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子どもを持つ、というのは本当に大変なことだと思う。「母性とは素晴らしいもの」「家族は温かいもの」「親は尊敬すべきもの」といった常識(とされていること)がいかに子どもに重くのしかかり逃げ道をなくしていくか、を世の中がもう少し意識して「そうではないこともある」という意見を罪悪感なく持てる社会になって欲しい。これもまたDiversity and Inclusionだと。
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母の娘に対する愛とか世話焼きを、娘に対するコントロールだとか自分の惨めな人生を何とかやり過ごすために娘を利用しているとか、ここまで厳しい意見は普通は躊躇してなかなか言えないと思います。
何かそれを言っちゃお終いだよとか、世間ではタブー視されてて触れないようにされているというか・・でも著者がこうやってはっきり言ってくれるおかげで救われる人がたくさんいるんでしょうね。
母性愛なんてものは、日本の高度成長をやりやすくするために作られた思想だってところが衝撃でした。もともとの女性の性質なんかじゃなくて、男性を仕事でこき使ってとにかく利益を上げさせるために、女性がその他のことをすべて受け持ってくれれば都合が良かったから刷り込まれた考え方だということでした。それは同意。
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こ、怖い!
恐怖のどん底に叩き落とされた!
傍から見たら「いやいやそれおかしいよ!?」と思うようなことでも、母親本人にとっては至って当たり前。むしろ100%愛情と善意のみの行動なんだよね。
母親やばい。が、そんな母親とつかず離れずな距離に甘んじている娘の方にも問題あるよね!?と思ってしまう。でも実の親だもの、そう器用に割り切って付き合えないよね。
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ああ、この本の中に私がいる、と思ってしまった。
母が重くてたまらない。母を振り捨てたいと願う自分と、そんな風に思う自分は最低な人間だという罪悪感と。
だけど、自分を救って生きていくためには罪悪感を跳ね飛ばして逃げなければいけない。
家にいて感じていた閉塞感が何なのか、この本を読んだらわかってしまいました。
親と子は他人、当たり前のこと。もういい加減、自分だけの人生を生きてくれ、生きさせてくれ、母よ・・・。
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話題になったのは知っていても、スルーしていました。たまたま香山リカさんの本を読んだばかりで、何となくそのつながりで。
まず著者がカウンセラーというので、興味を持つ。特に処方箋の章は大変参考になった。
内容は、幸せな事ながら、私自身の問題ではない。私は母とそんなに距離が近くないし、子どもは男の子だ。母との距離が遠いことに問題があるのだと思っていたが、近ければ近いで悩みもあるのですね。
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もがいている最中に手にとった本でしたが、最後に向き合っても仕方ないと書かれていたところには救われました。何か問題があれば正面から向き合わなければならない、何とかこの思いを言語化して相手に理解してもらわねばならない、という強迫観念にずっと苛まれ苦しんでいたので。また、とうの昔に父が亡くなっている父親不在の家庭だったからこその歪みも感じました。父がいたらここまでこじれていなかったかもしれない。ちなみに我が母は、殉教者とスポンサーの2種混合ですね。ため息ばかり出ますがなんとかやっていかなければ…。
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自己犠牲という名のもとに娘を呪縛し、娘の将来を絡めとる…。
母親の敷いた(強いた)レールから逃げ出していいんだよ、と伝えてあげたい。
母との関係で苦労したから私は「娘」の母になるのが恐ろしい。
「あなたのため」?、「自分のため」。
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共依存関係に陥ってしまっている母娘関係について論じた本。息子がいたとしても、母が娘に対してより依存的になってしまう様が、本書を読むと理解できるようにも感じる。
しかし、こうした母の依存(=コントロール願望の対象)は、必ずしも娘にだけ向けられるのではなく、息子に対しても往々にして向けられている。私がそう断言できるのは、私自身が、母親から過度に干渉される環境の中で育ったからだ。
とはいえ、本書の指摘するところは、母親が娘を依存対象とすることの問題だけではなく、それに娘は抗うことのできない種々の背景があるという点である。
キリスト教的家族観に支配されている現在の日本では、娘は母の支配から逃れることが難しい。
私の場合は、本書に述べられる墓守娘たちと同じように母からの干渉を受けて育ったものの、結婚時に親の呪縛を無理やりに解いた。もちろん、かなりの抵抗に遭い、結果として式も挙げることができないほどの騒ぎになったのだが、私が女性であったなら、同じようなことができたとは到底思えない。
人間と人間の関係性について、深く考えさせられる書である。特に近親間での人間関係に悩む人には、ぜひお薦めしたい一冊である。
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コミュニケーションで理解しあえるという幻想、ストレートな感情をぶつけるのではなく、まずは拒否をして、それから拒絶をする、というのもあり。当事者間以外で気持ちを言語化してガス抜きする場所が必要
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「タフラブという快刀」を読んで
同じ著者の本なので
読んでみた。
私自身、母との関係に悩んでいた
時期があったのでそのときに
読んでいたらもっと良かったなと
思った。
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愛犬さえいなかったら母に未練はないんだけど。
けど、愛犬を理由に母に執着しているのかもしれないと思うこともある。
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自分と母との距離感で近いものがあるかと思いきや、そうでもなかった。これからの自分と娘との関係を考えさせられた。
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週刊ブックレビューにゲスト出演していたのを偶然見て、面白い人だなあと思い図書館で予約。母娘関係の悩み(娘の立場からみて)は意外と大きいとは思っていましたが、著者がカウンセラーとして冷徹に観察した母たちのすごさ、恐ろしくもあり、納得、でもあり。非常に参考になりました。娘に冷たくされると病気になってみたり、ダンボールに野菜や食糧をつめて送ってきて逆に機嫌をとってみたり、とあの手この手で母は娘から離れない(もしくは支配する)、と。ふふーん、確かにねえ。興味のある方は読んでみてください。自分が母親という人にも役立つかも。もちろん男性も。
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マザコンというと息子ばかり槍玉にあげられるけど、
実際は娘の方がタチが悪いと思っている。
メディアはもっと取り上げるべきだ、と切に思うが、
むしろメディアが『親孝行』という言葉を盾にあおってるものね。
私の周囲でも、既婚未婚問わず実家依存の女性は多い。
共依存関係でうまくいっている間はいいのだけど。
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昼ドラをご覧になりますよりも、此方の方がリアルですし、絶妙にドロドロですし、良き母親とは何ぞ?と考えるきっかけになりますゆえ、お勧めでございます。アダルトチルドレンのパターンに対しても、母親との関わりにおける心理学的見地から観察出来るようになります。