紙の本
タイトルも秀逸
2017/08/24 10:49
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投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬はどこだ。と言っておきながら、犬を探さない。もとい、探せない。実際にはちょこっと出てきて、それが大事な役割を果たすのだが、でも主題ではない。その意味で、タイトルがなんとも秀逸。絡み合う二つの事件、関連にまったく気づかない主人公たち。読者としてはもどかしく、いつ気づくのだろうとハラハラさせられる。それが心地よい。終盤、物語が集約し、ああほっとした、とはならない。この怖さが米澤作品。
紙の本
まさに、犬はどこだ
2019/07/31 17:32
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬探しの探偵事務を開いたはずが、全く関係ない依頼が2件。
まさに、犬はどこだ?な感じで展開。
ただし、内容は結構ヘビーです。
紙の本
全てが代表作!?
2018/05/09 22:02
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬捜し業を始めたつもりが、人捜しを依頼され……と、この作者得意の日常ミステリーかと思いきや、最後はけっこうハードな展開になりました。
期待に違わず、いや、題名の印象以上に面白かったですね。
THE CITADEL OF THE WEAKという英題の方がストーリーに合っていると思います。
で、なぜか英題には副題まであって、それによると、これはシリーズ化されるみたいで、次も期待できそう。
ただ、このすっきりしない終わり方は、あとに尾を引くのか引かないのか、気になります。
それにしても、帯にある謳い文句「全てが代表作」とは、大きく出たもんだ。
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犬探し専門なのに、犬探しはほとんどありません
大好きな著者の文庫新刊ということで楽しみにしてましたが、序盤は肩すかしな内容。いやキャラクターは立ってるし面白いんだけど切れ味不足…こりゃミステリーじゃないなぁと思いきや…最後はやられました
ミステリーというよりもストーリーに
リンクする二つの話を綺麗にまとめようとする訳ではなく、あえて黒に近い灰色のエンド、新しい形と言えると思いますが。嫌いな人は嫌いだと思います
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傷ついて都会を離れた男が選んだ第2の職業が「犬捜し」のはずが、のっけから人捜しと古文書調べに・・・この2つの事件がリンクして、収束はなんともいえない後味。でもこれはこのオチの方がいいような、という気がします。気力を失っていた主人公の自己再生の物語としても面白い。ちなみにこのタイトルは自己ツッコミなんだろうか?
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文章が遊んでておもしろい。なんだかとぼけてる。最後のほうはページを繰る手が止まらなかったです。ぞわぞわきます
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「女性が失踪した理由と、それに至るまでの原因」が、妙にリアルだった…。現代的で面白かったけど、『探偵小説に出てくる探偵気取り』のキャラは、もう食傷気味かな。事件が起こる→解決する、ていうのとはある意味逆パターンで、それは良かった。この作者らしくキャラクターが立ってるから、読みやすい。
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探偵ものの小説。
病からエリートコースを離れ、犬探し専門の探偵になった「私」
迷い込んだ相談事は人捜しと古文書の解読。
例のごとく二つの事件は絡んでいくのだけど、それだけじゃ済まなかった。
最後は見事な立場の逆転劇がある。
一気に繰り返し二度読んでしまいました。面白かった。巧みでした。
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紺屋長一郎が失踪した人間を捜し、その部下半田平吉が古文書の解読を試みる話。
無関係に見えた二つの出来事がリンクし始めるところから、割とじわじわ怖かった。
決心した人間の思考は時に怖い
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あっという間に読了。えええ〜!こんな展開?!っていう意外性もあっておもしろかったです。米沢さんの作品はまだ2冊目ですが、どちらも良かったです。
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米澤穂信さんの作品でああ。これは面白かった。とか初めて思った。
学生が主人公じゃないものは初めて読んだけれど、こっちの方が好みだなぁ。オチの付け方とかも。
難点は、探偵さん側は面白かったけれど、助手側がだるかったところか。
古典部における氷菓の謎解きしかり、さよなら妖精のマーヤの地元語りしかり、
あんまりその辺は面白く感じられない。
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おもしろい。これは確かにおもしろい。
『さよなら妖精』は琴線に触れなかったけれど、ここで一気に株上昇。
米澤穂信を買い集めることに決めました。
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ラストで一気に裏返る世界観。これぞ本作品の醍醐味かと。
サブタイトル(というのか英題というのか)が実にうまく考えられていたのに読了後気が付いた。
ただし解説は蛇足。作品名を羅列されてもねぇ……。
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行動がとっぴで大胆で、性格があつかましく自信家。そんな探偵の本は何冊か読んできましたが、
こんな探偵はじめてです。
いちばん好きなのはスイーツものシリーズなんですが、手元にあったこの本を先に紹介します。
25歳で探偵を始めた男とその後輩とさまざまな形で彼を助ける人々。
今までの青春作品と比べると異色?みたいなイメージもありますが、平坦ではないけれどとっぴでもない
日常の事件を、あきらめないで生きる強さみたいなもの、変わらずに感じられる本でした。
時刻表とか、死体とか、館(つω`*)テヘとか、出てこないです。最初はやきもきすることもありますが、
この探偵、決して怠惰とか臆病とかそんな人じゃないんです。現実を見つめ、未来を見つめて
歩き出したところなんです。応援したくなる探偵なんです。
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これはめちゃくちゃ面白かったです。この作者のほかのシリーズも読んでいますが、断トツで好きです。
高校生じゃない主人公と相方のキャラクターがとてもよかったし、笑いのセンスがツボでした。ラストはガーンって感じでものすごいドキドキしました。すごい、やっぱりミステリーって面白い。タイトルのつけ方がまた絶妙ですね。うわー本当に面白かった!