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紙の本
「マニア」のお仕事
2009/04/07 02:50
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:半久 - この投稿者のレビュー一覧を見る
団地マニア(ファン)といっても好みは分かれます。私は、どちらかといえば5階建てぐらいまでの団地が好きですね。周囲の樹木との調和を重視するからで、緑に埋もれてしまうのでもなく、はるかな上方から建物が睥睨しているようなものでもない、4~5階ぐらいが高さ的にはちょうどよいと思っています。
「住宅都市整理公団」というマニアグループの著者たちが見究対象とするのは、原則として10階以上で、主に1970年代に公的な主体によって建てられた団地だそうです。写真を見ると、民間の高層マンションを加えてもいいんじゃないかと思えてきますが、差異にこだわるのがマニア魂というものなのかもしれません。
とにかく、どかーんと真っ正面から団地そのものだけを写しています。生活感や共有空間をふくめた風景としての美には無頓着です。観賞すべきは、ひたすら団地のフォルムと配色とテクスチャです。なるほど、こんな観賞法もあるのですね。私のばあいは、あまりイマジネーションを刺激されなかったですけれど。
写真の構図がシンプルなのに比べて、見開き左半分に配置した解説は凝っています。コメントが遊び心にあふれています。イラスト上の引きだし線による微細な解説が観賞ポイントを教えてくれます。アイコン、チャートなどのデザインがしゃれています。
だけど、《団地マニアとしてはここら辺の木々は必要ない》などといった、「団地マニア」を一般化するかのような発言はやめてほしいと思います。おっと、「マニア間戦争」が勃発しそうになりました。世間のみなさんに「マニアって醜いね」と後ろ指をさされるまえに、このへんで筆をおくことにします。
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