紙の本
まなぶべき古典的な取材法と執筆法
2008/05/08 22:17
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
「調べる技術」というと,最近ではまず Web をかんがえてしまうが,オリジナリティのあるものを書くにはいまでも取材が重要ということになるだろう.この本の中心は「わすれさられた」取材と執筆のルールを読者につたえることにある.古典的な取材法と執筆法,そして書くテーマも古典的なテーマのなかからあたらしさをみつけるところに価値をおいているのだろう.しかしそれにしても,変化がはげしくなった時代のなかで「あらゆるテーマがすでに書き尽くされているのではないかと思えてくる」と書かれているのを読むと,違和感を感じてしまう.取材の場を世界にひろげれば,あたらしいテーマはいくらでもあるはずである.
紙の本
疑似体験できるわけである。
2022/05/08 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
『かつては常識とされていた取材と執筆のルールが若い世代に受け継がれていないのではないかという危惧を覚えるようになった』
その作者の危惧が、この作品を誕生させた。おかげでずぶの素人の私が、取材の現場を疑似体験できるわけである。ただ、技術とルールだけではあるのだけど。
作中に本田靖春氏の言葉として、『自分に関心のある分野でひとかどの人間になりたかったら、一月に、二三冊でいいから、その関連の本を読むことだ。それを三年続けたら、その分野ではオーソリティーになれる』
これは、なかなかに魅力的な言葉である。
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授業(初年次教育、文章作成)用に読んでみようと思ったのだけど、
内容はノンフィクションを書くための作法で、インタビューの技術など、
自分のために役に立つような内容で、とても興味深かった。
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ノンフィクション・ライターとして体得しておくべき技術を、具体的な体験に即して丁寧に紹介しているので、プロの物書きになろうとする人にはとても参考になると思う。
しかし、それ以上に、”仕事”に対しての姿勢ということを深く考えさせられる一冊。あとがきに自らの仕事のポジションについての自己評価や思いを淡々と記しているのだが、
決して欲張らずに粘り強く仕事に立ち向かう著者のスタンスが伺え、それを読むだけでも価値があると思う。お勧めです!
★★★★★:お勧め!これが気に入らなければ、もう結構です
★★★★☆:お勧め!気に入ってくれるとうれしいなあ
★★★☆☆:お勧め!でも趣味が合わない場合もありますから。。。
★★☆☆☆:お勧め!よろしければいかがですか?
★☆☆☆☆:お勧め!気になったらどうぞ!
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ノンフィクション・ライター向けの本。
3時間で「専門家」になる私の方法の方が、”調べる技術”としてはつかえる感あり。
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ルポライターによるルポライターの為の本。引用が多くなりがちなテーマの中で、著者ならではの自分の作品をうまくつかってルポの極意を書いている。極論を言えば、あくまで著者から見た極意。あとは経験なのだろう。
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ノンフィクションを書く上での(きっと)当たり前のことを、わかりやすく読みやすく書いた本。
当たり前のことではあるけれど、「ノンフィクションって、ひとに話を聞いて書くって面白いなー」と再確認した。
装丁も売り方も、最近はやりのビジネス書のように感じられるのが残念だと思う。売るためにはこういった仕掛けが必要なのだろうけれど。ビジネスマンよりは物書きを目指す学生等に読んでもらいたい。
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6章、7章は、ノンフィクションを書く人向けになるが、
1〜5章はどの人が読んでもなるほどと思うことが多い。
この本は書かれるべき必然性があり、それを意識して書かれているため
密度の濃い本になっている。
引用している文章もここに必要なものが多い。
買います。
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驚いたのはこの新書を書くきっかけが、編集者やインタビュアーの非常識な行為だということ。
「フォーム」の伝達を目的としている新書だけに、具体的に要領よくまとめてある。
著者のスタンスもきちっと描き込まれていて、しかもわかりやすい。
とても参考になった。
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この本を読んでみて
ノンフィクションと小説の違いを
まるで理解できていなかったことに
気付かされ赤面。
ノンフィクション入門として、
この本で例に挙げられた本を買いあさるのも吉。
(自分はそうした)
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ルポルタージュやノンフィクション作品を書く人にとっては、まさに、心に響くメッセージが織り込まれているように思う。
インタビュアーの心得も真摯な気持ちが伝わってくる。
ノンフィクションの手本になるような本という事で例に挙げられている作品も参考になるのではないだろうか。
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名著!この本との出合いを感謝します。
新書に泣かされるとは思ってませんでした。
ジャーナリストとして培った技術を惜しげもなく
伝えてくれる誠実な本です。
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久しぶりの新書ですね。
新聞の書評かどこかの書評で、よい批評があったので購入して読んでみました。
筆者が、最近の取材の礼儀や方法に関して問題を感じていて、それらを正すべく
筆者の経験を交えながら、非常に細かい技術的な事がらも含めながら、
テーマ決めから原稿執筆まで、懇切丁寧に書きつづっている内容になっています。
第八章が最終章になっていますが、個人的には第四章まででいいような気がします。
と言ったら、かなり傲慢になってしまいますが、そうではなくて、第四章までで
かなりの重要な技術や知見を得られると思います。
特に、第三章の「人に会う」はとても重要で、
1.具体的な取材申し込み方法が記載されている。
2.これまた具体的な質問項目が記載されている。
3.断られた時の対処法も記載されている。
以上の3点が非常に良かったと思います。
全体を通しては、幾分抽象的概念論的な感じの部分もありますが、それを
差し引いても、結構良い内容になっていると個人的には評価しています。
また、タイトルは間違いではなく学生、社会人どちらにも共通して
意味のある内容になっていると思います。
つまり、何かしら書く事を行っている人、調べる事を行っている人全員に向けて
書かれた内容であるという事です。
理系・文系問わずお薦めです。
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2008年10月14日読了
書くための具体的な方法について書かれた本。
著者の薦めるBOOKリストは参考になる。
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ノンフィクションが読みたくなる一冊
テーマ設定から資料収集、インタビュー、そして実際に原稿を書くまで細かにノウハウが詰め込まれ
ノンフィクション作家に限らず、仕事に対する考え方、実際の取り組みについて大変参考になった
個人的に「チャップリンのステッキ」と「ペン・シャープナー」の説明は目から鱗