紙の本
個性あふれすぎる傑作フーダニット
2021/10/26 19:02
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投稿者：アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
天帝シリーズで最大の賞賛と最大の悪罵を受けた（著者談）古野まほろが、天帝シリーズ三作発表後に世に送り出した五部作の一冊目。「天帝」と同じ世界観ながら、舞台は帝都を遠く離れた（伊予によく似た）実予。
親友殺しの大業を背負った少女・水里あかねが、逃げてきたこの地で出会ったクラスメイトの小諸るいか・通称コモ。彼女こそは、超絶の美少女にして、凄腕陰陽師にして、警視庁高官、そして名探偵。
……書いていてクラクラくる設定ですが、謎解きはいい意味で教科書どおり、端正すぎるくらいのフーダニット。
タイトルにもなっている風水用語「水剋火」（水は火に勝つ）が謎解きの手がかりをすべて統括している設定もすばらしく、著者のミステリセンスの高さが伺われます。
【2021.10月 追記】
一昨年に『陰陽少女』とタイトル改題・加筆修正の上、講談社文庫から再刊されました。シリーズも続いて刊行されるようなので紙の本が欲しい方はそちらをチェックしてみてください。
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キャラクタものかな〜と思って読んでいたら、唐突に読者への挑戦みたいなのが挟まれていて、少しびっくり。
普段の私ならここで、パラパラとでも読み返して自分なりの答えを見つけ出そうとするのですが、この小説に限ってはその気にならず。
なんというか、凄く読みにくいんですよね……登場人物が方言で喋るからかなぁ
いまいちこう、私の心にはぴりっとこない微妙な物語でした。
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まほろさんにしては薄かったので買ってみました。
天帝は挫折中です。
これは妄想少女と少女陰陽師の推理モノです。
相変わらず独自の世界観で突っ走ってます。
でも、一度、飽きて(笑)再開したら一気に読めました。
推理モノだけど人がたくさん死んだりはしません。
登場人物の口上でかなりの量が割かれてます！！
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『探偵小説』シリーズ第1作。
『天帝』シリーズと同じくペダンチックであるものの、『天帝』よりは控えめ。
ただ、個人的には主人公の語り口(妄想)が本筋からどんどんずれていくのが読みにくかった。
ミステリ部分はかなり正統派。
『天帝』を好きになれなかった人でも一読の価値はあるだろう。
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ものすごーくライトな雰囲気と頻出する小ネタと潔すぎる参考文献と。意外としっかりしてるけどやっぱり本筋がオマケ。はいはい百合百合
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学園だ、ミステリだ。妄想過剰ヒロインごっつあんです。かの世界にはクリスチーネ剛田が実在するのか、はたまた怨霊がタバかれておるのか、それが事件解決後も残る謎?
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なんとなく 西尾維新さんの作品に似ていたなぁ…というのが第一印象。
陰陽師が出てくるお話が好きで、しかも探偵小説ということで手に取った小説だったのですが、なかなか面白かったです。
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同著者の天帝シリーズと舞台は違うけれども世界観は同じです。（天帝シリーズの主人公まほろのことも名前は出てこないけど、ちらっと出てくるし）でも、普通のページ数で２段組だし、カタカナ語のルビは氾濫してないし、天帝シリーズとはかなり趣が違う感じだなと思って読み始めたのですが、結局読みにくいところは変わってなかった気がします。主人公あかねの妄想に全くついて行けなかったせいか、乗り切れなかったです。あかねの妄想が特に読みにくさに拍車をかけてるように思いました。もっと普通の読みやすいミステリを書く気はないのでしょうか。謎解き事態はそれなりに面白いと思うのになあ。とか言いつつ、多分また続きが出たら読むのだろうけど。あと、関係ないけど天帝シリーズの４作目を執筆中というのがわかったことはちょっと嬉しかったです。３部作だったらまほろが救われなさすぎる、と思ってたので。
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ルビが少ないし、普通の小説かなあ。
と思いきや、ばりばりのまほろ語じゃねーか。
どこのＮＨＫでおしえてくれるんですかーーーー。
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主人公の妄想系不思議少女と同級生の美少女陰陽師が陰陽の力で事件を解き明かして怨霊退治までしてしまうミステリ小説というと，その時点でかなり人を選びそうですよね。文体と世界観にクセがあり、かつかなりカオスな雰囲気ですが、読みたくなる不思議な魅力があるんですよね。謎解きは伏線も説明も丁寧に書かれてわかりやすかった。
同著者の天帝シリーズとつながってるようなので，こっち読んで天帝シリーズの続きも読みたくなった。
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天帝シリーズがガシェット満載としたら、この作品はロジックミステリーですね。
まだ最初なんでそこそこですね。
ただ、古野まほろの過剰さがないから物足りない。
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古野さん初作品。
イロモノ的なノリで読んだら意外とミステリ。
うーん、でもやはりかなり好みは別れるだろうな。自分は他の作品も読んでみたいと思いましたが。
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トリックとかフーダニットとか、そこら辺は、まぁまほろ。
雰囲気と勢いとノリがよいので、評価はもう少しあとで。
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ようやく手にする事が出来たこのシリーズ!! かなり昔に読んだ
「天帝〜」シリーズ(このシリーズって文庫は幻冬舎からなんですね!!)
がイマイチ自分にハマらなかったんですが、「群衆リドル」が
かなり面白く読めたので、是非読みたかったんですよね。
シリーズ1作目となるが故なのか、中盤までは事件らしい
事件はあくまでも伏線として展開されている為、少々
退屈...というか...余りにも膨大で細かい小ネタ満載で
自分程度の知識ではその半分も拾えず...orz
それでも、充分楽しめるんですが、元ネタ知ってる人には
ニヤニヤの止まらない作品なんでしょうねー。
中盤以降の学校内で突発的に起こった爆発による殺人事件から
一気にミステリ色が濃厚に漂ってきます。タイトルにある
「探偵小説」としての基本は網羅され、プラス、ガジェットも
満載で体裁的には歪な青春小説風ですが、ちゃんとミステリと
して最後まで展開してくれます。面白いっす。
「天帝〜」が苦手だった人は、逆にコッチから入って、遡って
いくのがいいのかもですね。
余談ですが「水」「火」「土」が近所のブクオフの100円棚に
並んでいたのを一気購入w。残りを同様に探すのは難しいだろうなー。
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「解ったつもりになっただけじゃぞ。また黒い憎しみで溢れる。それが人間、それが世界。他人とはそういうもの。解りあえたと思うた刹那開いた心が犯される。それが他人。他人とはおまえを嬲り苛むだけに存在する業よ。呪いよ。おまえの望みを焦らし裏切るそれが他人の正体じゃ。」シリーズ第１弾。これはこれで面白い。天帝シリーズとの繋がりがどうなるのか気になる。
