思議な証明技術ではなく、部屋のほぼ中央に立ち、不思議な色をした衣装を身に纏い、優しくほほ笑んでいる背の高い男だった。髪の色は銀色で、肌は白く、黒い瞳が印象的な彫りの深い端整な顔立ちだった。ほっそりとした指で、竪琴に似た楽器を爪弾いている。
何?これって、ファーストコンタクトなの!?地球人と火星人のファーストコンタクト?ねえ、そうなの?"[p.193_銀の舟]
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102:ホラー作家としても有名な方のSF短編集、ということで、表紙の軽さもあって気軽に手にとってみたのですが……中身はかなりハードな(←いろいろな意味で!)作品でした。「あの日」がすごく面白かったけど、短編だからか、ちょっと消化不良なところもあって、いまひとつ楽しめませんでした。一口にSFといっても、各短編のモチーフやアイデアがそれぞれに異なるのがすごいなあと思いつつ、さらりと読み終えてしまいました……。