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朱川湊人は相変わらず実在しないビジュアルを
読み手に想起させるのが抜群に巧い。
短編集だけどどれも面白かった。
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直木賞受賞作。
全体的に昭和の臭いがただよう「ちょっと恐い不思議な話」。
個人的には「都市伝説セピア」のような、「恐い」要素が強い話が好きだが、
こちらのほっこりするお話もまた良い。
とにかく朱川氏は文章の運びがうまい。ぐいぐい引き込まれるし、またその文章がこの「昭和っぽい雰囲気」にとても合っている。
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あー
あたしはやっぱり、
短編集が好きじゃないことがわかったー
ひとつの話をじっくり読みたいんよなー
うーむ
でもやっぱり朱川湊人さんすき!
この人の柔らかい優しい文体がすき。
トカピはほんとにすごかった。
あとはあんまりかなー。
うーん。
早くわくらば2文庫化してー!
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6つの短編からなる作品集。直木賞受賞作品。
やはり表題作「花まんま」がよかった。泣けました!自分的には、この一編だけで☆5つです。
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昭和を色濃く思わせる作風。関西の、ある意味では馴れ馴れしい風習がまざまざと思い出されました。藤子F不二雄はSFのことを「すこしふしぎ」と表したそうですが、この作はその意味でSFなのかもしれません。
読後感は切ないです。
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<poka>
表題作は読み返し、そのたびに涙してしまった。
著者とは同年代なので、時代感覚も共感できる。
他の作品もたくさん読んでみたい。
<だいこんまる>
花まんま、よかったですぅ。
でもなんか悲しいですぅ。
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とても面白く、一気に読めた。
昭和の大阪を舞台とした、都市伝説系の物語集(一応ホラーに分類されるのかな。。)
不気味な幽霊であったり、奇妙な生物が大阪の下町に登場するのだが、昭和のいかがわしい世界だったらそんなこともあったかもなぁ~、なんて思わせてくれるのは何でだろう。
怖くて、「うぎゃ~」となる結末の話もあり、とても温かくジーンとする話もある。
基本設定は、主人公が子供の頃のことを回想して、あんなことがあったなぁ~、と語る、といった感じ。
大人になったから、冷静に理解できる事と、大人になった今でも理解できない不思議な出来事。
そういった誰にも話せないような打ち明け話を、こっそりと読者にしてくれる。
同作家作の他作品も是非読みたいと思った。
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死んでしまっても
やっぱり魂って
どこかにあるのかなって
ちょっと思った
“思い”を
ヒトやモノ
出来事を通じて
伝えようとしている
『摩訶不思議』
親戚のおじさんのお葬式でおこる
不思議な出来事が印象的
ノスタルジックな
懐かしさを感じる
死と関連する短編集
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第133回直木賞。
不思議なイイ話が6つ詰まった短編集。
表題作の「花まんま」は特に、ゾッとするような恐さを感じる瞬間もあるが、結末は妹を思う兄の気持ちが勝ってハッピーエンド。いい話。
「トカビの夜」「摩訶不思議」もほっこりする話。
子どもの時には見えていたものが、大人になると見えなくなる、そんな隠れたテーマがあるかのよう。
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朱川さんは、とても美しい文章で、不思議な懐かしいお話を書く方。
絶対に短編が向いていると思います。
優しくて、ほろっとする話から、ダークな後味の悪い話まで書き分けられる。
これからも、とても楽しみにしています。
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解説を読んではっとした。そうか、重松清とトーンが似てるのか。
でも、重松清のそれが、少しだけ硬質で冷たい石であるならば、
朱川氏のそれは、丸くてほわほわの、手あかのついたぬいぐるみの柔らかさだ。
ひなたの香りがする。
少しほこりっぽい感じもする。
ちょっと色あせたような、でもたまらなく懐かしい、優しいほっこり感。
読み終わったあとに、顔がにっこりして、
いいため息をつける本。
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ちょっと不思議な話が6話入っています。どれも少し不思議だったり怖かったりですが、哀しさや可笑しさがいい塩梅で、切なくも心温かくなるお話が多いです。
「妖精生物」はちょっとゾッとします。「摩訶不思議」はプププと笑えます。「トカビの夜」「花まんま」「凍蝶」はこどもが主人公で、切ないんだけどあったかいとってもいいお話です。「送りん婆」は好きなカンジです。
初めて読んだ作家さんですが、ほかの本も読んでみたいです。これは確か直木賞受賞作。
文庫本の解説は、重松清。ああなるほど、なんとなく共通する空気があるなぁと思います。
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一応、ホラーっていうジャンル分けをされてたけど、恐いという話ではなくて、昭和の雰囲気+ファンタジーのなんかいい話。
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短編6作。
「このへんがシクシクするような気がするんや」
著者より下の世代ながら昭和生まれの大阪育ちの私には、「トカビの夜」は懐かしさで胸が一杯になる作品だ。
全編、子供時代の夕方を思い出す、儚くも切ない気持ち。
胸が詰まり涙がこぼれた。
読んでよかった。
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琴線に触れる...というのはこういうことをいうのか、というくらい心の奥深くにしみ込んでくる。
現実的にはありえない話が、朱川さんの作品を読むと「ありえるかも」「あってもいいかも」「あってほしい」に変わっていく。人の生と死をいろいろな角度から、美しく、時には哀しく描き、いやはやホント読後の余韻がまたたまらない。