紙の本
女性パイロットによる航空サスペンス
2008/08/31 09:14
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロス発成田行きの日本トランス・パシフィック航空のジャンボジェットに
テロリストが爆弾を仕掛けます。それにより機長は死亡。
若い女性副操縦士が乗客290人の命を預かり、成田に向うも
燃料タンクのトラブル、米国による電波障害、天候と
最悪の事態がどんどん重なります。
航空機の描写は細かく、わかりやすく伝えようという
著者の姿勢はかいたい。
なんといっても、ジャンボジェットに穴が開いても
飛んでいられることを初めて知りました。
かなり安心して飛行機に乗れます。
副操縦士には操縦ミスで航空機を落としたパイロットの父親がおり
(父も死亡)、その親友が機長として同乗。
ヒューマンドラマの要素も盛り込んでいて
よくあるパターンながら、なかなかいい話です。
人物設定では、キャビンアテンダントの綾子や通信社記者の石坂には
もう少し人間臭さがあってもよかったかも。
わけのわからない事態がどんどん起こるパニック小説で
ちょっとやり過ぎのところもありますが
一気呵成に読ませる力は衰えず、最後までサスペンスを楽しみました。
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ロサンゼルス発成田行きトランスパシフィックエアに積み込まれた爆発物。
その犯人、乗り合わせた乗客、操縦するパイロットを中心に様々な人間模様が展開される。
爆発物が太平洋のど真ん中で爆発し、機長は帰らぬ人に。
そして米軍機がトランスパシフィック機に対して仕掛ける墜落への誘い。
副機長、高城を成田で待つものとはいったい!?
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最初は単なる飛行機に爆弾が仕掛けられて云々のミステリーかと思った。なんでこんなはなしがミステリー文学大賞をと思って読み進むうち、すごい。国家的策略がかくれていて、実はそれも2重、3重の深い陰謀であった。ちょっと読み飛ばしてしまった部分もあるが、中々にすごい作品である。2008年4月8日読了。
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第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作
ジャンボジェット機内で爆発が起こり、機体が大きく損傷し、機長が死亡。
そして、何者かの妨害によって、管制塔との通信も不能。
残された女性副操縦士は、何とか成田空港に着陸しようとするのだが、
その空港も深い霧に包まれていた。
最初は、飛行機の用語とか数字がたくさん出てきて、とっつきにくいのだが、
そこを何とか乗り越えると、あとはもう、スリル満点でいっきに読める。
これは、ハリウッド映画を小説にしたという感じで、
それぞれのシーンが、ワンカットで頭の中に浮かんでくるよう。。。
映画で見た方が、迫力があり、複雑な場面が理解しやすいかも。。。
映画化されるかな?
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第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品ということで、一瞬去年の「水上のパッサカリア」が頭をよぎって嫌な予感がしたんですが、意外や意外、予想外にスケールの大きなミステリーと予想外にスリリングな機内描写でなかなかのデキでした。ただ、ちょっと人死にが多すぎて★一つ減点。
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おもしろいです。
語り手の視点がまるっきり第三者。
なので、ストーリーの全体を見れるのが、とてもおもしろい。
展開も速くて、久しぶりにすごい勢いで読みました。
最近、あまりおもしろい本にあってなかったからかも?
デビュー作のようなので、今後に期待です。
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第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。ちょっとスケールが大きすぎなところと、女性パイロットの成長の仕方が?なところが残念。図書館予約数は24(08/08/14現在)です。
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第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作
実際の上空でもこんな事が起きていたら・・・と、ぞくぞくしながら読む。
女性パイロットの続編も面白そう。
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内容(「BOOK」データベースより)
テロリストが誤って仕掛けた時限爆弾により、太平洋上を飛行中の289人を乗せたジャンボジェットが大破。機長を失うが女性副操縦士の奮闘で飛行機は成田空港へと向かっていた。しかし突然、通信機器が使用不能となり地上との交信ができなくなる。飛行機をそのまま墜落させるため、アメリカが電子戦機を出動させ、電波妨害を始めたのだ。―いったい、何故?米政府、CIA、日本政府、北朝鮮。権力同士の闇のつばぜり合いと、最後まであきらめない女性パイロットの活躍が息を呑む、壮大にして猛スピードで突き進むノンストップ・エンタテインメント。第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
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評判も良くレビューを見ると多くの人が高評価してる
作品ですよね。なのですが...自分は半分まで読んだ
時点でほとんどギブアップ。惰性とズルしてなんとか
最後まで辿り着いた...。キツかった。
航空パニックものを基本に謀略、国家間同士の抗争...etcなど
を織り交えたスケール大きいエンタメ作品なのですが
短いブロックによるシーンの展開の多さ、更には時系列も
同様にいきなりカットで割り込んできたりと、暑くて
ボケボケのアホ脳では追いついていけなかったス。
追い打ちをかける様なド専門用語のオンパレードやら、
ささいな失敗(テロリストも航空整備士も...)の積み重ねの
ような展開にも読書テンションが追いつかず...。
これ以降の作品も評判いいんですよね...。
他の作品でリベンジしたいなー。
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ソレアは女性の踊り(フラメンコ?だったかな?)だそうですよ。
主人公の女性が勇ましくて、ストーリーも勢いがあり、楽しめました。
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テロリストに騙され、時限爆弾を飛行機の機内に持ち込んでしまった米国女性・ジェシカ。
爆発は防げず、瀕死の状態で飛行を続けるジャンボジェット機・ジャパンパシフィック73便。
そのフライトのの無事の終わりを願いつつ、父を航空事故で亡くした女性パイロットの玲子は、必死の攻防をめぐらせる。
そしてその乗客のひとり、サグジェーエフの胸にも、秘めたる決意が宿っており・・・。
うーん、航空関係者以外にとって、読むのはかなり困難です。
細かい描写は、確かにリアリティを与えるというメリットを生み出します。
しかし読者に理解できない範疇にまで及ぶと、それがかえってデメリットになるということを考えたんでしょうか?
専門用語の羅列が続くし、ひとつの文章がこれまたおっそろしく長いので、はじめは結構斜め読みしてしまいました・・・。
でもそうすると、ただのアクション映画みたいな感想しか残らないのですよね・・・。
なので二回目は気合いを入れて、ちゃんと細かく読んだのですけど、読み終わったらぐったりしてしまいました。
つっこみたいところもあちこち出てきましたし。
(炎上間近のジェット機から逃げるんでしょ?おしゃべりなんかしてないでさっさと次の人を救助しようよー)
あともうちょっと玲子以外の登場人物にも焦点を当てて、しっかりそれぞれの人物の魅力を伝えてほしかったかな。
第11回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品とのことですが、前回の受賞作品「水上のパッサカリア」と共に「???」という作品でした。
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ディテールを追求した結果、ひじょーに読みづらいという。。
なんだか残念。
内容も描写も映画っぽい。
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話のテンポはとてもいいと思う。が、昔この手の小説が大好きだったので、読み飽きているせいか、既定路線で話の筋が進行して終わった気がする。なんか新鮮味が無かった。
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ロサンゼルス発東京行ジャンボ機に緊急事態発生。機内に持ち込まれた爆弾が爆発し、機体が損傷、しかもベテランの機長と乗員乗客の一部が死亡する。操縦桿を託されたのは、女性パイロット。さまざまな思惑が入り乱れる中、果たして霧の成田に着陸できるのか?「超音速漂流」「コパーヘッド」ほどではないけれど、予想以上に面白かったです。