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■きび色の沙漠、“船”での暮らし、謎の航海日誌カルトローレ。長野まゆみの新境地が白い世界にきらめく。作家生活20周年記念作品。
■■独特の世界観。今回は異世界ファンタジー。文章びっしりで読み応えがありました(っていうか会話文が地の文と一緒になっているせいでそう感じるんだと思う)。淡々しているのに、微妙な起伏があってそれが面白い。ラピュタを思い出した。長野テイストの人間模様に少々混乱しかけるが、それもまたこの物語のスパイスだと思う。謎めく登場人物が魅力的。あと出てくる食事がいちいち美味しそうでいい。しっかりと作りこまれた世界観は映像が目に浮かぶようでした。
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久々に読みにくい系長野まゆみさん作品・・・。
でしたが、ほかのかたの感想を読んで、心を強くもって取り掛かると
案外それほどでもなかったです。
違う時代の違う世界でのお話なんだけど、そんなにシリアスでも
凹む展開もなく、どちらかというとほのぼのしている主要人物4人に
きゃっきゃしながら世界に浸る感じ。
理解力が足りず、正直よくわからない部分もありましたが
相変わらずの美味しそうな描写など、これはこれで間違ってもない読み方
だろうと思います。
ワタの容姿なんかを想像すると楽しいし。
真夏はモヒートなどを飲みながらこういう世界に意識を飛ばしておきたい。
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とりたててストーリーもないので、重い作品の合間の休息用や、何冊か並行して読む場合の箸やすめ的に読める作品。
良い意味でも悪い意味でも、初期作品ほど表現がくどくない。
久しぶりの長野作品でBLだったらどうしようかと思ったが、そんな感じもほとんどなく安心した。
毒にも薬にもならない・・・と言ったら言い過ぎか。
この人の作品ならではの「世界観」を味わうための作品。ただ、あまりにも乾燥した感じだったので、もう少ししっとり系でもイイかも。
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◆あらすじ◆
沙漠では、ことばもかたちを見失うのね――。
長く生活の場であった《船》をおりた私は
キビ色の沙地の白い家で暮すことになった。
パイ生地のようになった109冊の航海日誌(カルトローレ)を
解読することが仕事だ。そこに現れたのは、琥珀色の肌の少年、
蜜色の髪に淡緑の目の青年、移民局の役人、そして――。
現と幻のあわいに拡がる物語。
雰囲気最高。
乾いた世界で慎ましくも利口な暮らしぶり。
随所に《船》と航海日誌と主人公タフィの謎に関わっていそうな
不思議な現象が起きるものの、本人たちも無理に謎を解こうとする様子もなく
特段大きな事件が起きる訳でもなく、淡々と日々が過ぎて行く。
一瞬《船》は文字通り海を航海する<船>じゃなくて
<宇宙船>なの?指が1本多いとかってそういう意味?
だったら立派に「叙述トリックのミステリじゃないか!」
と、思ったのですがその答えは出ぬまま。
でも雰囲気最高(二度目)
やっぱりおいしそうな食べ物が沢山出てくる。
限られた材料の中(砂漠だからそうだと勝手に思ってる)での
ゆとりのある優雅な生活が羨ましい。
で、雰囲気は最高なんだけど、いろいろ謎ふっかけといて
きちんと回収されないのはやっぱりもやもやするんですよね…
作者にいいように振り回されて最後は放置、みたいな気分になります。
ちゃんと読んだ筈なんだけどフワフワした状態のまま読了した。
「主人公が記憶を失っていて○○プログラムの対象になり…」
というのは長野さんの雛形なんだろうか>記憶喪失系
”みなまで描くのは下品”、みたいに思ってそうなところが
ちょっとだけ気に食わないそんな大人になりました(笑)
でも文章の美しさはたまらなく、異国情緒あふれる綺麗な物語でした。
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久しぶりに長野さんの本が読みたくなって借りました。
けれど、予想していた世界観のどれとも違う新しい種類の話で最初は少し戸惑ってしまいました。
雰囲気としてはメルカトルに似てますが、メルカトル以上に現実と空想がぼやーんとしている感じで、しかも文字が細かくて(文字数が多い)、すごく丁寧に書かれているので読むの面倒くさくなったりしないかなと心配にもなりました。
けれど読み進めていくうちにその新しい世界にはまってしまって面倒くさくなることもなく(笑)最後まで読めました。
過去の作品を彷彿とさせるところもあったりして、でもそれが嫌みでも浮いてることもなく、いろいろな意味で時間の流れを感じました。
あとこの本を読んでやっと気付いたという感じですが、食べ物の描写がすごくおいしそうで食べてみたい・見てみたいという気持ちになりました。
ただいろいろな謎が最後には解決するのだろうと思っていたのでちょっとうやむやな感じで終わったのが残念でした。頭の良い人が読めばわかるのでしょうか?(笑)
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久しぶりに読んだ長野さんの本
思ったより読むのに時間がかかった。ストーリーもぐいぐい引き込まれるような勢いもなく、ゆったりとした時間が流れてるかんじの本
ファンタジーなんだろうけれど結局主人公は何者なのかとか色々分からないまま終了
たまに読むにはいいかもしれない
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この本を読んでいると、時間が、ゆったり、過ぎるようです。
ちょうど読んだのが雨の日で、外の音が遠のくかんじが、本の様子とよく合っていました。
設定が特殊でその世界観と、かぎかっこのない文章になじむのが、なかなか…難しい。
でも!でも!
まず、異国感がすてき。砂漠が舞台ですが、トルコを思い浮かべながらページをめくっていました。
それから、出てくる飲み物が魅力的。なんてゆうか、単語がおいしそう。(シチュー・ド・ティとか)
なにより、
紋様、というか「図案」が全体をつなげている点が個人的に好みです。
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装丁が綺麗だったので手に取った。
とても気に入って二回読んだ。文章、というより単語に魅かれた。世界観が好き。
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異国感がたまらない。
淡々と物語が進んで、結局謎の答えは明かされないで終わり。
え?ってなるけど、まあいっかと思える。
優しい空気が終始流れてて、謎の答えなんて皆がなんとなく分かれば良いんじゃないか。
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ファンタジーです。
想像力の乏しい私には少し辛かった。話の終わりもなんだか一気に纏めた感じがしました。
続編があるのかもしれない、そのような読後感だと思っていたら、やはりありましたね。しかも、こちら三部作の内の二作品目であると知り、とても納得しました。
ぜひ始まりと終わりを読みたいと思います。
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2012/03/31 こんな世界を表現したいと思っていたことがあった。風景と風俗と背景の絶妙なバランス。
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不思議なお話です。
いつが舞台なのか、どこの地域の話なのか・・・?未来の話だろうなと思うのだけど、どこか昔の懐かしさもあり。
・・・むしろ地球が舞台ですらないのかも?
「船」は、時節柄、「ゴーカイガレオン」外観をイメージして読んでましたwww
風景を想像しながら読むうちに、いつしか不思議な空気に引き込まれてしまう一冊。
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幻想小説。 どこかにあるかもわからない、素敵な世界の話。
ゆるやかに淡々とした文字で綴られていく美しい文体。
タフィーは船からおりた空をさまよう種族の末路。
適応化によって新たな生活を手に入れた彼は様々な不思議の日常を体験する。
刺繍を日常生活に欠かせない使い方をされる民族のはなしや、200年以上昔の人々との交流。彼らはタフィーに懐かしくありえない話をして記憶をなくして帰っていく。
タフィーが日常に慣れていくころ、 船から持ち帰った不思議な日誌“カルトローレ”はとうとう芽を咲かせる。
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「長野まゆみが読みたーい!」っていうときに読むべき本。読者が求める彼女のスタイルが存分に詰め込まれていて、果てしない満足感が味わえる。とくに、あの閉鎖世界的な感覚。閉鎖されてるわけじゃないんだけど、誰もいない世界(あるいは世界の果て)に残された少数の集団みたいな。その空気の甘美さに、「これだよ!長野まゆみっていったらこれだよ!」と嬉しさを噛みしめてしまう。あと、読了後に無性にレモンパイ食べたくなります…
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美しく、儚い世界観でした。
文章も独特で
誰がどう話しているのか
連続している表現すら
美しかったです。
登場人物すべてがゆったりとしていて
時が止まっている様な感覚でした。
美しい、の一言に尽きます。