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敬愛する西岡棟梁の最晩年の姿が見えて感動しました。
これまで読んできた西岡棟梁の本とは、書き手が違うことがよかったのだと思います。あらためて、西岡棟梁の偉大さを思ったことでした。
ただし矛盾するようですが、この著者の語り口には最後までなじめないものがあり、少し残念。
それにしても、西岡棟梁の作品である薬師寺、法輪寺、そして法隆寺もまた間近に訪ねたいですね。伽藍の美をこの目で感じたい。
著者が撮影した西岡棟梁のビデオも見たくなりました。
[08.5.1]
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私の大好きな宮大工の棟梁。
祖父から受け継いだ言葉をしっかりと身体に、体言していく意志・魂に熱を感じるくらいです。
カッコイイ!
【熊本学園大学:P.N.ぶつのぞう】
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『鬼に訊け』の監督による西岡棟梁へのインタビュー記録。
棟梁の仕事の真髄というよりは、遺言を残すプロセス。
入退院に関する記述、家族の反応など、晩年の様子を伺わせる内容。
棟梁は65歳ころに道具を使わなくなったという。
なぜなら、自分で研げなくなったからである。
なんという潔さ。とはいっても、当人には当然のことであろう。
「これができなくなったら、この仕事を終える」
自分にとって「これ」は何だろう。
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宮大工とは国宝や重要文化財になっている古い建物の修理や、寺社の建設を手掛ける専門的な技術をもった大工のことだ。西岡常一は“千年の建物を構築する”と言われ、500年先の木材の縮み具合や地盤の状態まで考えて建物の高さを計算し、修理を行っていく。想像を超える職人の生き様に衝撃をうけた。