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読書ボランティアの方が,子どもたちに紹介してくれた本。
一人前の男になるためにはライオンを倒さなければならない。しかし,ヤクーバは,傷ついたライオンを助ける。勇気とは何か…戦うことが真の勇気なのか…と問う。柳田邦夫氏の「あとがき」も一読の価値あり。闘いに明け暮れる人類に外の道を示してくれる良本。
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6-2 2023/05/10
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6-1 2020/01/22
6-3 2020/01/22
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小学校高学年が楽しめる昔話の読み聞かせ。
読み聞かせ 5分
「殺された側は報復のために相手を殺す。終わりのない報復の殺し合いが続いていく。その悪循環を断ち切るにはどうすればよいのか。日本の社会に目を向けると、いじめられた子が復讐の事件を起こす。虐待された子がやがて虐待する側にまわる。これも同じ悪循環だ。もうひとつの道――『殺さないことだ』という、ライオンの問いかけは重い。」――柳田邦男(巻末の解説・あとがきより)
アフリカの奥地にある小さな村。今日は、成長した少年たちが戦士になる、特別な日だ。ヤクーバたち少年は、ライオンとひとりで戦って、勇気を示さなければならない。
夜になって、ヤクーバはついにライオンに出会った。しかしライオンは傷ついていて、その目はこう語っていた。
「おまえには二つの道がある。わしを殺せば、りっぱな男になったと言われるだろう。もうひとつの道は、殺さないことだ。そうすれば、ほんとうに気高い心をもった人間になれる。だがそのときは、仲間はずれにされるだろう。どちらの道をえらぶか、それはおまえが考えることだ。」
ヤクーバは、ライオンを倒し、名誉ある戦士になるのか。それともーー
フランスの作家デデュー・ティエリーによる迫力のあるモノクロの絵が、重たいテーマとあいまって読み手にぐいぐいと迫る絵本。
卒業式などの節目の読み聞かせにも大人気の1冊です。
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2023年12月6日(水)朝学
6年B組
以前、地元の中学校でも読み聞かせをしたことがある絵本を選びました。
真の勇気や名誉とはいったい何だろう?というテーマです。
重い話でもあり、しっかりじっと、集中して聞いてくれていました。
なかなか声を出して感想を言ってくれませんが、それぞれが心の中で考えてくれているといいなと思います。
(読み手:H)
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小学生に向けに
「メッセージ性のある本を」
と選んだ絵本。
このお話のテーマは「勇気」。
目の前にいるライオンを
「殺す」か「殺さないか」
選択を迫られる主人公、
ヤクーバ。
ヤクーバの村では、
栄誉ある兵士になるためには
独りでライオンに立ち向かい、
倒さなければならない。
目の前にいるライオンは、
すでに弱っている。
とどめの一撃を加えるのは、
たやすい。
ライオンはヤクーバに問う。
「わしを殺せば、りっぱな男になったと
言われるだろう。
それはほんとうのめいよなのか。」
世界各地で民族や宗教の対立による
血で血を洗う紛争が起こっている。
殺された側は報復のため相手を殺す。
終わりのない報復の殺し合いが続く。
「本当の勇気とは」
力強い、黒色の挿絵が
さらにそのメッセージを
際立たせている。
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6年生最後の読み聞かせに。
本当の勇気とはなにか。
これからの人生で、たくさんの選択をするであろう子どもたちへ。